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定評のスピードと使いやすさに加えて豊富な独自機能を搭載 

オシャレに変身した最速スマートフォン「GALAXY S III SC-06D」

スマホ界では最速といわれるほどの高速な処理速度や、大画面有機ELディスプレイなどの高いハードウェア性能に加え、高い完成度を持つホームアプリなどの魅力により、定番スマートフォンの地位を確立しているサムスンの「GALAXY S」シリーズ。その最新モデル「GALAXY S III SC-06D」が、6月28日より発売になった。高画質と高速処理という従来からの魅力は継承しつつ、新たにFeliCaポートやワンセグの搭載など、日本国内での使い勝手にも配慮されたこの夏の最注目モデルに迫ってみよう。

高い性能に加えて、曲線を多用したデザインで外観も洗練された「GALAXY S III」

グローバルモデルをベースにしつつ、多くの日本独自仕様も盛り込まれた「GALAXY S III」

サムスンの「GALAXY S」シリーズは、他機種を大きく引き離す高速な処理速度面や、一歩抜きん出た画質を誇るディスプレイなどによる総合的な完成度などが評価され、世界的な人気機種となっている。もちろん、NTTドコモのスマートフォンの中でも屈指の人気シリーズだ。

今回発売された「SC-06D」(以下、GALAXY S III)は、グローバルモデル「GALAXY S III GT-I9300」をベースにしつつ、日本市場に向けた各種の最適化が数多く施されている。具体的には、ワンセグとFeliCaポートを搭載していることに加え、NTTドコモのLTEサービス「Xi(クロッシィ)」にも対応する点がポイントだ。このほかにも、グローバルモデルとの違いは多岐にわたる。以下の表でその違いをまとめてみた。

  NTTドコモ版
SC-06D
グローバル版(イギリス版)
GT-I9300
ボディサイズ 約71(幅)×137(高さ)×9(厚さ)mm 約70.6(幅)×136.6(高さ)× 8.6(厚さ)mm
重量 約139g 約133g
ディスプレイ 約4.8型(720×1280、有機EL) 約4.8型(720×1280、有機EL)
搭載CPU MSM8960(1.5GHz、デュアルコア) Exynos 4(1.4GHz、クアッドコア)
RAM 2GB 1GB
NFC 非搭載 搭載
FeliCa 搭載 非搭載
ワンセグ 搭載 非搭載
ワイヤレス充電 非搭載 搭載
バッテリー容量 2100mAh 2100mAh
OS Android 4.0 Android 4.0

このように、グローバルモデルと「SC-06D」のスペックを比較すると、OSのAndroid 4.0やディスプレイの仕様こそ共通しているものの、実は意外なほど共通点が少ない。特にグローバルモデルの「GT-I9300」は、1.4GHz駆動のクアッドコアCPUを搭載するのに対して、「SC-06D」は、1.5GHz駆動のデュアルコアCPUという違いはかなり大きい。また、搭載されるRAMを見ると、「GT-I9300」が1GBと標準的な容量なのに対し、「SC-06D」は2GBという異例の大容量である。実を言うと、この両機は、基本となるパーツのマザーボードレベルで異なっており、ハードウェアの面では別物と表現しても過言ではない。

グローバルモデルに搭載されるクアッドコアCPU「Exynos 4」が、「Xi」に対応していないという事情もあるが、それでもこれだけ日本独自仕様のモデルを用意するあたりに、サムスンがいかに日本市場を重視しているかが見て取れる。


以下、NTTドコモ版の「GALAXY S III SC-06D」のボディを見てみよう。手にした「GALAXY S III」は、画面のサイズが4.8型とかなり大きいこともあり、ボディは広く薄いという印象だ。今まで「GALAXY S」シリーズも、こうした広く薄いプロポーションが特徴だったので、従来機種のユーザーならなじみのある感触かもしれない。重量バランスも非常に良好で、約139gというやや重めのボディながら、それほど重いという感覚はない。

ボディデザインを見ると、左右のタッチセンサー式ボタンに挟まれた、機械式のホームボタンなど、「GALAXY S」シリーズのモチーフは継承されている。ただし、モチーフは共通しているものの、「GALAXY S III」のデザインレベルは明らかに向上している。曲面ガラスや側面の金属モールなど、全体的に曲線を多用した優美なデザインで、シンプルながらスイッチやスピーカー、カメラといった細部にわたってしっかりとデザインされている。カラーバリエーションも、オーソドックなホワイト系の「marble white」と、繊細な表面処理が魅力の「pebble blue」の2色が用意されており、「GALAXY S」シリーズの特徴だったブラックは今回設定されていないなど、これまでとは異なったものになっている。 従来の「GALAXY S」シリーズのデザインは少々無個性な面が否めなかったが、「GALAXY S III」は、デザインでもついに独自の世界観を構築するところまで進化している。

