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華やかなシャンパンゴールドの追加で、新たな魅力を備えた注目マシン 

第2世代に進化したUltrabook、東芝「dynabook R632」の実力

夏に向けて、主要な国内メーカーから続々登場するUltrabookは、今がまさに選び時。Ultrabookは、薄型軽量ボディ、高い処理能力、10万円前後の比較的安価な価格といったモバイルユースに適した特徴を備えているが、そんな中で登場したノートPCの老舗メーカー、東芝の放つUltrabookの実力に迫ってみよう。

CPUに「第3世代インテルCoreプロセッサー・ファミリー」を搭載するほか、スピードがアップした128GBのSSDを搭載するなど、処理能力がアップした「dynabook R632」

最新テクノロジーを取り込んだ、第2世代となるUltrabook

東芝初のUltrabook「dynabook R631」シリーズは、2011年11月に登場した。今回取り上げる「dynabook R632」は、同社の第2世代Ultrabookに当たり、約316.0(幅)×227.0(奥行)×8.3〜15.9(高さ)mmのサイズで、重さ約1.12kgというボディは基本的に継承されているが、従来からの「アルティメットシルバー」に加えて、新色の「シャンパンゴールド」が設定されている。今回レビューに使用したのも、この「シャンパンゴールド」だが、ヒンジ部分や、タッチパッド下のボタンにメッキパーツが採用されており、香水の瓶やゴールドのアクセサリーのような印象すら受ける。薄さや軽さなどスペックが重視され、どちらかというと男くさいイメージのあるUltrabookだが、本機の「シャンパンゴールド」は、そうしたイメージを一新する華やかさがあり、女性の注目も集めそうだ。

Ultrabookらしいマグネシウム合金製のボディは、先代の「dynabook R631」から継承されたもの

ヒンジ部分(左側写真)や、ボタンなど(右側写真)にメッキパーツが配され、明るいカラーにさらに華を添えている

本機をほかのUltrabook製品と比較すると、拡張性にかなり配慮されているのが特徴だ。映像出力端子として、デジタル出力のHDMI端子と、アナログ出力のアナログRGB端子の両方を備えているほか、ギガビット対応の有線LANポートを備えている。また、USB2.0ポートを背面に2基、より高速なUSB3.0ポートを側面に1基装備している。ワイヤレス通信についても、IEEE802.11b/g/n準拠のWi-Fiのほか、高速のモバイル回線WiMAXにも対応している。このように、一般的なモバイルノートと比べてもそん色ない拡張性を備えているうえ、有線LANポートをきちんと備えていることから、据え置き主体の省スペースなPCとしても、WiMAXを駆使して場所を選ばない本格的なモバイルPCとしても活用できる幅の広さを持ち合わせている。

「dynabook」のプリントが施された天板は全面フラット。天板自体は非常に薄く、軽く押すと少々たわむ。だた、100kgfの面加圧テストをクリアしており、強度は十分に確保されている

主要な端子類は背面にまとめられており、左右のスペースを無駄にしない

背面の端子の中でも、左端に配置される1000Base-T対応の有線LANポート(左側写真)と、右端のアナログRGB出力端子(右側写真)の配置が特徴的

右側面には、USB3.0ポートが配置されている。高速な光学ドライブや、外付けストレージなど、USB3.0対応機器との接続もOKだ

左側面には、音声入出力端子とSDXC規格対応のSDメモリーカードスロットが備わる

映り込みを抑えたノングレア液晶を採用。キーストロークは浅め

ユーザーインターフェイスの面から「dynabook R632」を見てみよう。液晶ディスプレイは、非光沢処理されたノングレア液晶である。ノングレア液晶は、現在主流の光沢液晶(グレア液晶)と比べると、クリアでヌケの良好な発色ではかなわないが、映り込みが少ないため長時間使用しても目が疲れにくく、屋外での視認性にも有利だ。ビジネスなどの用途はもちろん、より本格的なモバイルユースにも適している。

