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レビュー

料理好きに大人気の本格派スチームオーブンレンジ

実力検証!人気スチームオーブンレンジ「石窯ドームER-JD510」

東芝「石窯ドーム ER-JD510」

調理をサポートしてくれる家電として評価の高いスチームオーブンレンジは、時勢に合わせて多様な自動メニューや時短機能の搭載、スマートフォン連携と進化している。多くのメーカーが、それらの機能を強く打ち出す中、オーブンを一番の特性としているのが東芝の「石窯ドーム」だ。
湾曲した天井の庫内と、オーブン時350℃という業界最高温度がポイントで、石窯のように庫内全体をムラなく加熱できることから、パンやお菓子作りが好きな層に絶大な人気を誇っている。今回は、同シリーズの「石窯ドーム ER-JD510」を使って、いろいろ調理してみた。

構造をチェック!

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本機の特長は、やはり庫内の湾曲した天井。庫内奥から放出される高温の熱風が、石窯ドーム構造により庫内で対流が作られ、底面やサイドから食材を包み込む。これにより、うまみや水分を逃がすことなく、焼きムラを抑えてふっくらと焼き上げてくれる。また、上火で焼き上げるグリル調理の場合も、上部のヒーターが湾曲しているので、大きな食材を焼く時でも焼きムラが軽減。レンジ加熱時もドーム形状が効果を発し、ムラなく温められるようになっている。

東芝「石窯ドーム ER-JD510」

本体サイズは、幅50×奥行き49.7×高さ41.2cm。庫内容量は、幅38.6×奥行き30×高さ24.1 cmの31L。 外観サイズは他社製品と同等ながら、庫内容量が大きめなのがうれしい

東芝「石窯ドーム ER-JD510」 東芝「石窯ドーム ER-JD510」

「遠赤包み焼き角皿」(写真左)と「こんがりプレート」(写真右)。角皿は縁にスリットが入っていることにより熱風の循環が向上し、上下段ともに熱風がしっかり届く。また、セラミックの粒子サイズが微細な「とれちゃうコート」採用により、調味料などが焦げ付いても軽く拭くだけで簡単に落とせる。食材もくっつきにくいので、事前に角皿に油を塗ったり、オーブンシートを敷くといった手間もいらず、準備も簡単だ。下からマイクロ波を受けて発熱する「こんがりプレート」は、ひっくり返さずに表も裏もこんがりと焼き上げられるという

東芝「石窯ドーム ER-JD510」

魚を焼いたり、中華まんを温めたりと用途は多岐にわたる「焼網」も付属

東芝「石窯ドーム ER-JD510」 東芝「石窯ドーム ER-JD510」

操作部はダイヤル式になっていてわかりやすい。液晶の右側には、「給水」や「ラップ不要」、「金属×」といった使用上のお知らせが表示される。他社製品ではタッチパネルが主流となってきているが、クラシカルなデザインがむしろよい

東芝「石窯ドーム ER-JD510」

加熱を始めると「あたため/スタート」キーの周りが段階的に光り、進行状況を視認できる。光が全部付いたら加熱終了の合図

ハンバーグをいろいろな加熱方式で焼いてみた

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東芝「石窯ドーム ER-JD510」
東芝「石窯ドーム ER-JD510」

スチームオーブンレンジにはさまざまな加熱方式がある。自動メニューの場合、その加熱方式は各製品で決められていることが多いが、本機は、同じメニューであっても焼き上げ方を好みで選び分けが可能。強力な熱風で食品を包み込むように焼き上げる「オーブン」、100℃以上の水蒸気で加熱し、減塩・脱油効果も望める「過熱水蒸気」、過熱水蒸気と高火力のヒーターで焼き上げることで余分な油脂を落としつつおいしさを残す「ハイブリッド」という、3つの調理法が選べるようになっている。

そこで、ハンバーグのタネ4つを角皿に並べ、上段にセット。ハンバーグの自動メニューにあるそれぞれの焼き方で焼いてみた。

オーブン(加熱時間:約23分)

