特別企画 - 商品選びに役立つ旬な情報をお届け! -

プライベート用途でどこまで使えるようになったのか? 

「BlackBerry Bold 9900」を私用スマホとして使ってみた!

カナダ・RIM社のスマートフォンBlackBerryシリーズは、マイクロソフトのExchangeサーバーや、ロータスノーツなど、社内のネットワークとの連携が良好なこともあり、主に企業ユーザーに使われている製品だ。しかし、3月末に発売されたシリーズ最上位機種「BlackBerry Bold 9900」は、コンパクトなボディに、解像度640×480のディスプレイや動作クロック1.2GHzのCPU「MSM8655」を搭載するなど、全般的なスペックアップが図られ、プライベート用途としても使える潜在能力を備えた一台となっている。今回は、この「BlackBerry Bold 9900」をプライベート用スマートフォンとして使用してみた。

BlackBerry伝統のQWERTYキーボードに、タッチパネル液晶を組み合わせたシリーズ最上位機種の「BlackBerry Bold 9900」

コンパクトなボディのシリーズ最上位機種

BlackBerryは、独自のOSを使ったスマートフォンだ。日本国内では、マイナーな存在だが、海外ではかなり広く普及しており、今でもiPhoneやAndroidに次ぐ、大きなシェアを持っている。アメリカのオバマ大統領が愛用していることでも知られている。

どちらかといえば企業向けというイメージが強いBlackBerryだが、先ごろ発売されたシリーズ最上位機種「BlackBerry Bold 9900」は、BlackBerryシリーズ伝統のQWERTY配列のキーボードを受け継ぎつつ、タッチディスプレイを搭載するなど、操作性が大きく変わった。また、1.2GHzで動作する高速CPUを搭載するなど全般的なスピードアップも図られている。

まずはボディについて見てみよう。サイズは約66(幅)×115(高さ)×10.5(厚さ)mm(最厚部12.3mm)で、重量は約130gに収まっている。注目したいのはその薄さで、今までのBlackBerryのイメージだった厚みのあるボディが一新されている。また、ボディの側面が大きく削られているので、手にしたときの感触としてもとても薄く感じる。

また、背面の電池カバーにはカーボン繊維を模したプリントがなされている。本機のボディは数多いスマートフォンの中でも、かなりの高品質といっていい。

ボディの側面は金属のモールで覆われ、大きくエッジが削られている

裏ブタは、カーボン繊維のようなデザインで、質感を高めている

右側面には、左からファンクション、ボリューム、ミュートボタンが並ぶ。ファンクションボタンはデフォルトでカメラの起動が割り当てられているが、カスタマイズでほかの機能を割り当てることもできる

左側面には、ヘッドホン端子とmicroUSBポートが配置される

上側面には、スクリーンロックスイッチが配置される。このスイッチを押すとロックがかかる

処理能力の面を見てみよう。採用されるCPUは、米国Qualcomm社のモバイル用CPU「MSM8655」(1.2GHz駆動)。ワーキングメモリー(RAM)は768MBで、8GBの内蔵ストレージと組み合わせている。なお、microSDメモリーカードスロットも搭載しており、4GBのmicroSDHCメモリーカードが同梱されている。従来の「BlackBerry Bold 9780」がRAMが512MB、内蔵ストレージが512MBだったことから比べると、かなりの容量アップが図られていることがわかる。

microSDメモリーカードスロットは、電池ボックス内に配置される。メモリーカードの交換はバッテリーを取り外した状態で行う

搭載されるバッテリー容量は1230mAhとなっている。待ち受け時間は約280時間、連続通話時間は約300分(いずれも3G通信時)というカタログスペックだ。従来モデル「BlackBerry Bold 9780」と比較すると、連続待ち受け時間が約240時間短くなり、連続通話時間が約70分伸びた。実際使用した印象だが、待ち受け状態なら2日程度バッテリーは持つようだ。通信中のバッテリー消費もAndroidと比べれば大きくはない。スマートフォンのバッテリー消費は使用状況に依存する部分が大きいが、10日ほど使った印象では、1〜2日に1回の充電を繰り返せば、バッテリー残量がゼロになってしまうことはまずない。バッテリーの消費にさほどナーバスになる必要はないという印象を持った。

タッチパネル、キーボード、豊富なボタンを組み合わせる独自の操作は少し慣れが必要

ここでは「BlackBerry Bold 9900」の基本的な操作について解説しよう。 操作体系はちょっと複雑で、BlackBerryの特徴であるキーボードに加えて、マルチタッチ対応のディスプレイ、ディスプレイの下に並んだトラックパッドを含む5個の操作ボタンと、サイドに並ぶボタンを組み合わせて行う。キーボードを除外してもボタンは合計10個とやや多めだ。

