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レビュー

ちょっとくらいのガツン&ポチャンはOK!

“子どもが使える”タフネスカメラ「COOLPIX S31」を使ってみた

ニコン「COOLPIX S31」

いつでも気軽にパチリパチリと写真が撮れちゃうコンパクトデジタルカメラ。その気軽さがうれしい反面、扱いに気がゆるみ、うっかり床に落としてしまったり、水没させてしまったり……。そんな失敗経験があるという人は少なくないだろう。


そんなうっかりさんにぴったりなタフネス性能を備えたカメラが、「COOLPIX S31」(ニコン)だ。実はこれ、“子どもが使える”がコンセプトのファミリー向けのカメラのようだけど、“ケータイをしょっちゅう落とす筆者にも重宝しそうじゃない?”ということで、さっそく使ってみた!

ニコン「COOLPIX S31」 ニコン「COOLPIX S31」

子ども向けの「かんたんガイド」が付属
本体サイズは、105.4(幅)×64.8(高さ)×41.5 mm。撮影時の重量は、約185g。箱の中にはカメラ本体のほか、充電池と充電器、USBケーブル、お手入れ用ブラシ、そして、大人向けの使用説明書に加え、子ども向けの「かんたんガイド」が入っている。「かんたんガイド」では、すべての漢字にルビがふられている

ニコン「COOLPIX S31」

かわいいカラーバリエーション
本体カラーは今回使ったピンクのほか、ホワイト、ブルー、イエロー、ブラウンの5色。こんなポップなカラーは、持っているだけで楽しい気分になる。服やかばん、アクセサリーなどでコーディネートしてみるのもグッド!

持ちやすくて、操作もカンタン! 子どもに持たせたいファーストカメラ。

価格.comマガジンforウーマン

「COOLPIX S31」は、“子どもが使える、子どもと使える”をコンセプトにしたコンパクトデジタルカメラだ。……と言うと、「え? トイカメラ?」と思うかもしれないが、画素数は1014万画素(1/2.9型CCD)で、レンズは光学3倍ズームと、ちゃちなものではない。そして、特筆すべきはそのタフネス具合。耐久性に優れているという点では、ちょっとしたアウトドア派にも使えるモデルになっている。


では、なぜ「子ども」をターゲットにしているのかといえば、その機能が子どもの行動を予測して作られたものだからだ。たとえば、子どもは持っているモノをよく落とすし、楽しそうな場所を見つけると、水に濡れようが、砂まみれになろうが親の「待った!」など無視して遊び出す。そんな子どもの突発性な行動に対応してくれるのが、このカメラのウリ。水深約5mまでOKの「防水性能」、約1.2mからの落下に耐えられる「対衝撃性能」、加えてマイナス10℃の低温でも利用できる「耐寒性能」と、バリバリのアウトドア派にはちょっと物足りないが、“わが家のカメラを壊されちゃたまらん”という親にとっては、非常にありがたい存在のカメラである。


だからといって、“乱暴に使っちゃえ!”では、子どもに“物を大切に使う心”を教えてあげることができない。だから、これらの機能は、“万が一アクシデントが起きても大丈夫ですよ”的な心の(親の)安心と考えたほうがよいだろう。むしろ、筆者が“おっ、これはすごい!”と思ったのは、そんなアクシデントを未然に防ぐためのきめ細やかな作りだ。たとえば、カメラの表に余計な機能をつけないことでデザインをすっきりさせ、持ち手のスペースを十分に確保したり、カメラの裏に滑り止めの加工をしたりするなど、子どもでもきちんと持てば落とさないようになっている。これは、子どもに限らず、手のサイズが小さい筆者にも重宝。また、手の動きがおぼつかなくなってきたお年寄りにもよいかもしれない。子ども向けをコンセプトにしているカメラだが、実はシニアにも最適なカメラなのだ。

ニコン「COOLPIX S31」 ニコン「COOLPIX S31」

両手でしっかり
コンパクトなデザインのため、握るスペースが広々。しっかり持てて安定感があり、子どもの手にもぴったり

滑り止め加工で安心
本体裏の右上には親指をそえるための指置きスペースが。滑り止め加工がついているので、カメラをしっかり持つことができ、ブレ防止にもなる

子どもやシニアにぴったりなカメラというのは、操作方法についてもいえる。何しろとっても簡単なのだ。通常、デジカメというのは、モードダイヤル式で、ダイヤルで回して各機能を選択するが、「COOLPIX S31」は、ボタンレイアウトであるのが特徴。しかも、そのボタンは大きめで押しやすく、たった4つしかない。だが、そのボタンには何も印字がされておらず、さて、何をどう選択するのだ? と思うかもしれないが、各モードは画面上に大きくアップされる仕組みになっている。つまり、画面を見ながら、その隣にあるボタンを押すと、連動するってわけ。このやり方、何かと似ているなぁ〜と思ったら、子どもたちが遊び慣れているニンテンドDSなどのゲームがそう。だから、子どもならすぐに操作ができてしまう。一方、お年寄りにとっても、画面に字が大きく出るので、操作がしやすい。

