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レビュー

“発想の転換”で、薄〜い本格派クレープが誰でも簡単に焼ける調理家電

「クロア クレープメーカー」で薄〜いクレープが焼けるか実験

 

「クレープ」は、街角やフードコートのクレープ屋さんで買うか、クレープ専門のカフェやレストランで食べるもの。そういう人も多いだろう。もちろん、自宅で作れないわけではないのだが、専門店のように生地を薄〜く焼きあげるのは、普通のフライパンやホットプレートではなかなか難しい。ましてやトンボを使って生地を伸ばすなんて、コツを習得するまでにかなりの時間がかかりそうだ。


“素人でも手軽に、薄〜いクレープ生地が焼けないだろうか?”とお思いの方にぜひ試してほしいのが、ドイツの老舗調理家電ブランド「クロア」の「クレープメーカー 677JP」(以下、クロアクレープメーカー)。本機を使えば、自宅で誰でも簡単に、薄々ひらひらの本格派クレープを作ることができる(らしい)のだ。


以下、実際に何種類かのクレープを焼きながら、本機の使い勝手を紹介していこう。

「生地に浸ける」という新発想のクレープメーカー

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クロアクレープメーカーは、普通のクレープパン(クレープ専用フライパン)のように「プレートの上に生地を伸ばす」のではなく、「プレート面を生地に浸ける」という逆転の発想で作られたユニークな製品だ。パーツは本体、電源台、生地用トレイの3つだけ。本体の上面には生地用トレイより一回り小さい焼き面(ホットプレート)がセットしてあり、本体を電源台に置いて電源スイッチを入れると、焼き面がすぐに予熱される。


十分に熱せられたところで生地を流し込んだトレイにプレート面をドボンと浸け、数秒待ってくるりとひっくり返す。すると、ちょうど1枚分の生地が焼き面に付着してくる。そのまま本体を電源台に戻して1分ほど待てば、それだけで薄〜い本格派クレープが一丁上がり、というわけだ。

手前が電源台、左奥が生地用トレイ、右奥が本体。焼き面の直径は18.5cmと小さめだが、その分重量も615gと軽いので、扱いやすい

ド素人でもプロ並みの薄さに焼ける

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では、実際にクレープを作ってみよう。まずは生地作りだが、本機のマニュアルには、クレープの基本レシピである小麦粉を使ったタイプのほかに、手軽に作れるホットケーキミックス使用タイプ(プレーン味&コーヒー味)と、そば粉使用タイプも紹介されている。最初は、薄力粉・片栗粉・塩・卵・牛乳・溶かしバターを混ぜ合わせて作る基本タイプにトライしてみた。

(写真左)クレープ生地は材料を混ぜた後でいったん休ませると、なめらかで伸びの良い生地になるのだそう。3時間ほど寝かせた生地を生地トレイに流し込む
(写真右)電源スイッチをオン。ランプが点灯し、焼き面の予熱が始まる。焼き面はノンスティック(くっつきにくい)加工なので、油をひく必要もなくヘルシー

(写真左)ランプが消えたら予熱完了の合図。本体を持ち上げ、焼き面を下にして生地トレイにドボンと浸ける
(写真右)浸けた瞬間ジュワッと音がするが、慌てずに3秒ほど待ってから、サッと本体をひっくり返す。浸ける時間は何度か繰り返すうちに、ちょうどいいタイミングがわかってくる

(写真左)生地の付着した本体を電源台に戻すと、再びランプが点灯。1分ほど待って、ランプが消えたら焼きあがり
(写真右)本体を皿の上でひっくり返す。ノンスティック加工だけあって、端を木べらで軽くつつくだけで、するりときれいにはがれ落ちる。ちりめん模様も美しい、薄〜いクレープが完成

写真を見ていただければわかるとおり、クロアクレープメーカーで焼いたクレープは見事に薄く、また焦げ具合もほどよく、専門店で売っているものと変わりない出来映えとなった。比較のために、マーブルコート仕様の卵焼き用フライパンでも同じ生地を焼いてみたのだが、私の腕前では生地を素早く均一に伸ばすことができず、もたもたしているうちに凸凹した厚めの生地になってしまった。


厚くなればその分、焼きあがるまでの時間も長くかかる。クレープメーカーなら焼き時間も1分程度で、1枚焼きあがったらすぐに次を焼き始められるので、時間のロスもない。ド素人でも素早く、プロ並みの薄さで焼き上げられるクロアクレープメーカーの威力に脱帽、である。

皿の絵柄が透けて見えるほどの薄さに感動すら覚えるクロアクレープメーカーで焼いたクレープ(写真左)に対し、写真右は、卵焼き用フライパンで焼いたもの。クロアクレープメーカーで作ったものに比べて厚く、皿の模様が透けて見えない

(写真左)トレイの中の生地の量が少なくなると、焼き面に生地がうまく付かないことも。そのときは薄いクレープは諦め、少し固まった生地を焼き面に乗せて焼いてしまおう
(写真右)焼きあがったクレープをおやつに仕上げる。広げたクレープの上に、泡立てた生クリームと缶詰の桃をカットしたものをON

クリームと桃を包むように畳めば完成。生地には砂糖が入っていないので、ハムやチーズなどしょっぱいものと合わせてもイケる

次は「ガレット」を作ってみた! さまざまな種類の生地で楽しめもう!