ディスプレイ下のボタンは、左から、「通話開始」、「メニュー」、トラックパッドを挟み、ひとつ前の画面に戻る「エスケープ」、電源やホーム画面に戻る場合にも使う「終話」という配列だ。電話としてみると、「通話開始」と「終話」というボタンがあるため、電話機としては使いやすかった。

ディスプレイ下のボタンが操作の基本となっている。中央のトラックバッドは、カーソルの移動やクリックなどに使われる

QWERTY配列のキーボードは、「D」キーにホームポジションのマークがあるなどタッチタイピングが行いやすいように工夫されている

BlackBerryの特徴であるキーボードは、文字入力だけでなく、いろいろなアプリの起動や、特定の電話番号の呼び出しなど非常にたくさんの用途に対応するショートカット機能を備えている。タッチパネルで操作するiPhoneやAndroidとは異なり、むしろユーザーインターフェイスの思想はPCに近いといえよう。

キーのひとつひとつは、かなり小さく感じるが、操作感覚は見た目よりずっと良好だ。キートップの形状が左右で異なっているし、ホームポジションとして「D」のキーに印がつけられているので、慣れればタッチタイピングも十分行える。しばらく使ってみた感想だが、ソフトウェアキーボードにありがちなあやふやな操作感覚がなく、タッチミスも少なく済むため、文字入力が正確かつすばやく行える。キーストロークや固さもちょうどよく、入力に違和感を感じることはない。また、数字や基本的な記号類の入力も「ALT」キーを押しながら切り替える方式なので、迷いが少ない。BlackBerryの真骨頂は、やはりこの文字入力の快適さにあるといえる。

QWERTY配列のキーボードは、左右でキートップの形状を変えている。見た目の印象よりも、実際の操作性はずっと良好だ

「BlackBerry Bold 9900」のホーム画面。アプリを収納するトレーは、「すべて」「ダウンロード」「メディア」「お気に入り」「よく使う項目」の項目に分別されており、目的のアプリを見つけやすい

「BlackBerry Bold 9900」のディスプレイには、640×480表示に対応する約2.8型液晶パネルが採用されている。従来BlackBerryは、画面のサイズが大体2.4型程度で、解像度も320×240と、iPhoneやAndroidと比べると小さくて見にくいと指摘されることが多かった。しかし本機のディスプレイは、画面サイズも大きくなり解像度も上がったため、表示がかなり見やすくなった。フレームレートも毎秒60コマ表示に対応しているため、画面のスクロールなどもとてもしっとりとした滑らかな感覚である。

ただ、メールなどテキストの表示については十分見やすいものの、Webの表示では画面の横幅が640ドットしかないため、時代遅れな感は否めない。さらに、BlackBerryのブラウザーは、国内の多くの主要なWebサイトでは、スマートフォンとして認識されないようで、通常のPC用サイトがスマートフォン専用サイトに自動的に切り替わることがほとんどなかった。このあたりの、Web利用に関してのハンデはまだまだあるといわざるを得ない。

国内の多くのWebサイトではBlackBerryのブラウザーはスマートフォンとして認識されないため、普通のPCサイトが表示される

640×480表示に対応する液晶ディスプレイを搭載、従来のBlackBerryよりも大幅に解像度がアップし、とても緻密で滑らかな表示を実現している

タッチパネルによる操作も受け付ける。マルチタッチにも対応しており、Webブラウザーの画面をピンチアウト、ピンチインして拡大や縮小が行える(アプリ側で対応している必要がある)

プライベートで使うBlackBerryの実力を検証

iPhoneやAndroidの場合、回線と端末の組み合わせは何でもよい。たとえばau版とソフトバンク版のiPhoneでは機能差がほとんどないし、SIMロックの解除されたAndroidスマートフォンは、他社のSIMカードに差し替えてもキャリアメールなど一部の機能を除けばそのまま使い続けることができる。

しかし、BlackBerryは、ハードウェア、ソフトウェア、回線という3つの要素が密接に連携しているのが大きな特徴となっているため、こうした自由度は低い。なかでも、サービスを支える専用サーバー「BlackBerry Internet Service(BIS)」は、メールのプッシュ受信やBlackBerry同士のインスタントメッセンジャーサービス「BBM」などBlackBerryならではのサービスを支えている基幹システムであり、使い勝手全般に大きな影響を与えている。

このBISを使うには、BlackBerry専用のプロバイダーサービス「ブラックベリーインターネットサービス」に加入する必要がある。このサービスは月額料金が490円と、月額300円程度のiPhoneやAndoridなどのインターネット利用料と比べると少し割高になっているが、これは「BIS」というやや特殊なサービスを使うためである。