ニコン「COOLPIX S31」 ニコン「COOLPIX S31」

画面を見ながら決定ボタン
写真の撮り方、飾り方など、すべての選択は左の4つのボタンで操作&決定。画面上に表示されるアイコンとその隣にあるボタンが連動しているので、子どもでも操作がしやすい

水に濡れても大丈夫
“子どもに持たせても大丈夫”がウリのカメラは、ちょっとやそっとのことではへこたれない。水深5mまでの防水機能がついているので、うっかりプールにぽちゃんと落としたって大丈夫!

いろいろな撮影モードで、撮って、遊んで、楽しんで!

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操作方法を確認していると、いろいろな撮影機能が出てきた。たとえば、撮影場所や被写体に合わせて、「アップにとる」「料理をとる」「花火をとる」といった感じのシーンモード。このあたりは通常のデジカメと同じだが、なかには「ふんわりとる」「鏡に写す」など、子どもがイメージしやすいものもある


そんな遊び心がいっぱいのカメラだが、肝心の写りはどうだろう? 通常のモードで撮影をしてみたが、特に問題はなさそうだ。ただ、モニターの性能はいまひとつな感じで、撮った写真がクリアに見えないというのが難点かもしれない。でも、1万円台という価格なら仕方がないのかな。


「COOLPIX S31」は、使えば使うほど、写真を楽しむためのカメラであることがわかる。撮った写真をキラキラさせたり、魚の眼で見たようにさせたり、いろいろなアレンジを楽しめる。しかし、こうしたアレンジを楽しむのが好きな人には、この上なく楽しいカメラだが、記録としてただ写真を撮りたいという筆者には、ちょっと余計な機能が付きすぎという感もぬぐえない。そう考えると、やっぱりこれは「子どもが使う」「子どもと楽しむ」カメラなのかも。


だが、むしろ、筆者がこのカメラのメリットとして挙げたいのは、子どもほどではないにしろ(……と思いたい)、うっかりカメラを床や水の中に落としてしまった時の耐久性だ。とはいえ、レビュー記事のためにお借りしたカメラを床にたたきつけたり、水に投げてみたりなんて大胆なことはできなかった小心者の筆者(笑)。あいにく今はまだ海水浴シーズンでもないので、海やプールで検証することもできず……。そこで、本当に防水効果があるのかどうかを確かめるために、天水桶にうっかり落っことしてしまったという仮定で、カメラを水に浸けてみた。そして、そのままシャッターを押してみたら、水の中をのぞき込む筆者が面白いアングルで撮れていた。これはなかなか楽しいぞ! 気になる防水性能はまったく問題なし。濡れたカメラは、きれいに水を拭き取り、風通しのよいところで乾かしておけばOK。これからの海水浴シーズンに活躍してくれそうだ。

ニコン「COOLPIX S31」 ニコン「COOLPIX S31」

まずは、ノーマル撮影
まずは、普通に撮ってみる。撮像素子は1/2.9型CCD、層画素数1034万画素。光学3倍ズームで、35mm換算で約348mm相当。普段使いのデジカメとしては問題がなさそうだ

「アップでとる」
「花」マークで「アップでとる」をセレクト。ズーム表示が緑色で表示されるズーム位置では、先端保護ガラス面中央から約20cmまでの被写体にピントを合わせることができる

ニコン「COOLPIX S31」

「食べ物をとる」
「料理」マークで「食べ物をとる」をセレクト。基本的には「花」マークの「アップでとる」と同じ。色合いをマルチセレクターで調整すると、よりおいしそうに写る

ニコン「COOLPIX S31」 ニコン「COOLPIX S31」

「水中でとる」
「COOLPIX S31」のウリのひとつでもある水中撮影。でも、今はまだ海水浴シーズンではないので、海やプールでは試すことができず、天水桶で代用

水の中から撮った自分
天水桶の中にカメラを沈め、それをのぞき込む自分を撮ってみる。わぉっ!怖いぞ(笑)!

