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レビュー

ヨーグルトに豆腐、プリンまで作れる“意外と万能”調理家電

「おかゆ」だけじゃない! 象印「おかゆメーカー」レビュー

象印「EG-DA02」
象印「EG-DA02」

おかゆは少量のお米で大量にできるので、カロリーも少なくお腹いっぱいになれるスグレモノ。しかも、アレンジもいろいろあり、米から上手に炊けば非常においしい。筆者の家の近くにはおかゆ専門店もあるが、昼ともなれば女性客でにぎわっている。

とはいえ、お米から炊けばおいしいのはわかっているものの、鍋で作ると時間と火の調整が面倒なのも事実だ。ちょっと火加減が強いと吹きこぼれてコンロは汚れるし、なべ底に焦げつき、後片付けも大変。そこで目を付けたのが「おかゆメーカー」。これは、その名のとおり「おかゆ」を作るための調理器具だ。あまり一般家庭で見かけないが、実は色々なメーカーから発売されており「おかゆ」への注目度が高いことがわかる。そこで、今回は、豆腐とヨーグルトも作れるという象印の「マイコンおかゆメーカー EG-DA02」(以下、おかゆメーカー EG-DA02)を使って、色々な料理を調理してみることにした。

「湯煎」で炊き上げる絶品おかゆ

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「おかゆメーカー EG-DA02」は、最大1合のお米からおかゆを調理できる調理器具。サイズは200(幅)×210(奥行き)×185(高さ)mmと、炊飯器よりも小ぶりで、重さも約1kgと軽量だ。おかゆは通常の「全かゆ」のほか、水分量が多い「五分がゆ」、そして調理が難しい「玄米がゆ」の3種類を調理可能で、米からと、冷やごはんからのどちらからも作ることができる。また、ボタンでメニューを切り替えるだけで豆腐とヨーグルトも調理可能。さらに、うれしい機能として「予約機能」もあり、3〜12時間まで、1時間単位での設定に対応。夜に米をセットすれば、朝にはアツアツのおかゆを食べられるのだ。また、調理後は1時間の「保温」モードも用意されている。

象印「EG-DA02」 象印「EG-DA02」

コロンとしたデザインの「おかゆメーカー EG-DA02」。本体のほか、内釜のフッ素加工を傷つけないレードル、計量カップ、レシピブックなどが付属している

「メニュー」で作りたいメニューを選択して「スタート」で調理開始と、操作は非常にシンプル。12時間までの予約タイマーも利用できるので朝食にもピッタリ

おかゆメーカーの最大の特徴は、なんといっても「湯煎炊き」を採用していること。これは、外釜に張った水を沸かすことで、内釜を加熱する「湯煎方式」。このため、内釜内が沸騰せず、おかゆ調理につきものの「吹きこぼれ」がなくなっている。吹きこぼれたおかゆの汁は、乾くとノリのようにへばりついて掃除が面倒なので、頻繁におかゆを作る人にはうれしい機能だ。また、釜の底に焦げつくこともないので、鍋で調理する時よりも格段にお手入れは簡単になるはずだ。

象印「EG-DA02」 象印「EG-DA02」

本体内部が外釜になっており、ここに水を入れて「湯煎調理」することになる。内釜が直接ヒーターに当たらないように、ゲタがあるのが特徴的

外釜の水の中に、内釜を浮かべて調理する変わった使用方法。食材を入れる内釜はフッ素加工されおり、調理後の料理がくっつかないのも便利

まずは基本の「おかゆ」を作る

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「おかゆメーカー EG-DA02」の使い方は簡単。まず外釜に規定量の水を入れ、この水の中に材料を入れた内釜をセット。後はボタンでメニューを選択し、スタートボタンを押すだけで調理開始。さっそく基本のおかゆ(全がゆ)を0.5合作ってみたところ、これが驚くほどおいしい! 最大の違いは食感で、料亭で食べるようなさらっとした上品なテクスチャーなのだ。下手な人がおかゆを作ると、ノリのような粘つきが出るが、これがほとんど感じられない。また、湯煎でジワジワと加熱するためか、炊飯器の「おかゆモード」で炊いたものよりも、甘みが強く感じられる。

できあがったおかゆの硬さは、芯がほどんどなく、歯がなくても舌でホロっとつぶせる硬さ。これならば、子供の離乳食や老人の介護食としても使えそう。「五分がゆ」は、さらに水分量が増えて、おかゆの水分の下に米粒が沈んでいるイメージ。かなり柔らかで、飲み込むように食べられる。こちらは、胃が固形物を受け付けない病中、病後にもよさそう。最近は、ダイエットのために、週末だけご飯を抜く“プチ断食”が流行っているが、この断食後の回復食にも使えるだろう。