「GALAXY S」シリーズの定番カラーだったブラックが廃止され、カラーバリエーションは、ホワイト系「marble white」と、ブルー系の「pebble blue」の2色設定

中央のホームボタンのデザインも、従来の角丸長方形から、本体のシルエットを模した複雑な形状へと変更されている

「GALAXY S III」に採用される表面ガラスは、エッジ部分に丸みのある曲面ガラスである。最近では、auの「HTC J」にも同様の曲面ガラスが採用されているが、「GALAXY S III」のほうが、ガラス自体が薄く、繊細な印象を受ける。この曲面ガラスによってデザイン的にやわらかな印象を与えることに成功しているが、エッジ部分を触ったときの手触りも非常によく、触覚に訴える魅力がある。

エッジ部分がなだらかにカーブを描く曲面ガラスが採用された。表面のガラスはタッチ操作の感触にも微妙にやわらかな印象を与える

側面を囲むモールも、曲線と曲面の組み合わせで、優雅な雰囲気を演出している

上面にヘッドホン端子を搭載。ワンセグ要のロッドアンテナも上面に収納される

機能面では、「GALAXY S」シリーズとして初となるFeliCaポートの搭載が注目点だ。また、「GALAXY S II」に引き続き、ワンセグチューナーも搭載されている。FeliCaポートは、電子マネーや切符、定期券などガラケー機能の中でも利用頻度の高い機能なので、今回搭載されたことは歓迎したい。そのいっぽうで、グローバルモデルに搭載されている次世代の近距離無線通信規格「NFC」と、ワイヤレス充電機能の搭載は見送られている。NFCについては、従来機種の「GALAXY S II」シリーズや「GALAXY NEXUS」などには搭載されていたので、少々残念だ。ワイヤレス充電については、NTTドコモがワイヤレス充電の標準規格「Qi」を使った「おくだけ充電」を推進しており、それとの整合性もあって見送られている。

カメラ機能では、メインカメラが有効約800万画素、表面のインカメラが有効約190万画素だが、いずれのカメラも使われる画素センサーは、裏面照射型CMOSイメージセンサーである。特にインカメラの画素センサーまで裏面照射型というのは、かなり珍しい。裏面照射型CMOSイメージセンサーは、感度特性が優秀で、被写体ぶれや手ぶれに強く、夜景、動きのある被写体での撮影で力を発揮するので、キレイな写真を撮影しやすい。また、静止画撮影時には、メインカメラは20コマまでの連続撮影に対応。動画についても1080pのフルハイビジョンまで対応しており、性能的には十分といえよう。

搭載されるメインカメラとインカメラは、いずれも高感度撮影に強い裏面照射型CMOSイメージセンサーを採用している

バッテリーの容量は2100mAhと、この夏発売のスマートフォンでは最大の容量が確保されている。持続時間も連続待ち受け時間が約300時間(LTE接続時)、連続通話時間は約500分(3G接続時)で、特に連続通話時間が長い

搭載される有機ELディスプレイは約4.8型というサイズで、720×1280のHD表示に対応する「HD SUPER AMOLED」が搭載される。サブピクセルの配列は、ペンタイル配列なので、テキストのエッジ部分で粗さが気になる人もいるかもしれないが、高解像度なHD表示のおかげで、大きな欠点というほどではない。特筆点として、輝度を落とした場合の色の偏りが大幅に押さえ込まれていることがあげられる。従来、有機ELディスプレイは、輝度を低下させるにつれ、シアンやマゼンタの発色が勝ってしまい、白が白く見えない現象が起こりがちだった。しかし、本機の場合、輝度を低下させても画質は維持されている。また、有機ELパネルはバックライトがないため、深みのある発色ではあるものの、色が全体に重くなりがちだったが、本機に搭載される有機ELディスプレイは、高い輝度が確保されているので発色に軽さがあり、ハイライト部分も軽快な明るさが表現できている。

全般的に、本機の有機ELパネルは、有機ELのクセを押さえ込んだかなり高い完成度となっている。有機ELディスプレイを使ったスマートフォンが最近増えているが、それらと比較しても、本機のディスプレイは、一歩抜きん出たクオリティといっていい。