ニコン「COOLPIX S31」 ニコン「COOLPIX S31」

「鏡に写す」
「鏡」マークで「鏡に写す」をセレクトすると、画面中央を境にした左右対称の画像を撮影することができる(写真左:「鏡に写す」で撮影、写真右:ノーマル撮影)

ニコン「COOLPIX S31」

「写真をかざる」
7種類の枠から好きな枠をセレクトし、設定するとその枠がついた状態のまま撮影ができる。ただし、このモードで撮影をすると、「写真であそぶ」の機能を使った編集やトリミングができなくなってしまうというデメリットがある

いろいろな撮影モードで、楽しく撮影できちゃう「COOLPIX S31」は、撮った後の加工も楽しめる。撮った写真で「遊ぶ」には、再生ボタンから写真を選択して加工する。だが、加工の内容は、先に紹介した「いろいろな撮影」と重複するものも多い。もっと別のバリエーションがあればおもしろいのになと思ってしまう。


では、「いろいろな撮影」と「撮った写真であそぶ」の違いは何かというと、「いろいろな撮影」は、撮った写真そのものがすでに加工された状態になっているもので、「撮った写真であそぶ」は、普通に撮影した写真をあとから加工するというもの。そう考えると、わざわざ分類する必要もない?と思ってしまうのは、大人目線なのか……。「子どもが楽しむ」に視点をおけば、アリなのかもしれない。だが、撮った写真が、いろいろなモードに変わるのは、それはそれでおもしろい。

ニコン「COOLPIX S31」

撮った写真で遊ぼう!
撮った写真に飾りや加工をして遊ぶには、再生モードから設定ボタン「あそぶ」を選び、「写真であそぶ」→「マルチセレクター」でそれぞれの加工を選べばOK

ニコン「COOLPIX S31」 ニコン「COOLPIX S31」

ノーマルで撮る

ふんわりさせる

ニコン「COOLPIX S31」 ニコン「COOLPIX S31」

キラキラさせる

魚の眼で見る

ニコン「COOLPIX S31」 ニコン「COOLPIX S31」

ミニチュア風にする

好きな色を残す

ニコン「COOLPIX S31」 ニコン「COOLPIX S31」

色を変える

写真を飾る

アルバム作成もこれ1台でできちゃう、パソコン要らずのデコカメラ

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撮った写真をいろいろなモードに加工できる「COOLPIX S31」には、アルバム作成の機能もついている。アルバムにしたい写真を選んだ後、5種類のフォトフレームの中から、好きなフレームをセレクト。楽しかった出来事や家族写真、ランチの記録など、思い思いのアルバムを作ってみよう。

そのほかにも、「COOLPIX S31」には植物の観察記録を撮影するインターバル撮影機能や、撮影した画像にメッセージを付けられるメッセージ機能、動画を撮影できる動画機能など、いろいろな機能が付いている。

ニコン「COOLPIX S31」

アルバムを作ろう
アルバム作りも簡単。再生モードから、設定ボタン「あそぶ」を選び、「アルバム作成」→アルバムにしたい写真をセレクト→アルバムの種類をセレクトする。基本的にはこれだけでOKだ

ニコン「COOLPIX S31」 ニコン「COOLPIX S31」 ニコン「COOLPIX S31」

アルバムにすると、また別の楽しさが
楽しい出来事の思い出に、また、家族アルバム作り、ランチの記録など、せっかく撮った写真はばらばらにしておくより、こんな風にアルバムにしておいたほうがあとでみんなで楽しめる。印刷しても◎

まとめ

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今や市場にあふれんばかりのコンパクトデジタルカメラ。キレイに撮れるのは当たり前となった今、多種との差別化は必須である。そんな中、“子どもが使う”を重点に置いた「COOLPIX S31」は、うっかり壁にぶつけても、水の中に落としても壊れないタフさと、ボタンを押すだけで選択できる操作のしやすさ、そして遊び心いっぱいの機能といい、“子ども”を中心に考えればパーフェクトなカメラだ。

だが、子どもの成長は親が思っている以上に早いもので、ファーストカメラとして持たせるには最適だが、使っていくうちに飽きがくるのではないかという思いもある。というわけで、子どもに買ってあげるなら、その時期を見計らった方がよさそうだ。

一方、意外と向いているかも?と思ったのは、シニア世代の女性。カメラの難しい操作は苦手、でも記念写真は好き、そして写真をデコるのも結構好きという点で、もしや最適?と思ったりもして。シニア世代まではいかない、アラフォー子持ちの筆者には、耐久性が優れているという点はうれしいところだが、ちょっと“遊び”の要素が多すぎるかな。

ライター/石渡 真由美

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