東芝「石窯ドーム ER-JD510」
東芝「石窯ドーム ER-JD510」 東芝「石窯ドーム ER-JD510」

過熱水蒸気(加熱時間:約20分)

東芝「石窯ドーム ER-JD510」
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ハイブリッド(加熱時間:約22分)

東芝「石窯ドーム ER-JD510」
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3つの焼き方で調理してみて、見た目が一番おいしそうだと思ったのは「オーブン」。食感や味わいも香ばしく、最もハンバーグらしい焼き上がりといえる。「過熱水蒸気」による調理は、焼き色が甘く、白っぽくなるのが特長なので、今回も焼き色はつかなかった。焼いたというよりも蒸したようだが、中はふんわりとした仕上がりに。減塩・脱脂の効果は、食感だけではわからなかった。「ハイブリッド」では、少し焼き色がついたものの、見た目は「過熱水蒸気」による調理と似ている。しかし、フワフワ感は低減しており、今ひとつ「ハイブリッド」を選ぶメリットが見い出せなかった。

調理後、ふと思ったのが「裏は焼けないのか?」ということ。そこで、裏返さずに両面ともに焼ける「こんがりプレート」を使ってみることにした。

東芝「石窯ドーム ER-JD510」 東芝「石窯ドーム ER-JD510」

「こんがりプレート」にハンバーグを並べて上段に入れ、「両面グリル(強め1)」で加熱

東芝「石窯ドーム ER-JD510」
東芝「石窯ドーム ER-JD510」 東芝「石窯ドーム ER-JD510」

表面にはおいしそうな焼き色がついたが、裏面には焼き色がつかず。 グリルなので香ばしさはしっかりとあり、約16分で完成するという点は魅力だが、個人的には「オーブン」調理が一番おいしいという結論に……

東芝「石窯ドーム ER-JD510」

正直なところ、「オーブン」と「過熱水蒸気」以外の加熱方式の差はわからなかった。どれも肉汁たっぷりでおいしさは損なわれていないが、その差を感じ取るのは非常に難しい。だが、微妙な違いがあるのは確かだ。同じメニューでも、加熱方式を変えて自分好みの食感・仕上がりを見つけてみるのもいいだろう。「過熱水蒸気」で焼いたものは、焼き色が薄く食欲をそそられない……と思われるかもしれないが、ソースなどをかけてしまえば見た目は気にならない。むしろ、フワフワの食感を楽しめるので、一度は試してもらいたい。

ほかにも、気になる調理法を試してみた!

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トースト

オーブンレンジはサイズが大きいので、トースターを併用していない家庭も多いだろう。だが、スチームオーブンレンジは、トースト機能が弱い。「時間がかかる」「途中で裏返す必要がある」など、苦手分野とされている。はたして本機のトースト機能はどうだろうか?

東芝「石窯ドーム ER-JD510」 東芝「石窯ドーム ER-JD510」

本機の場合、トーストはオーブン調理で行われる。まず、角皿だけを下段に入れ、250℃のオーブンで7分予熱。その後、トーストをのせて約7分

おいしそうな焼き色のついたトーストが完成

東芝「石窯ドーム ER-JD510」 東芝「石窯ドーム ER-JD510」

両面ともに均一な焼き色がついている。パンの中の水分は失われておらず、耳はサクサク。残念ながら時間はかかるが、おいしさはトースター以上と感じた

天ぷらの温め

自宅で揚げて残ってしまった天ぷらを冷蔵庫に入れておくと、しんなりとしてしまう。レンジで温め直してもベチャッとしてしまうため、トースターで焼くという人も多いだろう。だが、焦げてしまったり、逆に中が十分温められていなかったりと、天ぷらの再加熱はなかなか難しいもの。そこで、試してみたいのがスチームオーブンレンジによる天ぷらの温めだ。