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0.5合のおかゆを炊いたところ。小さ目のお茶碗に3杯ほどの量で、大人2人で食べてもお腹がいっぱいに。最大調理量の1合分を炊けば、家族4〜5人で食べられそうだ。野菜がたくさん入った味噌汁をつければ、りっぱな一食になりそう。おかゆがおいしいので、病中病後だけでなく、普段の日にも活用できそうだ

もちろん、“アレンジおかゆ”も作成可能で、付属のレシピブックには中華がゆのほか、茶がゆや豆乳がゆ、雑炊などのさまざまな作り方が紹介されている。ちなみに、レシピブックにはリゾットの作り方もあるが、こちらは筆者の家族にはイマイチな反応。リゾットといえば少々「芯」があったほうがおいしいのだが、この芯が作れないのだ。「おかゆメーカー」という特性上、柔らかめの仕上がりになるので、ご飯に芯がほしい料理の場合は、タイマーをかけて調理完了前に電源を切ってしまうなど、試行錯誤が必要そうだ。

ところで、今回おかゆを作って驚いたのが、完成後の「フタ」の状態。なんと、調理後もフタには蒸気しかついていなかったのだ。通常は鍋や炊飯器でおかゆを作ると、フタにのり状のおかゆの上澄みがベッタリついて、すぐに洗わないとくっついてしまう。しかし、沸騰をさせないおかゆメーカーは、この面倒なこびりつきがないのだ。もちろん、吹きこぼれもなく、格段に洗い物がラクだった。

象印「EG-DA02」 象印「EG-DA02」

アレンジがゆも色々できる。今回作ったのは鶏の手羽先と長ネギを入れて、塩コショウで味付けをした「中華がゆ」。低温でじっくりと鶏を蒸すためか、塩コショウだけでもおいしいスープが出ている。このまま食べてもよいし、ごま油をかけて食べれば、一層コクがあり、満足感の高いおかゆに。野菜も入れれば、おかゆだけで一食の栄養が手軽に取れる

豆腐やヨーグルトが作れるスグレモノ

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「おかゆメーカー EG-DA02」のもう1つのウリが、豆腐やヨーグルトも作れること。豆腐は、豆腐が作れるタイプの無調整豆乳と、にがりを内釜にセットし、「豆腐コース」を選んでスイッチを入れるだけ。約70分で完成する。できあがった豆腐は、市販の普及価格の安い豆腐とは明らかに異なる味。なんといっても大豆の味が濃く、濃厚な舌触りなのだ。もちろん、冷やしてツルンと食べてもよいが、できたてで濃厚な香りのするアツアツを食べることができるのは自家製ならではの贅沢だと思う。

ちなみに、今回はスジャータの「有機無調整豆乳(900ml入り)」を使用したが、こちらは筆者近所のスーパーではだいたい198円。一般的な豆腐は一丁300gほどなので、1本で3丁作れることになる。有機豆乳の豆腐がこの値段で食べられるのは、家計にも非常にうれしい。

象印「EG-DA02」 象印「EG-DA02」

できあがった豆腐は、スプーンやレードルですくって盛り付ける。作り立ての豆腐は、市販の豆腐と比べて香りが強く、濃い大豆の味が楽しめる。通常の豆腐よりも割安で作れるので、おかゆメーカーで作れば家計の節約にもなって一石二鳥。温かいままでもおいしいが、冷やすと少し固くなり、ツルっとした舌触りで夏の冷奴にもよさそう

ヨーグルトも、50gのヨーグルトに500ccの牛乳をセットして、「ヨーグルトコース」を選択すれば約5時間で作成可能。筆者はビヒダスヨーグルトを使用して作成したが、味は元のヨーグルトよりも少々酸味が強めだった。また、元のヨーグルトは少し粘度のあるテクスチャーだが、新しく作ったものは口の中で崩れるような爽やかな食感になった。

ちなみに、作ったヨーグルトを種に、さらにヨーグルトを作ることも可能だが、説明書によるとこれは禁止事項。多分、調理途中で雑菌が混入することで、世代を超えるたびにヨーグルトが変質していく恐れがあるためだと思われる。

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50gのヨーグルトを、500ccの牛乳に溶かして5時間調理。最初はシャバシャバの液状だった材料が、スプーンですくえる「ヨーグルト」に変身! 少量のヨーグルトで、500cc以上のヨーグルトが作れてしまうのはうれしいかぎり(写真右)。ちなみにケフィアやカスピ海ヨーグルトは、温度の関係で調理できない

