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落ち着いたデザインをまとった、防水・防塵仕様のAndroid 4.0スマホ 

完成度を高めた京セラ第2のスマホ、au「URBANO PROGRESSO」

5月下旬に発売が予定されるauのスマートフォン「URBANO PROGRESSO」は、「HTC J ISW13HT」に次いで発売される夏モデルの製品である。隠れた人気モデルだった「DIGNO ISW 11K」の後継機種であることに加え、Android 4.0をシングルコアCPUで動かすという点でも非常に注目される一台だが、今回はその実力をチェックしていこう。

ガラケー機能、防水・防塵仕様のボディなどを備えたAndroid 4.0スマートフォン「URBANO PROGRESSO」

落ち着いたデザインが特徴の「URBANO」シリーズ初のスマートフォン

「DIGNO」でも搭載されていた、京セラ独自のアプリ「すぐ文字」を搭載。入力したテキストを、いろいろなアプリへと引き渡すことができる。アプリの追加もできるので、活用できる幅が広い

「URBANO」シリーズは、auの携帯電話で展開していた、シックなテイストを特徴とする京セラのサブブランドだ。そのURBANOシリーズとして初のスマートフォンとなるのが、この「URBANO PROGRESSO」(京セラ製)である。また、裏ブタに「DIGNO」というプリントがあることからわかるように、昨年11月に発売された「DIGNO ISW11K」(以下、DIGNO)の後継モデルという一面も備えており、「DIGNO」オリジナルのアプリ「すぐ文字」などが搭載されている。


「URBANO PROGRESSO」のボディサイズは、約64(幅)×128(高さ)×10.8(厚さ)mm、最厚部は11.3mmで、重量は約139gとなっている。「DIGNO」と比べると、横幅がマイナス1mm、厚さがプラス2.1mm、重量はプラス9gで、サイズや重量は特に軽量・コンパクトというわけではないが、ほぼ同時期に発売される「HTC J」の約142gと同レベル。また、「HTC J」とは横幅もわずかマイナス2mmほどスリムなだけだが、手に持って比べてみると、意外とその差を感じる。


ユーザーインターフェイスは、Android 4.0で推奨されているタッチ式の操作ボタンではなく、プッシュ式ボタンを本体前面に3個備えているのが特徴。プッシュ式ボタンは、うっかり触れてしまっても誤作動しない点が魅力。特に、初めてAndroidスマートフォンを選ぶならプッシュ式ボタンのほうがなじみやすいだろう。ボタン自体の形状も十分な大きさがあり、また、指先によくフィットするように表面にカーブが付けられているため、押しやすい。

Android 4.0世代になり、少なくなってきた、プッシュ式ボタンのスイッチを装備している

受話口となるスピーカーがない点もデザイン上の特徴。通話音声は、スピーカーとして機能するディスプレイ「スマートソニックレシーバー」が受け持つ

背面には、同梱されるクレードルと設置するための端子が備わる

電池ボックスの中に32 GBまで対応のmicroSDメモリーカードスロットが備わる。メモリーカードの抜き差しには、電池の取り外しが必要だ。なお、試供品として、2GBのmicroSDメモリーカードが同梱されている

バッテリーの容量は1500mAhを確保している。カタログスペックでは連続通話時間が約530分、連続待ち受け時間が約360時間となっている。ほかのAndroidスマートフォンと比べると、連続通話時間は比較的長い

防水用のカバーで覆われたmicroUSBポートを右側面に装備。ヘッドホンをつなげる場合は、このmicroUSBポートに、同梱される変換コネクターを接続して使う

左側面には、クロームメッキされた電源ボタンと、ボリューム調節ボタンが配置される

ワンセグ機能を搭載。視聴はもちろん録画も行える

メインカメラは、有効画素数約808万画素の裏面照射型CMOSイメージセンサーを搭載。高感度撮影に強く、暗い室内や夜景などでも手ブレ・被写体ブレを抑えた写真を撮影できる

「URBANO PROGRESSO」で、夜景を手持ち撮影してみた。ノイズも少なく、また手ブレも少なく抑えられている。難しい撮影シーンも失敗を恐れずに撮影できるカメラ機能だ

「DIGNO」は有機ELディスプレイ「ルミナスディスプレイ」の搭載が特徴だったが、「URBANO PROGRESSO」にも同じ「ルミナスディスプレイ」が搭載されている。ディスプレイのサイズも約4.0型から変更はなく、解像度もWVGAのままとなっている。ただ、画質は改善されており、有機ELパネルで起こりがちな、色かぶりはかなり抑えられている。斜め方向から覗き込むとまだ少々青みがかかって見えるものの、正面から見る限り変色はほとんどない。また、輝度を落とした場合の色相の変化も少ない。

色かぶりが起こりやすい有機ELパネルは、白の表示が苦手だった。しかし、「URBANO PROGRESSO」は、輝度を落としても正面から見る限り色かぶりは少なく、発色は自然である

カスタマイズできる余地が大きい文字入力環境

「URBANO PROGRESSO」は、国内メーカー製らしく、日本語入力環境に対するこだわりがある。文字入力はQWERTY配列とテンキー入力のソフトウェアキーボードのほか、音声入力、手書き入力に対応している。手書きの文字入力は、「漢字手書きモード」と「連続かなモード」というふたつの認識モードを備えている。

「漢字手書きモード」は、漢字、ひらがな、カタカナ、記号、数字をすべて認識するが、認識には少々時間がかかる。「連続かなモード」は、漢字の認識ができず、ひらがな、カタカナ、アルファベット、数字の認識も、あらかじめ認識モードを指定しておく必要があるものの、認識速度はかなり速い。また、ジェスチャー操作も可能で、改行や文字変換、削除、ヘルプの呼び出しなどの操作を、手書き操作だけで行なえる。

