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(2012年5月15日掲載)

2011年6月22日掲載

男女のペア2組が手をつないだままリング上で戦う架空の格闘技“アベック”に挑むことになった若者たちの熱い青春を活写する映画『アベックパンチ』。男の意地から格闘技“アベック”を始めたはずが、いつしか人間的に大きく成長を遂げていくイサキとヒラマサの悪友コンビを演じるのは、映画同様プライベートでも親交が深いという若手注目格の牧田哲也さんと鈴之助さん。今回劇中と同じ衣装で登場してくれたおふたりが、映画のことから俳優としての意気込みまで、熱いツーショットインタビューを繰り広げてくれました!

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1984年6月7日生。愛知県出身。第3回D-BOYSオーディション準グランプリ&オリコンエンタテインメント デビュー賞の二冠同時受賞。ミュージカル「テニスの王子様」では4代目桃城武役で人気を博す。主な出演映画に、『星砂の島のちいさな天使〜マーメイドスマイル〜』(10)など。夏には『ヴァンパイア・ストーリーズ CHASERS』、秋には『シェアハウス〜女たちのスウィートホーム〜』の公開を控えている。
■牧田哲也 (D-BOYS)オフィシャルサイト
1984年4月14日生。東京都出身。1996年に『地獄堂霊界通信』で主演デビュー。『クローズ ZERO』シリーズでは、主人公・滝谷源治の弟分、田村忠太を演じて、その絶大な存在感を発揮。2011年は、『ガチバン アルティメット』『ガクドリ』『岳 -ガク- 』と出演作が相次いでいる。今後は、人気コミックが原作の「ろくでなしBLUES」への出演が決まっている。
■鈴之助 オフィシャルサイト
―― 架空の格闘技“アベック”はそうとう大変な印象を受けましたが、いかがでしたか?
牧田:はい。“アベック”という格闘技はマンガの世界だけの競技なので、実際に手をつないだまま戦うって、すごく大変なんです(笑)。ヘンに体を回転させてしまうとすぐに手もねじれるので、その度に元に戻す。そこにスキが生まれるので、本当に難しかったですね。
鈴之助:原作には“アベック”のプロが存在するので、そういう世界観の中でしっかりと演じるためには、彼らが最初に行うであろう架空の基礎練習のメニューも作り上げなくちゃいけないと考えました(笑)。そこをまず仮定して、道のりを辿っていった気がしますね。
牧田:男が軸になって――言い方が悪いかもしれないけれど―、女が男の武器のような立ち位置で、最終的に攻撃していくんです。僕らが軸っていうことが責任重大な気がしました。
鈴之助:もちろん女性を守るという意識がいつもどこかにあって、普通なら腕力で女性をフォローするけれど、“アベック”の場合、男がダメになった場合、今度は女性が闘う番になります。これってどこか恋人関係そのもので、恋愛を象徴している気もするんですよね。
牧田:本当にそういう関係なんです。支え合わないと“アベック”は闘えないですからね。
鈴之助:恋愛を絡めた格闘技っていう意味で、“アベック”はかなり面白いと思いました。普通は仕事に恋愛を持ち込めないので、“アベック”のプロが実際にあれば楽しいはず(笑)

―― イサキとヒラマサの悪友コンビは、次第に“アベック”に魅せられていきますよね。
牧田:僕らはくされ縁の友だち同士の役でした。お互いに“アベック”のパートナーを見つけて試合に挑むけれど、イサキはヒラマサっぽい女を捕まえ、ヒラマサはイサキっぽい女を捕まえる(笑)。映画にはそこまで描かれていないですが、原作にはそう書いてあって、男の友情も恋愛になり得ると。時々思います、仲良い男友だちみたいな女がいたらって(笑)
鈴之助:うん、「コイツが女だったらなあ!」って思うことが、人生では確かにあるな(笑)!
牧田:一緒にいて気が楽な男友だちっていますよね。こんな女の子がいればと何度か思った(笑)
鈴之助:思う! 思う! これ意外と話が広がっていくので、この映画は奥が深いです(笑)

―― 彼らは男の意地で“アベック”を始めますが、そういう男ってカッコいいですよね?
牧田:そうですね。以前ダメなところを自分で言える男がカッコいいとどなたかが言っていて、自分をさらけだせる人はカッコいいと思います。古澤(健)監督も撮影に入る前、「知らないことを知らないとちゃんと言えることがカッコいい」と言われていて、見栄を張って知らない自分を隠すようでは、それほどカッコいい男とは言えないかもしれないですね。
鈴之助:僕は若い頃に「宵越しの金は持たねえ!」みたいな江戸っ子がカッコいいと思っていたことがありますが(笑)、そんなムチャクチャに破天荒なことをやるためには、いや、そこに至る人というのは、ある種の責任を果たしているような人だなと思うんですよね、本当にカッコいい男になりたいなといつも思ってはいるんですが、実際は難しいですよね。
牧田:さっきの無知の話ですが、人間なので知らないことはある。でもその時は知らなくても、後で頑張って追いつくとか、そういう男がカッコいいなと思いますね。そういうことばっかりでもダメだとは思いますが(笑)、そういう素直な姿勢は大事にしたいですよね。
鈴之助:最終的には相手に対して愛のある人間がカッコいいと思うんですよね。愛を持ちながら、何かを成し遂げてしまう人がかっこいい。筋が一本、通っている気がしますよね。

