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レビュー

フレンチバゲットからマカロンまで、これ1台で焼き上げられる

ティファール「ブーランジェリー」のパン作りはオーブンいらず

パン好きなら、一度は夢見るキッチン家電“ホームベーカリー”。夜にセットしておけば焼きたてのパンの香りで目が覚める……なんて、考えただけで幸せな気分になっちゃいそう。そこで今回は、世界的な調理器具のトップメーカーであるティファールの新製品、「ブーランジェリー」を紹介しよう。


昨年、日本で初めてフレンチバゲットが焼けるホームベーカリー「ホーム&バゲット」を投入したティファール。そして先月、バゲットはもちろんマカロンまで焼き上げることができるという「ブーランジェリー」を発売し、注目を集めている。


1日3食、主食はパンでも構わない非国民的な筆者だが、“自家製パン”なんて1日がかりの仕事のような気がして考えたこともなかった。筋金入りの無精者な筆者が、はたして本製品で挫折することなくパンが焼けるのか? 本製品の使い心地をレポートしよう。

どっしり構える、キュートな本体

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本体サイズは、幅26.6×奥行き37.4×高さ31.5cm、重量5.5kg。日本のキッチンに置くことを考えると決してコンパクトサイズとはいえないが、白の本体に赤いアクセントカラーが際立って、スッキリとしたデザインだ。この製品のスゴイところは、何といってもティファールが独自に開発した「バゲットトレイ」と「フラットトレイ」。これらのトレイを使用して、食べきりサイズのフレンチバゲットやクロワッサン、バターロールといった食パン以外の成形パンも本体で焼き上げることができるという。

通常ホームベーカリーで焼けるパンといえば、角型の食パンのみ。角型のパンケースに材料を入れたら、あとはおまかせでいいのだから、角型以外になりようがない。バゲットや菓子パンなどを焼きたいと思ったら、ホームベーカリーでパン生地のみを作って、成形後オーブンを使って焼き上げるのが当たり前だった。だが、本製品なら2種類のトレイを使って焼き上げの工程までおまかせできるので、オーブンいらず! パン作りをますます進化させてしまった本体をみてみよう。

メインで使用するパンケースのほか、小型なバゲットが焼ける「バゲットトレイ」と、好みの形に生地を成形して焼ける「フラットトレイ」、それらのトレイを取り付けるラックが付属。また、計量カップと軽量スプーン、パン生地に焼き色を付けるためのブラシ、バゲットに切り込みが入れやすいクープナイフ、焼き上がったパンの底面に羽根がうまってしまった際に羽根を取り出す「羽根取り出しフック」と、オリジナルキットも充実している

使用方法やパン作りのポイントのほか、残念ながらパンがうまく焼き上がらなかった時に考えられる原因がまとめられている取り扱い説明書、そして見ているだけで何を作ろうかワクワクしてくる65種類のオリジナルレシピブックも付いているので、購入したその日からパン作りが楽しめそう(写真のレシピブックは撮影用)。レシピブックには、MOF(フランス国家最優秀職人章)を受賞したフレデリック・ラロス氏が監修した秘伝のレシピも掲載されている。現在、パリで5店舗展開しているブーランジェリー(フランス語でパン屋さん)「カルティエ・デュ・パン」の味を自宅で再現できるかも!?

まずは余ったご飯を使って、栄養たっぷりな「野菜食パン」

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早速、パン作りスタート! 最近はご飯を使った「ご飯食パン」が人気。本製品のレシピブックでも、残ったご飯をアレンジしたパンメニューが4つ紹介されている。その中で、最近栄養不足を実感する筆者が一番気になった「野菜食パン」を作ってみた。食べきれなかったご飯を利用してパンが作れるなんて、まさに一石二鳥! その出来栄えは……?

