筆者は、過去にヘアアイロンのレビューを何回か執筆しているし、使っ…
(2013年5月22日掲載)
2012年6月4日掲載
各社から、2012年夏モデルのAndroidスマートフォンが発表された。そのスペックをよく見ると「MHL(Mobile High-definition Link)」という見慣れない用語があることに気づくだろう。今回は、そんな新しい技術用語「MHL」の正体について解説しよう。
MHLとは、米国のSilicon Image社が開発した、モバイル機器を対象にした映像&音声の転送規格だ。MHLを使えば、スマートフォンやタブレット端末のようなモバイル機器から、ケーブル1本でPC用モニターや大画面テレビ、またはAVアンプなどに映像や音声を出力できるようになる。
MHLは、映像については1080p(30fps)のフルHDまで、音声については7.1chのサラウンドまで対応しており、高品質な映像と音声の転送に対応している。HDMIのようなコンテンツ保護にも対応しているので、コピープロテクトのかかったデジタルデータの映像を出力することもできる。HDMIのように、接続機器間での電源のオン/オフ制御などの連携を行うことも可能だ。
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以前から、サムスンの「GALAXY S」シリーズなど一部の海外メーカー製AndroidスマートフォンではMHLに対応していたが、2012年春以降に発売されたスマートフォンでは、国内メーカー製の「Xperia SX/GX」、「ARROWS X/Z/A」、「REGZA PHONE T-02D」、「AQUOS PHONE ZETA/sv」などにも搭載されている |
MHLの大きな特徴は、専用の入出力端子は使わず、既存のmicroUSBポートを流用している点だ。そのため、使い勝手としては“映像出力できるUSBポート”のような印象を受ける。なお、HMLポートから出力された映像は、専用のアダプターを使うことで、HDMI信号に変換することもできるので、既存のモニターやテレビのHDMI入力端子に繋げることも可能だ。
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MHL対応ディスプレイがない場合は、MHL→HDMI変換アダプター、グリーンハウス「GH-MHL-HDMIK」やエレコム「MPA-MHL005BK」などを介することで、通常のHDMIポートへ入力できる |
MHLのような映像転送規格としては、すでにHDMIがある。しかも、HDMIにはスマートフォンなど小型機器用の小型ポート「type D」が用意されており、これが搭載されるスマートフォンも珍しくはない。そうした中で、MHLが存在する理由があるとすれば、それは、MHLはHDMIと違い、電力供給に対応している点だ。MHLでは、USBと同様、電力供給が行えるため、たとえば、スマートフォンとテレビで接続して映像を映し出しているときに、同時にスマートフォンを充電することもできる。このため、動画再生の最中に途中でバッテリー切れを起こす心配がない。別途給電用の電源アダプターなどを持ち歩く必要がないのが最大のメリットなのだ。
MHLはまだ始まったばかりの規格だが、今後スマートフォンやタブレット端末で映像出力端子として使われていたHDMIに取って代わる可能性がある。
既存のmicroUSBポートを流用するMHLなら、本体サイズに制限のあるスマートフォンでも搭載しやすく、別途コネクターを装備する必要がないため、今後MHLに対応するスマートフォンも増えるものと思われる。出力側の対応機器はまだまだ少ないが、HDMI端子への変換アダプターを使うことで、既存のテレビなども接続できる。スマートフォンとAV機器を繋げるキーデバイスとして注目したい。