なお、画面のサイズは13.3型で、画面解像度は1366×768の表示に対応している。スペック的にはオーソドックスだが、輝度も十分で色むらもなく扱いやすい液晶である。

コンシューマー向け製品では少なくなってきた、表面に非光沢が施されたノングレア液晶を搭載している。光沢処理のグレア液晶と比べると、映り込みが少なく、長時間使用しても目の疲れが少なくて済む

天板を最大まで開いてみたところ。ヒンジを開ける角度は限られている

キーボードは、JIS配列準拠の87キー配列を採用している。テンキーは省略されているが、よく使うEnterキーやShiftキーも大きめに確保されているし、キーピッチも19mmが確保されておりサイズの面では十分だ。いっぽう、キーストロークは1.2mmと浅い。これは、Ultrabookとしては標準的で、薄型ボディの代償として仕方ない部分だ。

JIS配列準拠の87キー配列を採用。「Enter」や「Shift」などのサイズも大きめにとられている。パームレスト部分にはパーツがないので、不快な熱は感じにくい。なお、キーボードバックライトは「アルティメットシルバー」だけに搭載される

上部には、タッチパッドの機能停止ボタンが備わっており、キーボード入力時の誤操作を防げる

第3世代 「インテル Core i5-3317U プロセッサー」とSSDの組み合わせによる軽快な動作

次は、処理能力の面から、「dynabook R632」を見てみよう。搭載されるCPUは、インテルの最新版プロセッサーで、いわゆるIvy Brigde世代の「インテル Core i5-3317U プロセッサー」となっている。このCPUは、動作クロックは1.7GHzと控えめで、型番の末尾に「U」があることからわかるように、消費電力を抑えた低電圧版である。ただし、「インテル ターボ・ブースト・テクノロジー2.0」に対応しており、システムの起動時など高い負荷がかかっているときには、最大2.6GHzまで自動でクロックアップされる。

また、グラフィックアクセラレーターには、CPUと一体化された「インテル HD グラフィックス 4000」を使用しており、グラフィックス機能も目覚しく向上している。

メモリーは、2GB+2GBのデュアルチャネル転送に対応した4GBで、容量自体は従来機種のままだが、DDR3-1333から、DDR3-1600へとスピードアップされている。増設は不可能だが、搭載される4GBで不自由することはないだろう。

ストレージも、128GBのSSDで、容量的には変わっていない。しかし、読み込み速度で約2.5倍、書き込み速度では約5.8倍という大幅なスピードアップを実現した新世代のSSDを搭載しており、こちらも中身は大幅にパワーアップされている。なお、内蔵ストレージは、初期状態の容量が約97.1GBで、空き容量は、60GB強だった。

このように、一見すると従来機種と変わっていないように見える基本スペックも、この半年の技術のキャッチアップが確実に行われており、全般的な速度の向上が図られていることがわかる。

ファンおよび、給排気口は、裏側の1か所にまとめられている。GPU一体の低電圧版CPUなどの搭載で、発熱は抑えられている

こうした基本スペックの向上は、起動時間やスリープからの復帰の速さといった場面で実感しやすい。もともと、Ultrabookは起動の速さが魅力のひとつだったが、本機ではその点でさらに磨きがかかっている。

手元の時計で計測したところ、シャットダウン状態からスタート画面が表示可能になるまでの平均時間は約23.6秒だったが、東芝独自の高速起動技術「東芝高速スタートモード」を使用した場合の起動時間は、カタログスペックでは約7秒。実測値では、スタートメニューの操作を受け付けるまでの実測時間は平均で約12.3秒となった。また、スリープの復帰からログイン画面が表示されるまでの平均は約4.6秒となっていた。

特に、「東芝高速スタートモード」は、スリープとほとんど変わらずに使える手軽さがうれしい。PCをタブレット端末や、スマートフォンのようなフットワークで使うことができる便利な機能だ。