―― ところで、おふたりは俳優として日々活躍中だと思いますが、近況はいかがですか?
牧田:『アベックパンチ』の後に撮影した映画で、『ヴァンパイア・ストーリーズ CHASERS』という作品が控えていますが、これは吸血鬼の映画です。僕は混血種という純血種ではないヴァンパイアの設定で、幕末から生きているサムライ・ヴァンパイアの役柄です。日本オリジナルのヴァンパイア映画が完成していますので、期待してください。
鈴之助:「ろくでなしBLUES」に出ます。映画化、舞台化を経て、初の地上波ドラマ化! ちなみに映画版は那須博之監督で、僕のデビュー作を撮っていただいた人。俳優よりも熱くて元気な人で、パワフルな人でしたね。「ろくでなしBLUES」も原作ありきの作品ですが、いい意味でプレッシャーになっていて、「ドラマ版はこうだぜ!」って皆さんに伝わるように頑張っているところです。今度、コラボでやりたいよね。「ろくでなしヴァンパイア」(笑)
牧田:「ろくでなしヴァンパイア」って無茶苦茶だな(笑)。でも、また共演はしたいよね。

―― こうして注目が集まると、演技する上の意識の質も変わってくるものでしょうか?
牧田:人気の舞台の再演などでは、前に誰かが演じていますよね。僕はある演出家の方に相談したことがありますが、「前のことを考えないほうがいい。自分で出したいものをやりなさい」と言ってくださいました。だから注目が集まっても意識しないようにしています。
鈴之助:僕も原作や元の作品のトレースはしないですね。「自分だったらどうする?」じゃないと、僕らがやる意味がない。今回のヒラマサでも思いましたが、原作を参考にしながらも、それを一度忘れないと自分が演じている意味がなくなると思いました。僕らがやる意味を見出して自分の感じ方を大切にしないと、最終的には俳優としてダメだと思います。
牧田:『アベックパンチ』は、それこそ架空の競技だったので、自分でなんとかしなくてはいけないことがたくさんあった現場でした。ピンチの時こそ自力で頑張らないとダメだと思いましたね。何を言われても、自分で頑張って自分の目で確かめる。もっと頑張ります!
田中邦衛を筆頭に、吉岡秀隆、中嶋朋子らの豪華共演で、1981年10月の連続ドラマ放送スタート以降、絶大な人気を誇った倉本聰原作による感動の家族ドラマ。北海道・富良野の大自然を舞台に繰り広げられる家族のきずなを描いた感動ストーリーは、約20年間にわたって愛され続けたが、最終章「2002遺言」で完結。前・後編で本物の感動を受け止めたい。
「父親がドラマをよく観ていて、その影響なのか、家族愛を描くドラマを観て、励まされている自分がいますね(笑)。「北の国から」の放送が始まった当時は生まれていなかったので、最初のほうを知らないまま終わってしまいましたが、きっかけがあって観始めたら、親の想いや子どもの想い、人間味あふれるドラマに感動しました。最近では、「フリーター、家を買う。」が良かったですね。母が病気になり、父はかえりみない、姉は結婚していて、主人公が支えるというストーリー。すごく刺激になって、自分でも演じたいと思いました。」
1980年代中盤に登場、一世を風靡した道士とキョンシーの対決を描く傑作カンフー・アクション・コメディー。『霊幻道士』自体はサモ・ハン・キンポー監督、主演作を元にするも、本作のキョンシーというゾンビが圧倒的な人気を得て、以後独立したシリーズとして製作を開始。無数の派生作品も生まれ、1980年代、90年代を象徴する香港産の娯楽作となった。
「もともと俳優になりたいと思ったのが小学生の頃で、『霊幻道士』もきっかけの一本。一時、香港映画が流行ったじゃないですか。ジャッキー・チェン、ユン・ピュウなどの大スターの映画が公開されて、子どもながらに現実にできないことができている映画が魅力的で、それは俳優になったらできるはずと、そういう入口でした。成長するにつれて、感性がくすぐられるポイントは刻々と変化していますが、思い返すと『霊幻道士』が原点ですね(笑)」

タイム涼介原作の人気スポーツマンガを、『オトシモノ』の古澤 健監督が実写映画化した青春格闘“ムービー”。街ですれ違ったカップルと肩がぶつかり、小競り合いになった高校生のイサキ(牧田哲也)とヒラマサ(鈴之助)が瞬殺で倒されてしまい、彼らがマスターしている“アベック”という格闘技の存在を知って、リベンジに挑む姿を描く。原作同様、手をつないだまま格闘シーンを演じることになった若手キャストたちの熱血奮闘が見ものだ。2011年6月18日(土)より、シネマート六本木ほか全国順次公開中!
(C) 2011 Ryosuke Time/PUBLISHED BY ENTERBRAIN, INC.
【キャスト・スタッフ】
監督・脚本:古澤健
アクション指導:岸建太朗
企画:奥村勝彦
原作:タイム涼介
脚本:杉原憲明
出演:牧田哲也、鈴之助、水崎綾女、武田梨奈、小島可奈子、ルー大柴 ほか
配給:アンプラグド
取材・構成・撮影/大滝功(OFFICE NIAGARA)
映画ライター。国内最大級のアクセスを誇る総合映画情報サイト「映画生活」の初代編集長。 現在はフリーのライター/プロデューサーとして雑誌などに連載をもつほか、数々の映画サイト及び映画コンテンツのプロデュースを手がける。 映画の趣味はミーハーで、マスコミ側のくせに“全米ナンバーワン!”のコピーに容易に踊らされる36歳。