レシピブックに記載されている材料は、強力粉、無塩バター、砂糖、塩、ドライイースト、お好みの野菜ジュース、そして炊飯後の余ったご飯だ。冷めたご飯と野菜ジュースを合わせ、スティックミキサーなどでつぶしてなめらかなお粥のような状態にしておく

お粥状態になったご飯をパンケースに入れ、残りの材料をすべて入れたら本体にパンケースをセットするだけ。これで準備は完了! まぁ細かくいえば、残りの材料を入れる時に、「ドライイーストは液体や砂糖、塩と混ざらないように最後に入れる」など注意事項があるのだが、記載されている順番どおりに入れていけばよいので心配ない

ふたを閉めて、メニューとパンのサイズ、好みの焼き加減を選ぶ。サイズは「ミニサイズ(約0.6斤)・1斤・1.5斤」から、焼き加減は「薄め・普通・濃いめ」の3段階から選べる。ここではメニュー1「食パン」のミニサイズ、焼き色は「普通」を選択してスタート! パンケース内の材料が自動でねり、ねかせ、発酵、焼き上げの各工程を経て、ミニサイズの場合は2時間59分で“自家製パン”のできあがりだ

記念すべき第1作目の焼き上がりは、こんな感じに。ミニサイズは約0.6斤となっており、ちょっと食べたい時などに重宝しそう。もう少しふっくら感がでるはずなのか、もともとミニサイズはこんなものなのか、自問自答しながら半分に切ってみる。断面にはつぶしたご飯粒が目に見えるように練り込まれており、食べてみると野菜ジュースの風味もしっかりあってモチモチとした食感。うーん、「セ ボ〜ン!」

「野菜食パン」の1斤はちょっと失敗……

次に、同じ材料で1斤サイズを焼いてみた。1斤の焼き上げ時間は3時間4分。調理終了のブザー音が鳴り、ドキドキしながら見てみると……ムムッ! 今度はうまくふくらまず、また初回に比べてキメが粗い様子。取り扱い説明書の「うまく焼き上がらないときは」で同症状を確認すると、考えられる原因がいくつかある中で、どうやらドライイーストの計量不足かと思われる。キメの粗さについては記載なし。全工程を全自動でやってくれるとはいえ、気温や湿度などさまざまな要因も影響されるとか。改めてパン作りの奥深さを実感

ノーマル食パンの1斤は大成功!?

食パン3度目の挑戦は、初心に戻り(って、初心者だけど)ノーマルな食パンを焼いてみた。すると、今度はへこむことなく、ふっくらときれいな形に。切ってみると、中のクラムと呼ばれる白い部分もキメが細かく、やわらかな食感で大成功!

焼き上がったパンを取り出すと、パンの底面に羽根がくっついてきてしまう場合がある。その時は、付属の「羽根取り出しフック」を使用すれば形を崩すことなくきれいに羽根を取り出すことができる

旬の果物を使った自家製ジャム「オレンジマーマレード」

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本製品の調理メニューには、パン以外に「ジャム」、「ケーキ」、「うどん・パスタ・マカロン」が作れるコースが搭載されている。旬の果物を使ってジャムやマーマレードが簡単に作れるという「ジャム」コースで、今回はオレンジマーマレードを作ってみた。

レシピブックに記載されている材料は、オレンジと砂糖、粉末ペクチン。ペクチンがなければ、ペクチンが豊富に含まれているレモンジュースで代用可能とあった。皮をむいてカットしたオレンジと砂糖、レモンジュースをパンケースに入れる

メニュー14「ジャム」を選び、スタート。表示部に表示されたジャムコースの調理時間は、1時間5分。調理が終わると表示部が「0:00」となり、自動的に停止。ブザー音が鳴り、マーマレードのできあがりを知らせてくれる

やや水分が多くゆるい状態に仕上がってしまった。それもそのはず、甘いジャムやマーマレードが苦手な筆者は、レシピに書かれた砂糖の分量を勝手に半分にしてしまったのだ。どうやら、ジャムのゼリー化には、糖類とペクチンおよび酸の3つのバランスが重要らしい。今回は明らかに糖分が足りずに粘度不足となってしまったが、味は非常においしく仕上がったので、ヨーグルトに混ぜて食べるなど“ソース”として大活躍してくれそう



 

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