工夫次第で調理可能な料理は無限大

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ところで、あまりの「おかゆ」のおいしさに、“沸騰させない調理”の魅力に目覚めてしまった筆者。これは「おかゆ」だけではもったいないと思い、色々な調理も試してみた。そのなかでも、とくに美味しかったのは「煮物」。朝に材料をポンポンと放り込んで、ダシとしょう油、みりんを入れて「おかゆモード」で放置、夜に食べる前にもう一度「おかゆモード」で温めなおすだけという簡単調理だ。低温で調理後、一時間の保温でじっくりと味が染みて非常においしいのだ。調理液を沸騰させないためか、ダシの香りもいつもよりも濃く感じられる。さらに、材料を沸騰させないので具材が釜の中で動くことがない。このため、面倒な「面取り」をしなくても芋や大根が煮崩れることがないのもよかった

象印「EG-DA02」 象印「EG-DA02」

冷蔵庫の根菜と、中華粥で余った手羽先を内釜に入れて調理。内釜いっぱいに材料を入れたところ、4人分ほどの煮物ができた。ちなみに、材料が調味液に浸っていなくても、蒸気で火が通るので安心だ。できあがった煮物は、味が中までしっかりとしみているが、煮崩れがない優秀な仕上がり。面取りの必要がないのは非常にラクだ

次に作ってみたのが「ケーキ」。最近は炊飯器でケーキを作るレシピも多いので、これをおかゆメーカーで作ってみた。作り方は簡単で、フライパンで焼いたリンゴを敷き詰めた内釜に、ホットケーキミックスに卵とバター、牛乳を入れたものを流し入れて「おかゆモード」で調理するだけ。こちらは、蒸気が生地にあたるためか、もちもち、ふっくらしたケーキに焼きあがった。

さらに、「沸騰しない」という特性を生かして作ってみたのが「プリン」。最初にプリンを「おかゆモード」で作ったところ、泡だらけの「す」が入った失敗作ができてしまったが、「豆腐モード」で調理すると「す」のないツルツルのおいしいプリンができた。

このほか、弱火でジワジワと調理する必要がある、黒豆やぜんざいといった豆料理にも力を発揮しそう。豆料理は弱火で炊くと皮が破れずに美しい仕上がりになる。「おせちなどの黒豆を失敗してしまう」という人にはうってつけだ。また、プリンが調理できるということは「茶わん蒸し」も簡単に作れるはず、内釜一杯にどーんと大きな茶わん蒸しを作り、おたまで分けて食べるのも楽しそうだ。基本的に、吹きこぼれや焦げつきがないので、調理中に見張っている必要がなく、材料を入れてスイッチを入れれば放置できて、手軽。そのため、忙しい調理時に“もう一品”追加しやすいと思う。コンロが少ない家庭ならば、とくに力を発揮してくれるだろう。今回は試していないが、「ヨーグルトコース」ならば温度と湿度がキープされるので、パンのイースト発酵が簡単にできるかも? など、色々と試したくなる夢あふれる調理器具だ。

象印「EG-DA02」 象印「EG-DA02」

砂糖をかけてフライパンで焼いたリンゴを釜に敷き、ホットケーキミックスとバター、卵、牛乳を混ぜた生地を流して調理。蒸気で「蒸す」作業も加わるためか、ふっくら、もっちりとした仕上がりになった。ちなみに、写真のサイズでだいたい4人分の量。「湯煎調理」という特性上、炊飯器ケーキのように焼き色は付けられない

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なんと、温度管理の面倒なプリンも「豆腐モード」ならば簡単に作れてしまった! 温度が高いと、すぐにジャリジャリとした食感になり「す」が入るプリンだが、おかゆメーカーで作ったものはツルンと美しい仕上がり。ちなみに、今回は、分量は卵2個、牛乳250cc、砂糖30gだけというシンプルなレシピに。最後に砂糖を焦がしたカラメルをかけて完成だ

まとめ

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「おかゆメーカー EG-DA02」は、おいしいおかゆが手軽に作れる便利な調理器具。子供の離乳食や老人の介護食などに便利だが、とにかく「おいしい」ので普段のご飯としても活躍しそう。また、おかゆ以外にも色々なものが調理できるので、おかゆを作らない時は、おかず作りにも毎日使えるはずだ。

欲を言えば、お米の硬さを3段階くらいで調整できるとうれしかった。硬めのおかゆが作れれば、リゾットや雑炊が今以上においしく作れると思う。また、せっかくデジタル表示画面があるので、炊き上がりまでの時間をデジタル表示してくれれば、ほかの調理の段取りがしやすく、さらに便利になるのではないだろうか。

ライター/倉本 春

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