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レビュー

“毎日使う機能”だけに絞った、時短キッチンツール

レンジグリル「ZITANG(ジタング)」買っちゃいました!

調理を助けてくれる家電の代表格といえば、オーブンレンジ。オーブンレンジに1品おまかせしている間に、もう1品作ったり、他の用事を済ませたりと、あると非常に重宝する。近年は、ヘルシー志向・健康意識が高まったことから、減塩・脱脂して調理できるスチームオーブンレンジが人気。筆者の周りの新婚家庭では、かなりの確率でスチームオーブンレンジを購入しているのだが、実状を聞いてみると、意外と機能をフル活用していないようだ。


そこで発想の転換をし、あえて機能を省くことで、ある機能を余すことなく活用でき、さらにコンパクトに……を実現したのが、三菱電機の「ZITANG(ジタング) RG-FS1」(以下、ジタング)だ。過熱水蒸気による調理、2段調理は搭載せず、「レンジグリル」という新しい加熱方法を取り入れている。見るからにコンパクトな「ジタング」で、満足できる調理が可能なのかを調査してみた。

カラーバリエーション

庫内に無駄なスペースがないから、「時短」!

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多機能搭載のスチームオーブンレンジとなると、庫内容量は30L前後。同社製品「RO-EV100」の場合、高さ41.4×幅50.8×奥行44.5(取っ手含む)cmと大きく、設置場所にも広さが求められる。それに比べて本製品のサイズは、高さ26.6×幅51.8×奥行44.3(取っ手含む)cm。幅や奥行きは変わらないが、高さが格段に低くなっている。高さだけか……と思われるかもしれないが、重量も約8kg軽量化されて約16kg。筆者は冷蔵庫の上に乗せているが、これは庫内容量30Lタイプでは不可能だった。

庫内容量30Lの製品と並べてみると、一目瞭然! 高さが2/3以上近く小さくなっている

冷蔵庫の上に設置した様子。ちなみに本製品を購入する前は、ターンテーブルが回転するコンパクトな電子レンジを置いていた

高さが小さくなったことで、当然庫内容量も13Lと小さくなったが、耐熱用ボウルの大きなサイズも問題なく入れることができる。30Lの庫内容量では、上の方に余分な空間ができてしまっていたが、本製品ではその空間が少なくて済む。庫内容量を最小限にしたことで、庫内温度をすばやく上げることができ、まさしくこれが「時短」につながるのだ

加熱方法は、「レンジ」「レンジグリル」「グリル」「オーブン」の4つ。それぞれの特徴(下表参照)を考慮し、さらに効率的な加熱方法として生まれたのが「レンジグリル」だ。はじめに「レンジ」で食品内部を加熱し、次に「グリル」で表面を焼き上げる。これにより、たとえばグラタンの場合、従来よりも調理時間が15分短縮できるという

レンジ マイクロ波で食品の内部を加熱して温める。すばやく温められるが、食材がしんなりしてしまうこともある
グリル 食品に熱を直接当てるため、すばやく焦げ目をつけることができる。しかし、中まで火が通っていない場合もある
オーブン 庫内の熱が食材を包み込むように加熱するため、じんわりと火を通すことができる。庫内容量が大きいほど予熱や調理の時間がかかるというネックがある

レンジからグリルの自動加熱ができるから、「時短」!

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新しい加熱方法の搭載やコンパクト化など魅力的な要素はわかったが、大切なのは実際の調理の出来栄えや使いやすさ。簡単なものから本格的な調理まで、本製品で可能なのか試してみた。

焼き芋

洗ったさつまいもをセットして、「レンジグリル」で13分。取り出してみると、ホクホクの焼き芋が完成していた。蒸し器を出すよりも手軽で、「レンジ」で作るよりも早く、食材の劣化もない仕上がりに。「グリル」を使用しているので、ほのかに香ばしい香りもする出来栄えに大満足

ヘルシー調理

過熱水蒸気による減塩・脱脂調理はできないが、油で揚げないフライは本製品でもできる。ささみにパン粉をつけ、その上に少量の油をたらして庫内にセット。これは「オーブン」で18分加熱。予熱なしでオーブン調理できるので、簡単にヘルシー調理ができた

天ぷらの温め

一晩冷蔵庫に入れておいた天ぷらを「レンジグリル」で加熱してみた。種類が異なっていたためか、少し焦げてしまった部分もあるが、中はホクホク、衣はサクサクに仕上がった。スチームオーブンレンジでの温めは、衣がお菓子っぽくなってしまうのだが、レンジからグリルへ自動加熱してくれる「レンジグリル」なら、より揚げたてに近い味わいと食感に。過熱水蒸気による温めよりも、筆者はこちらの方が好みだ

おもてなし料理

お手軽な調理やヘルシー調理は満足のいく仕上がりだったが、本格的なおもてなし料理はできるのか試してみた。選んだメニューは、「ローストポーク」。味付けをした豚ロース肉を「レンジグリル」で加熱すること34分。見事な「ローストポーク」が完成! 中までしっかり火が通っているか心配だったが、スライスしてみると中心部まで十分に加熱されていた。じっくり加熱されても肉が硬くなることもなく、表面に適度についた焦げ色が食欲をそそる。調理時間が長いと思われるかもしれないが、その間に副菜を作れば効率的。複数の料理が必要となる「おもてなし」時には大いに役立ちそうだ

お菓子作り

オーブンレンジを購入したら作ってみたいと思うのが、お菓子。もちろん本製品でも、スポンジケーキ、ロールケーキ、シュークリームなど多様に作ることができる。予熱なしの「オーブン」を選択して、約22分でクッキーが完成。2段調理はできないので、1回でできる数は少なめ

まとめ

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大は小をかねると言うが、使わなければジャマなだけ……の典型的なものがオーブンレンジと言える。だが、スチームオーブンレンジが登場してからは「大きい=高機能」とされがちで、サイズについては諦めていたふしがある。しかし、毎日の調理で過熱水蒸気や2段調理を使っているか? と言われると、まず使っていない。“年に数回”使うだけの機能はカットし、“毎日”使う機能だけを搭載したという本製品を使用してみて、非常に便利だと感じた。何の不便もなく使え、むしろ「レンジ」と「グリル」による合わせ技で時短も実現。まさに、時間のない筆者に最適な調理家電で、思わず購入してしまった! 「毎日使えるような調理家電」という製品のコンセプト通り、今では筆者も毎日便利に使わせてもらっている。

また、過熱水蒸気による調理を搭載していないことで、スチームによる汚れが発生せず、手入れが格段にラクなこともわかった。スチームの湿度によってニオイが庫内にたまってしまい気になるという人は意外と多いようだが、本製品ではその不快さがないのもうれしい。ただし、今回試した調理でもわかるように、たくさんの量を一度に作ることはできない。家族が3人ぐらいであれば問題ないだろう。

なお、すべての加熱方法は、自動調理だけでなく手動でも設定できる。「レンジグリル」の加熱の仕組みを理解するまでは、なかなか手動設定は難しいかもしれないが、「レンジ」による加熱後に「グリル」で表面を焼く……という流れなので、付属のレシピを参考にすれば大きく失敗することはない。筆者も思わず「買い!」となった本製品は、かなり使える時短アイテムだ。

ライター/仲村なつ

※価格.com最安価格は2011年8月11日現在のものです

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