白を表示させて画面を斜め方向からのぞき見ても、色のかぶりは感じられない

直射日光の当たる明るい屋外での視認性も十分確保されている。本機のディスプレイを見ると、「有機EL=暗い画面」という認識は、完全に過去のものだと感じる

現時点で最速な処理能力。ただ、ライバル機と比べて圧倒的な差はない

次に、気になる処理能力について見てみよう。搭載されるCPUは動作クロック1.5GHzのデュアルコアCPU「MSM8960」。これに、2GBのRAMを組み合わせている。また、内蔵ストレージも32GBと、こちらもかなりの大容量なうえに、外部メモリーとして64GBまで対応するmicroSDXCメモリーカードスロットを備えており、現在国内で発売されているAndroidスマートフォンでは屈指の大容量モデルとなっている。

搭載されるCPU「MSM8960」は、この夏に発売されるハイエンドスマートフォンに広く搭載されるもので、バッテリー消費を抑えつつ、処理能力の高さも両立しており、なかなか評価が高い。大容量のRAMはたくさんのアプリを起動した場合のレスポンスを維持しやすくなるし、将来あるかもしれないAndroid OSのバージョンアップの際にも有利だ。実際に使ってみた際の処理速度は、最新機種だけのことはあり、さすがのレスポンスだ。Webページのスクロールで、もたつきや遅れを感じることは皆無だし、一度表示したWebページを戻る場合に起こりがちな動作のぎくしゃく感も見られなかった。歴代の「GALAXY S」シリーズは、そのスピードが大きな魅力だったが、この「GALAXY S III」も、その伝統は継承されている。

microSIMサイズのminiUIMカードを使用する。64GBまで対応のSDXCカードも搭載されている

次に実際の処理速度を計測するため、ベンチマークアプリ「AnTuTuベンチマーク」を使ってベンチマークテストを行った。計測に際しては、いったんリセットした初期状態の端末を使い、ベンチマークアプリのインストールだけを行う。また、Wi-Fi、Bluetooth、データ同期、GPSなどの動作は停止させ、起動しているアプリもベンチマークの計測直前に一度すべてを終了させている。計測は5回立て続けに行い、そのうち最高値と最低値を除外した3個のスコアの平均値を掲載している。なお今回は、比較対象として、一世代前に当たる「GALAXY S II LTE」と、スペックの近いauの「HTC J」のスコアも合わせて掲載指定している。

  総合スコア RAM CPU integer CPU Float
-point
2D Graphic 3D Graphic Database IO Sdcard Write Sdcard Read
GALAXY S III
CPU:MSM8960
(1.5GHz、デュアルコア)
RAM:2GB
画面解像度:720×1280
Android 4.0
6891.7 1166.7 2216.3 1088.3 299.7 1267.0 515.0 133.7 205.0
GALAXY S II LTE
CPU:APQ8060
(1.5GHz、デュアルコア)
RAM:1GB
画面解像度:480×800
Android 2.3
6480.3 1379.3 2101.7 886.0 295.0 1237.0 268.3 112.7 200.3
HTC J
CPU:MSM8660A
(1.5GHz、デュアルコア)
RAM:1GB
画面解像度:540×960
Android 4.0
6887.3 1291.0 2271.3 1057.0 299.0 1264.7 440.0 77.3 187.0

「GALAXY S III」の総合スコアは6891.7となり、「HTC J」の6887.3をほんのわずかに上回る結果となった。今後クアッドコアCPU搭載モデルが登場すると、このスコアも抜かれる可能性が高いが、現時点で見る限り「GALAXY S III」は、最速のスマートフォンと言ってよい。ただ、2GBのRAMの効果は、今回のベンチマークアプリのスコアからは読み取ることができなかった(※ベンチーマークアプリが、メモリー容量の違いで生じる速度の差を、スコアとして反映していない可能性がある)。

※7月6日追加記載

なお、従来機種の「GALAXY S II LTE」と比べると、CPU系のスコアである「CPU integer」と「CPU Float-point」のスコアに加えて、「Database IO」のスコアが伸びていることから、CPUの世代交代の効果が感じられる。また、画面解像度がWVGAからHDへ大幅に向上したにもかかわらず、描画系のスコアはわずかだが向上している。

従来の「GALAXY S」シリーズは、ライバルとは明らかに違う高い処理速度が魅力だった。しかし、今回の「GALAXY S III」は、現時点で最速の一台であることは間違いないものの、クアッドコアではなく、デュアルコアCPUを採用したことなどによってライバルと比較して、速度面で圧倒的というほどの差は出ていない。