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基本タイプがうまくできたことに気をよくして、そば粉使用タイプとホットケーキミックス使用タイプにもチャレンジしてみた。そば粉使用タイプは、もともとクレープ発祥の地であるフランス・ブルターニュ地方のレシピで、一般に「ガレット」と呼ばれるもの。


こちらは食事として食べられることも多く、その場合は中身にチーズ、卵、野菜、ハムなどのしょっぱいものが使われる。今回はガレットの上にチーズとベーコンエッグを乗せ、朝食用に仕立ててみたところ、ほのかにそば粉の風味が感じられ、とてもおいしくいただけた。

(写真左)そば粉、塩、卵、牛乳、溶かしバターを混ぜた生地を焼く。これも混ぜてから数時間寝かせておいたもの
(写真右)焼きあがった生地の中央にチーズとベーコンエッグを乗せ、回りから包み込んで完成。もう1枚は黒蜜をかけておやつ仕立てに

いっぽう、ホットケーキミックス使用タイプは、小麦粉やそば粉と違って生地を寝かせる必要がないので、思い立ったときすぐに作れるのが魅力だ。ホットケーキミックス、卵、砂糖、牛乳、溶かしバターを混ぜ合わせた生地を焼いてみると、小麦粉やそば粉に比べて焼き面に付く生地の量が多いようで、ほんの少し厚めの仕上がりになった。味わいも当然のことながら、ホットケーキ特有の風味がふんわりと感じられる。ホットケーキが好きな人や、とにかく今すぐクレープが食べたい!という人には、特にオススメのレシピだ。

(写真左)ホットケーキミックスで作った生地を焼く。プツプツと表面に穴が空くのもホットケーキっぽい
(写真右)ホットケーキミックスの生地に生クリームを塗って重ねたミルクレープ。生地が少し厚いこともあり、実に食べ応えがあった

さて、クレープのテストはここまでで終了なのだが、ふと思いついたのが「クレープがこれだけ薄く焼けるなら、薄焼き卵も作れるんじゃないか?」ということ。さっそく卵2個を溶いてトレイに入れ、予熱した本体を浸けてみた。浸けた瞬間、クレープ以上にジュワジュワッ!と大きな音がして一瞬腰が引けたが、気を取り直して数秒待ち、バッと引き上げてみると、見事、卵が焼き面にくっついていた。そのまま本体に戻し、表面が乾くまで焼いたところ、クレープ同様に厚みが均一の薄焼き卵が完成した。大成功である!


だが、続いて2枚目を焼こうとすると、すでに生地トレイに残っている卵液の残量が少なすぎたようで、うまく焼き面にくっついてくれなかった(泣)。薄焼き卵の場合は、卵1ケース分など、大量に作るときに限ったほうがよさそうだ。

(写真左)クレープ生地の代わりに、卵液で薄焼き卵にトライ。1回目は見事に大成功!
(写真右)クレープ同様、薄さも焦げ具合も申し分なし。大量に薄焼き卵を作る必要があるときには役立ちそうだ

なお、使用後のお手入れだが、生地トレイ以外は水洗いできないので、本体と電源台はペーパータオルや布巾などで汚れを拭い、きれいにする必要がある。クレープを焼いている最中、焼き面から本体と電源台に生地が垂れることもあるが、どちらも表面がつるつるしており、拭けば汚れはすぐ落ちるので、その点はあまり心配しなくても大丈夫だ。


ちなみに、電源コードは電源台に巻き付けて収納できるのだが、電源コードの長さが電源台に設けられた出口の位置と合わず、またコンセントのサイズも電源台の隙間より大きいため、微妙に収納しにくい。ここは改善を望みたいところである。

電源コードを電源台に巻き付けられるのはいいのだが、終端がうまく収まらないのが残念

まとめ

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クレープ作りが初めての人でも、手軽に素早く、薄くてきれいなクレープ生地が焼けるクロアのクレープメーカー。価格は定価こそ6,720円だが、実売では4,000〜5,000円前後と、かなりお手頃価格になっている(2011年2月末時点)。街でクレープ屋を見つけるとつい買ってしまう!というクレープファンはもちろん、子どもがいて日々のおやつを手作りしている家庭や、休日にはちょっとリッチな気分でブランチを楽しみたいと考えている人にとっても、きっと活用度の高いキッチンツールとなるはずだ。


ライター/高橋久未子

※価格.com最安価格およびランキングの情報は、2011年3月4日現在のものです

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