東芝「石窯ドーム ER-JD510」 東芝「石窯ドーム ER-JD510」

一晩冷蔵庫に入れて置いた天ぷらを、焼網の上に並べて上段にセット。「カラッとあたため」を選択し、約11分加熱した

東芝「石窯ドーム ER-JD510」

異なる種類の天ぷらを並べていたにもかかわらず、どれも焦げることなく揚げたてのようなサクサクとした食感に仕上がった。 また、油も落ちていてヘルシー。天ぷら以外にも、コロッケなども適応する

冷凍ごはん&おかず

余ったご飯は冷凍し、帰宅が遅い時などに活用するというケースが増えている。レンジで温めればホカホカご飯になるが、ご飯を温めたあとにおかずを温めるというのも面倒。本機では、冷凍ごはんとおかずを一度に温めることができる「二品あたため」機能を搭載!

東芝「石窯ドーム ER-JD510」 東芝「石窯ドーム ER-JD510」

ラップに包んで冷凍したご飯と、常温のカレーを同時に温める。 「あたため」キーを1回押すと「ごはん」、2回で「おかず」、3回で「二品」と切り替わる。今回は「二品」のあたためを選択

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加熱5分で、ご飯もおかずもちょうどよく温められていた。冷凍ものと一緒に温められるので、熱々を食すことができ、大満足。帰宅が遅い家族にも重宝されそう

ピザ

「石窯ドーム」といえば、やはりピザを焼いてみたくなる。付属のレシピ集では直径23cmのピザ生地を利用しているが、筆者の近所のスーパーには同じサイズがなかったため、小さめの生地を使って焼いてみた。

東芝「石窯ドーム ER-JD510」 東芝「石窯ドーム ER-JD510」

オーブン調理で焼くため、まず角皿を入れて約14分予熱。その後、ピザを置いて9分30秒焼いた

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生地に水分がないくらいパリパリになり、イタリア料理店で出てくるような完璧なピザが焼き上がった。とても軽い食感で何枚でも食べられそう。これは見事!

クッキー

クッキーを焼いて、庫内の「上段」と「下段」で焼きムラが出ないのかを試してみた。

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角皿にクッキーの生地を目いっぱい置き、「上段」と「下段」にセット。自動メニューの「クッキー」で加熱

東芝「石窯ドーム ER-JD510」 東芝「石窯ドーム ER-JD510」

写真左が「上段」、右が「下段」で焼いたもの。若干「下段」の左側に置かれた生地の焼き色が薄い気がするが、水分の飛び加減がちょうどよく、サクサクに仕上がった。オーブン機能が優れているからこその食感といえるかもしれない

まとめ

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特徴的なドーム形状が気になりつつも、今まで使ったことのなかった本機。他社のように、「8分で一品作れる」「餃子が焼ける」といったようなキャッチーさには欠けるが、実直な性能への姿勢を評価したい。中でも、オーブン機能の秀逸さが光る。業界最高温度350℃とあるが、実際はこの温度で調理する機会はほぼない。だが、最高温度が高いことで素早い立ち上がりを実現しており、これによって食材の水分が失われることなく、外はこんがり、中はしっとり&ジューシーという仕上がりになるのが魅力。これは、ハンバーグやピザ、クッキーを作った時に実感できた。料理好きの人の多くが、東芝「石窯ドーム」シリーズを選択するのがうなずける。

先にキャッチーさに欠けると言ったが、前面に打ち出されていないだけで、本機でも3分、5分でできる自動メニューやオーブンの上下2段で別々の調理ができるメニューも搭載されている。また、火加減の難しい95℃〜35℃の低温スチームも得意とするため、プリンや茶碗蒸しなどもすが立つことなくできてしまう。

オーブン調理は加熱時間がかかってしまうので筆者は敬遠しがちであったが、本機を使ってみてオーブンの魅力にはまりつつある。9月中旬には同シリーズの最新モデル「ER-KD520」が発売予定となっており、今回紹介したモデルがプライスダウンしてきている。コスパ的にも、まさに今が買い時かもしれない。料理好きなら、選んで後悔はしない1台といえそうだ。

ライター/仲村なつ

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