キーのサイズやデザインなどのカスタマイズも可能で、より使いやすいユーザーインターフェイスに調整できる。

漢字の認識を省略することでスピードを速めた「連続かなモード」。認識の精度も高いので、スムーズな手書き入力が行える

漢字の認識も可能な「漢字手書きモード」は、文字の種類を気にせずに手書き入力が行える。ただし認識のスピードは「連続かなモード」に比べてちょっと遅くなる

キーボードのデザインを変更することも可能、プリインストールされる6種類からデザインを選ぶことができる。右のデザインは京都の夕暮れをイメージさせる「Kyoto」というデザイン

キーのサイズは、幅と高さを別々に調整できる

シングルコアCPUでも、Android 4.0の動作は問題なし

次に、処理能力の面から本機を見てみよう。搭載されるCPUは、1.4GHzで動作するシングルコアの「MSM8655」で、RAMは1GBである。OSやアプリのインストールに使われる内部ストレージは4GBあり、初期状態では、そのうち約1.9GBがユーザーの使える空き領域となっている。ストレージの容量については十分といえよう。

この夏モデルのスマートフォンでは、デュアルコアCPUの採用が進んでいるが、本機は従来どおりのシングルコアCPUである。これまでに発売されたAndroid 4.0搭載スマートフォンはいずれもデュアルコアCPUを採用しており、シングルコアCPUでAndroid 4.0がどれだけ快適に動作するのかは興味深い。

実際の速度を調べるため、ベンチマークアプリ「AnTuTu ベンチマーク」を使ったテストを行った。停止できるアプリは可能な限り停止させ、WiMAX、テザリング、データ同期、Wi-Fi、Bluetoothなどとの通信を停止させた状態で5回立て続けに計測し、最高値と最低値を除外した3つの数値の平均値を掲載している。なお、比較対象として、同時期に発売されるAndoroid 4.0端末「HTC J ISW13HT」と、前モデル「DIGNO」のスコアも合わせて掲載している。

  総合スコア RAM CPU integer CPU Float
-point
2D Graphic 3D Graphic Database IO Sdcard Write Sdcard Read
URBANO PROGRESSO
CPU:MSM8655
(1.4GHz、シングルコア)
RAM:1GB
画面解像度:480×800
Android 4.0
3587.3 479.3 944.0 408.0 290.0 1225 293.3 51.0 101.3
HTC J ISW13HT
CPU:MSM8660A
(1.5GHz、デュアルコア)
RAM:1GB
画面解像度:540×960
Android 4.0
6887.3 1291.0 2271.3 1057.0 299.0 1264.7 440.0 77.3 187.0
DIGNO ISW11K
CPU:MSM8655
(1.4GHz、シングルコア)
RAM:1GB
画面解像度:480×800
Android 2.3
3601.7 391.3 887.3 384.7 290.0 1145.0 275.0 27.0 203.3

同じCPUを搭載する「DIGNO」と計測結果を比較すると、整数演算能力を示す「CPU integer」と、浮動小数点演算を示す「CPU Float-point」のスコアが向上しており、Android 4.0で行われたシステム最適化の効果が見て取れる。たた、トータルスコアを見ると、SDメモリーカードの読み込み速度の差で相殺される形となってしまった。 デュアルコアCPUの「HTC J」と比べると全般的にスコアが見劣りする。「HTC J」は、第4世代の「S4」と呼ばれる最新のCPUアーキテクチャーを採用している事もあり、動作クロック+デュアルコアという以上に差が付いた形だ。

実際の体感速度も、ベンチマークテストではさほど差の現れなかった描画で、もたつきを感じることがあり、長めのWebページのスクロールでは描画が追いつかないケースもあった。

最新のデュアルコアCPU機と比べると、やはりスピードの面では少々不利な点は否めないが、Android 4.0自体の操作については、本機のスペックでも実用十分と感じた。Android 4.0専用のWebブラウザー「Chrome」も快適に動くし、処理の重いゲームなどを行う場合でもない限り、本機のスペックでも問題はないと言ってよいだろう。

防水・防塵仕様のボディや手書き入力など、機能を重視したユーザー向けの一台

以上、「URBANO PROGRESSO」の実力に迫ってみた。

ほぼ同時期に発売される「HTC J」とは、有機ELディスプレイや、WiMAX、Android 4.0搭載、ガラケー機能など共通点が多く、両機を比較中という方も多いと思われる。

本機の魅力は、やはり日本国内メーカー製らしい繊細な設計にあるだろう。ひとつは、カスタマイズできる余地が大きく、手書き文字入力にも対応する日本語入力環境であり、もうひとつは、キーロック画面から直接起動できる「すぐ文字」に代表される、独自のアプリ。そして、海外メーカー製スマートフォンでは数少ない防水仕様と防塵仕様を満たしたボディだ。また、デザイン面でも、いかにもプラスチッキーな「HTC J」に対して、本機はメッキされた側面のモールや、マット処理された背面などで、ボディの質感が高い。

処理能力の面では、シングルコアCPUを搭載する「URBANO PROGRESSO」は、デュアルコアCPUを搭載する最新モデルと比べると正直見劣りしてしまう。ただ、最新OSであるAndroid 4.0およびそのアプリを軽快に動かすだけのパワーはあるので、それほどこだわらないのであれば必要十分ともいえる。

高いボディの質感や、すぐれた日本語入力環境などに現れる繊細な使い勝手のよさが「URBANO PROGRESSO」の特徴といえるだろう。

記事・検証 価格.comマガジン編集部/党員四號

連休中に派手に壊れたクルマの修理が3週間目を突破した。以来、クルマなし生活を送っているけど、今はネットスーパーで生鮮食料品も買えるし、結構何とかなるものですな。

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