続いて、実際の処理速度を計測するため、定番のベンチマークソフト「CrystalMark 2004R3(0.9.126.452a)」を使用して、ベンチマークテストを行ってみた。比較対象として、Sandy Bridge世代の「インテル Core i5-2410Mプロセッサー ( 2.30GHz)」やSSDを搭載した国内メーカー製ハイエンドノートPC(1年ほど前のモデル)を用いて、スコアを比べてみた。

CrystalMarkベンチマークスコア

機種 CrystalMark
(総合スコア)
ALU FPU MEM HDD GDI D2D OGL
Dynabook R632 178819 36802 36253 39581 44295 13537 2069 6282
Core i5-2410M 搭載ノートPC 164682 39063 39132 38365 30477 14343 1698 1604

「dynabook R632」の総合スコアは「178819」で、1年ほど前のハイエンドノートPCのスコア「164682」を上回った。スコアの内訳を見ると、さすがに「ALU」や「FPU」のスコアでは劣ってしまったが、「HDD」のスコアと、3D描画を示す「OGL」では大きな差をつけている。特に、「OGL」の「6282」というスコアは、従来のCPU内蔵グラフィックスと比べると2〜4倍程度のスコアであり、第3世代のCoreプロセッサー(Ivy Bridge)のパワーが実証された形だ。また、高速なSSDの搭載によって「HDD」のスコアも非常に高く、今回の比較対象機種(こちらもSSD搭載)と比べても、さらにスピードアップしていることがわかる。

なお、Windows エクスペリエンスインデックスの値は、「プロセッサ」が「6.9」、「メモリ(RAM)」が「5.9」、「グラフィックス」が「6.5」、「ゲーム用グラフィックス」も「6.5」、「プライマリハードディスク」が「7.9」となった。こちらのスコアも、プライマリハードディスク(SSD)のスコアが顕著に高く、Windowsエクスペリエンスインデックスの上限値である「7.9」を叩き出している。「dynabook R632」が搭載するSSDの高性能は、こちらでも裏付けられている。

プライマリハードディスクのスコアで上限値の7.9を叩き出している。非常に高速なディスク性能を備えていることがわかる

2世代目Ultrabookとしての完成度の高さが光る製品

やや低い拡張性が、問題点として指摘されることの多いUltrabookだが、「dynabook R632」はUSB3.0を含む3基のUSBポートや、有線LANポート、アナログRGB出力などを備え、拡張性は非常に高い。また、華やかな新色のシャンパンゴールドは、女性が持ってもしっくりとくる良デザインだ。

付属するACアダプターも、従来機種の「dynabook R631」のものと比較して、体積が約30%も小型化しており、実際の持ち運びがラクになっているあたり、ノートPCの老舗メーカー、東芝らしい配慮だ。

プリインストールアプリケーションを見ても、「Microsoft Office Home and Business 2010」が搭載されており、「Word」、「Excel」、「Outlook」、「PowerPoint」、「OneNote」などが、追加出費なしで使える。そして、回数制限なし、期間無制限で相談無料の「東芝あんしんサポート」がついている点も見落とすことができない。

こうした内容を考えれば、本機は海外メーカー製のライバル機と比べても、決して内容で引けをとるものではない。しかも、価格.comの最安価格ではすでに109,000円を割っており(2012年6月20日午後20時現在)、早くも価格がこなれ始めている。本体の魅力だけでなく、周辺機器やサポートなどトータルで考えれば、むしろかなりのバーゲンプライスとさえ言えるだろう。

この夏は、国内メーカーからも続々とUltrabook製品が発売されるが、Ultrabookとしてはすでに2世代目となる「dynabook R632」は、初代「dynabook R631」で見えてきた改良点を見事に取り入れた2世代目Ultrabookとして、先行ブランドとしてのメリットを多く備えた高い完成度の製品といえる。

従来種と比べて、体積が約30%小さくなったACアダプターを搭載。スペックには現れないが、利便性がよく考えられた改良点だ

記事・検証 価格.comマガジン編集部/党員四號

自己流の減量を始めて数週間経つが、効果は思わしくない。同じ方法で数年前なら5キロは減ったのに。これが加齢というものですね。

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