筆者は、過去にヘアアイロンのレビューを何回か執筆しているし、使っ…
(2013年5月22日掲載)
2012年5月16日掲載
バックナンバーを見ておわかりかと思うが、筆者は昨年末にWiMAXのルーター「Mobile Cube IMW-C910W」を購入してレビューしている。そして今月さらに同じWiMAXの「WM3600R」を購入した。
なぜそんなことになったかというと、端的に言えばMobile Cubeをなくしちゃったからである。先月中旬にNAB取材のため渡米したのだが、成田へ向かう京成スカイライナーの中で、Mobile Cubeを窓際に置いて仕事していて、うっかりそのまま降りてしまった。
さすがにあの形状ではなんだかわからないと見えて、駅に問い合わせても一向に要領を得ず、プロバイダには紛失したら解約するほかないと言われてしょんぼり。同行者の「金で解決できるなら大した問題じゃない」というアドバイスで元気を回復した。
それで渡米中に現地から別のプロバイダで契約したのが、今回のNEC「WM3600R」というわけである。すでに発売されてしばらく経っているが、価格.comではUQ WiMAX部門で注目ランキング1位の人気ルーターである。
前モデルから起動時間が大幅に短縮され、およそ20秒で起動できるのがウリのようだ。ただMobile Cubeは5秒で起動したので、それに比べればちょっと待たされる感じはある。しかしそこはこの業界で長いNEC製品だけあって、いろいろ面白いことができる。
最近この手の通信機器は台湾をはじめ国外メーカーが非常にいいものを出してきているが、国内メーカーならではの日本の事情を汲み取った機能があるというのが本機のポイントだ。このシリーズはクレードルを使えば、有線LANとも繋がるのだが、これには2つの動作モードがある。
一つはルーターモードで、有線LANに接続した機器を、WiMAX回線でネットに繋げることができる。例えば一人暮らしの人などは、家に居ない間に高速回線があっても使ってない、ということは往々にしてあるだろう。このルーターがあれば、家では有線と無線両方でWiMAX回線を使い、外出時に持ち出してそのまま無線で使う事ができる。固定とモバイル回線を1つにまとめて、通信費を節約できる。
もう一つはアクセスポイントモードだ。これはクレードル接続時にWiMAXの回線を切って、単なる無線LANアクセスポイントとして機能するというものだ。すでに高速回線がうちにあるという人は、アクセスポイント増強に使える。
これらの切換はクレードルの背面スイッチ一つで行なえるので、いちいちWEBアプリで中に入って、といった手間がない。
さらに面白いのは、外出時に自分が使える公衆無線LANサービスが見つかったら、そっちに自動で切り換えてくれる機能があることだ。地下や建物内などがWiMAXの弱点だが、WiMAXの電波がなくなったらルーターが公衆無線LANサービスへ切り換えてくれるので、端末側でいちいちアクセスポイント切り換えを行なう必要がない。iPhone、Android用の設定アプリもあり、手動で接続先を切り換えることもできる。
さすがに接続先情報はWEBアプリでIDやパスワード設定を行なう必要があるが、いったん設定してしまえばあとは自動運転である。現在UQ Wi-Fi、Wi2 300、BBモバイルポイント、HOT SPOT、livedoor Wirelessにはプリセットで対応しているが、個別設定も可能なので、これ以外のサービスでも接続できるものはあるだろう。
満充電からのバッテリー動作時間は約10時間となっており、外出時はつけっぱなしでほぼ問題ない。隙のない作りが人気の秘密と言えるだろう。
ライター/小寺信良
AV機器評論家/コラムニスト。デジタル機器、放送、ITといったメディアを独自の視点で分析するコラムで人気を博す。主な連載は、AV Watch「小寺信良の週刊Electric Zooma!」、ITmedia「ケータイの力学」など。週刊メルマガ「金曜ランチボックス」も好評配信中。