「GALAXY S III」ならではのユニークな機能の数々

「GALAXY S III」は、ハードウェアとソフトウェアの両面で、独自の機能満載だ。その中のいくつかを紹介しよう。

視線を感知して画面の点灯と消灯を行う「スマートステイ」

インカメラを使った応用技術。スマートステイをオンにすると、インカメラが視線を感知し、画面を見続けている限り画面を消灯させなくなる。また、画面の輝度が低下している状態の画面を見つめると、自動的に明るさが復帰する。通常、何の操作もしていない状態が続くと画面は自動的に暗くなるが、電子書籍のように動きのない画面を見続けている場合に、画面が暗くなってしまうのは困った点だった。しかし、この「スマートステイ」を使えばそうした問題を回避できる。

インカメラが視線を感知して、ディスプレイの消灯を防ぐ「スマートステイ」機能を搭載。電子書籍などのドキュメントを閲覧する場合に便利に使えそうだ

使わないアプリを隠せるホームアプリ「TouchWiz」

「GALAXY S III」には、ホームアプリに、サムスン製の「TouchWiz」とNTTドコモ標準の「docomo Palette UI」の2種類がプリインストールされている。このうち特に注目したいのは「TouchWiz」で、Androidの標準的な操作を踏襲しつつも随所に扱いやすい工夫が凝らされている。その工夫のひとつに、アプリのアイコンを隠す機能がある。アプリ一覧を表示し、メニューボタンをタッチしたら、「アプリを非表示」をフリックする。これによって、通常の手段ではアンインストールできないプリインストールアプリを、とりあえず隠すことができ、アプリを見つけやすくなるのだ。

アプリ一覧にあるアプリを非表示にする機能を搭載。通常の操作ではアンインストールできないアプリを隠すことができる

一覧のサムネイルがすべて動く&動画を別ウィンドウで再生できる「ポップアッププレイ」

「GALAXY S III」の動画再生機能は多い。1080pのフルHD動画再生はもちろん、MHL対応のmicroUSBポートから直接大画面モニターに出力が行える。こうした点だけでなく、本体の再生機能もなかなか強力だ。動画再生アプリ「動画」では、保存されている動画のサムネイルがすべてプレビュー再生される。これはデュアルコアCPUのパワーがなければ不可能な芸当だ。また、「iPhone」のように動画のチャプターを静止画の一覧で表示させることもでき、見たいシーンをすぐに再生できる。

動画再生アプリ「動画」では、サムネイルがすべてプレビュー再生される。デュアルコアCPUの処理能力を生かした機能だ

動画が別ウィンドウで再生される「ポップアッププレイ」を搭載する

動画のチャプターを静止画の一覧で表示する機能も装備。動画の見たいシーンだけをすばやく見つけて再生できる

「GALAXY S」シリーズのよさはそのままに、
使いやすさ、デザインが向上した、オールマイティな製品

人気シリーズの最新モデルということで注目度の高い「GALAXY S III」。「GALAXY S」の特徴である、ハイスピード、有機ELディスプレイによる高画質、扱いやすいソフトウェアといったポイントは受け継がれており、「GALAXY S」が持つ満足感は確実に受け継がれている。

これに加えて、ワンセグとFeliCaポートの搭載で、日本国内での使い勝手が大きく向上しており、従来のケータイからの乗り換えやすさも大きく向上した。また、やや無骨だったデザインも、曲線を多用した繊細で優美なデザインに変更されており、「性能はともかくデザインはちょっと…」と敬遠していたユーザーにも手を出しやすくなっている。

世界市場でもまれて改良された使い勝手と、日本独自の機能が融合した「GALAXY S III」は、引き続きAndroidスマートフォンの定番になりうる完成度を備えている。発売から1年半ほど経過した初代の「GALAXY S」シリーズからの買い替え候補としても適しているし、FeliCaポートやワンセグの搭載に加えて、性能全般に余裕があり、操作も洗練されているので、初めて選ぶスマートフォンとしても、よい選択といえるだろう。

記事・検証 価格.comマガジン編集部/党員四號

先日の記事でも書いた、通勤に使っている自転車のサドルが、猫のトイレになっている件は、いまだ継続案件となっている。物を置く作戦として、夏は使わない雪かき用の巨大シャベルをかぶせたり、ケミカルな匂いの薬品を周囲に撒くなど、カネと時間を食わない対策を講じている。当面の結論だが、人間が不便で不快じゃないと猫には効果がないということ。猫対策で遅刻しないようにしたいものだ。

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