このBISはBlackBerryの特徴でもあるが、それは同時にプライベートで使う場合のデメリットにもなる。たとえば、BISを経由するとYouTubeの動画視聴が行えなくなる(Wi-Fiを使えば視聴は可能)。また、FOMAハイスピードという高速な回線性能を使っても、Webのデータが表示されるまでのレスポンスは、さほど速くない。また、BlackBerryは、日本通信やIIJなどのサードパーティー製のSIMカードにも対応していない。

BlackBerryのインターネット機能は申し分なく、メールや各種ソーシャルメディアを存分に使うことができる。特にメールについては、BISを使うことで、POP、IMAPなどの一般的なメールアカウントに加え、Gmail、HotmailなどのWebメールについてもプッシュ受信が使える。また、NTTドコモのサービス「spモード」を利用すれば、@docomo.ne.jpドメインのメールアドレスの送受信にも対応する。

POPやIMAPメールのプッシュ受信については、ほかのスマートフォンでも特定のメールアプリとメールサーバーの組み合わせでかろうじて実現できるにとどまっているのが現状である。メール機能については、ほかのスマートフォンと互角か、それ以上の実力を備えているといえよう。

また、BlackBerryユーザー同士ならではのショートメッセージサービスである「Blackberry Messenger(BBM)」も特徴的だ。BBMでは、ユーザーがメッセージの閲覧状態を確認できるという特徴があり、より会話に近い使い心地を実現している。 ソーシャルメディアについては、プリインストールアプリ「Twitter」と「Facebook」が利用できるが、これに加えてNTTドコモ製のmixi用アプリ「mixi for BlackBerry」も内蔵されている。加えて、Googleのソーシャルメディア「Google+」にも対応しており「Googleトーク」も利用可能だ。これだけ使えれば、ソーシャルメディア用端末としては十分に使うことができるだろう。

Twitter、Facebook、mixiについては内蔵アプリを使うことで利用できる

このほか、スマートフォンの楽しみのひとつである、アプリの追加による機能強化も行える。アプリの追加は「BlackBerry App World」というアプリ配布サイトを通じて行われるが、海外で人気の高いスマートフォンということもあり、英語アプリが多い。日本国内向けのアプリはさほど多くはなく、たとえば国内では需要の多い「ニコニコ動画」の再生アプリや、掲示板の専用ブラウザーのようなものはかなり数が少ない。

なお、アプリを追加することで「Googleマップ」を利用することができる。先に触れたようにGmailやGoogleチャットにも対応しているので、Google系のサービスとの相性は比較的良好である。特にGoogleマップがそのまま使える点は、iPhoneやAndoridを使っているユーザーから見るとかなり安心感がある。「BlackBerry Bold 9900」はGPSも内蔵しているので、外出先での場所確認などの用途にももちろん対応できる。

BlackBerryのアプリサイト「BlackBerry App World」。日本語アプリは多くないが、海外製のいろいろなアプリをダウンロードできる。PC用サイトも用意されており購入前にどんなアプリがあるのかを確認することもできる

万能ではないが、テキストコミュニケーション用としては上出来

以上、「BlackBerry Bold 9900」をプライベート用途でどれだけ使えるかということを中心に見てきたが、メリットとデメリットはかなりハッキリ分かれる結果となった。メリットとしては、やはり文字入力やメールの快適性がある。ソフトウェアキーボードでは真似のできないQWERTYキーボードによる快適な文字入力は、本機の大きな魅力だ。また今回使用した「BlackBerry Bold 9900」は、ボディの質感が非常に高く、毎秒60フレームという滑らかな描画性能もあり、デザイン・画面とも緻密な高級感がある。メール、ソーシャルメディアに特化したコミュニケーションツールとしてみればかなり完成度は高いといえよう。

逆に、デメリットとしては、Web閲覧がしずらい点がある。以前よりよくなったとはいえ、640×480の解像度ははやり低い。独自ブラウザーのため、YouTubeなどの再生に対応していないのもつらいところだ。日本語で使えるアプリが少ないのも難点だ。

とはいえ、そうした用途をそれほど重視しないのであれば、コンパクトにまとまったボディと高級感、キーボードの利便性などプライベート用途でも十分に使える。むしろ、キーボードがある分、従来のガラケーの操作性に近い部分もあり、タッチ操作に抵抗のあるユーザーにとっては使いやすいと感じる部分も多いだろう。

記事・検証 価格.comマガジン編集部/党員四號

「夏が来る前にやせないと」といってサマになるのはやはり女性。小生の場合、去年の夏服を買い換えるのがもったいない、めんどくさい、腰痛にもよさげという理由で減量を決意。昨日から食べる量を減らした。運動しないで30代後半がどれだけやせられるのか見ものです。

ページの先頭へ