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ようやく見えてきたNFC対応の具体的サービス 

リアル×ネット、国内×海外で使えるNFC電子マネーの可能性

ビットワレット、KDDI、大日本印刷は、3社共同で近距離無線通信技術「NFC」を使ったサーバー管理型電子マネーシステムのプロトタイプを開発。2012年3月6日に東京ビッグサイトで開催中の店舗向け見本市「JAPAN SHOP 2012」の会場で、プレス向けに発表を行った。今回は、ようやく具体的に見えてきたNFCを使った電子マネーサービスの概要を紹介しよう。加えて、同見本市会場で見かけたNFCを使ったユニークな機器についても、レポートする。

今回のNFCを使った電子マネーシステムのプロトタイプで使われていたリーダー端末。パナソニック製となっていたが、開発途中版にしてはかなりコンパクト。将来、商用利用されるころにはさらにコンパクトになっているかもしれない

今回発表されたプロトタイプNFC版電子マネーは、サーバー管理型

NFCとは、「Near Field Communication」の略で、近距離無線通信の規格の一種だ。ごく簡単に言うなら、「おサイフケータイ」などで使われている「FeliCa」と似た機能を実現する次世代の無線通信技術である。(詳細は、NFC、「かざす」が変える未来を参照)

NFCは、最近、一部のAndroidスマートフォンに搭載され始めているが、まだ対応するサービスが存在しないため、具体的なメリットが見えてこなかったのも事実。そんな状況の中、今回、ビットワレット、KDDI、大日本印刷の3社が、NFC(TypeAプロトコル)を使った電子マネーサービスのプロトタイプを開発し、プレス向けに発表を行ったのだ。つまり、国内向けのNFC対応サービスの概要が初めて明らかになったと言ってもいい。なお、このNFCを使った電子マネーのプロトタイプには、今までのFeliCaを使った電子マネーシステムとはいくつかの違いがある。この点を順に解説しよう。

なお、今回発表された電子マネーシステムは、あくまでもプロトタイプとしての発表であり、NFCを使った電子マネーがすべてこのようになるというわけではないことを最初にお断りしておく。

対象端末はNFC搭載のスマートフォン

今回発表されたのは、NFC用の電子マネーシステムということで、今使われているFeliCaとは基本的に別のものだ。使用できる端末も、対象となるのは、NFCモジュールを搭載するスマートフォンに限られる。今現在、NFC対応のスマートフォンはサムスンの「GALAXY NEXUS」など数機種があるが、今回のプロトタイプシステムが対応するかは現時点では不明だ。噂レベルの話では、アップルの次世代のiPhoneでNFCが実装されるかもしれないという話もあるものの、FeliCaを採用する国内メーカーのスマートフォンでは、今のところNFC採用の話は聞かれておらず、NFC搭載スマートフォンは、現状あくまでもグローバルモデル中心の動きとなっている。

今回発表されたNFC電子マネーシステムのプロトタイプでは、残高や決済履歴などの情報すべてをサーバー側で管理する。この点が、端末側にデータを保存するFeliCaとは大きく異なる部分だ。

端末側に保存されるのは、NFCの認証やIDなど最低限の情報のみで、これらはUIMカードに記録される。このため、加盟店に設置する端末をシンプルにでき、コストを削減できるというメリットが生じる。また、サーバー側でリアルタイムに購買履歴を管理するため、ポイントの発行にかかる時間が短縮でき、ユーザーの利用履歴などにもとづくクーポン発行などにも応用できるという。

逆に、ネットワークにつながっていない環境では、今回発表されたNFC電子マネーは使うことができない。もちろん、購買履歴や残高情報を閲覧することもできなくなってしまう。

今回発表されたNFCを使った電子マネーシステムのプロトタイプは、端末側には最低限の情報しか持たないのが特徴。決済履歴や残高などの情報はサーバー側で一括して管理する

国内でも国外でも、ネットでもリアルでも、場所を選ばずに使える

今回発表されたNFC用の電子マネーシステムは、ネットワークを介して決済情報のやり取りを行うので、海外の展開も行いやすい。また、一般のインターネット通販での決済とも結び付けやすいこともメリットだ。現に、今回発表を行ったビットワレットの親会社である楽天も、このNFCを使った電子マネーを利用すると発表している。

気になるサービスの開始時期だが、サービス開始時期に関する公式コメントは未定とのことだ。しかし、楽天が参入を表明していることもあり、比較的早い時期での商用利用開始を念頭に、開発が進められているという。

決済情報はすぐにサーバーに保存される。そのためポイントの発行にかかる時間が短くすむという利点がある。決済情報はデータベース化され、クーポン発行や広告配信などのマーケティング情報としても活用される

ゲームや周辺機器などへの応用が見えてきたNFC

「JAPAN SHOP 2012」では、このほかにもNFCを使ったハードウェアやサービスなど、ユニークな提案がいくつかなされていた。これらをピックアップして紹介しよう。

 

NFCを使った外付けキーボード

 

 

NFCを使った電子名刺

 

スマートフォンを中央に置くだけで使える外付けキーボードを、エレコムが参考出品していた。形状もユニークで、Bluetoothと違って機器の認証が不要なのが利点

スイスに本社を置くアコニ社が出品していたNFCを使った電子名刺「NFC対応新世代Poken(ポーケン)」。電子名刺はすでに存在しているが、スマートフォンと組み合わせることで、ソーシャルメディアとの連携が強化される

 

NFCを使ったゲームの提案

 

 

体重計や体温計などヘルス機器と連携

 

「JAPAN SHOP 2012」会場では、NFCを使ったゲームの提案もなされていた、会場に設置されたリーダーを見つけてポイントを集め、ノベルティと交換するというもの。スタンプラリーなどに応用ができるだろう

FeliCa対応の体重計はすでに存在するが、NFCでも同じような機器が提案されていた。外食のメニューにNFCのタグをつけて、摂取カロリーや栄養素を記録することも技術的には可能だ

電子マネーに光明、裾野の広がるNFCの世界

「電子マネーを実現できる技術」、と説明されることが多い無線通信技術のNFCだが、その可能性はもっと広い。ユーザー同士のデータ交換では赤外線通信の代わりに、外部機器との接続では、Bluetoothの代わりに使える。

今回発表されたプロトタイプシステムがそのまま実用化されるかはまだ未定だが、NFCを電子マネーとして使う技術的な基盤としてはようやくその形が見えてきた。今まで具体的なサービス内容が見えてこなかったNFCだが、これを機会にサービスの実用化が一段と進むことは間違いないだろう。

記事・検証 価格.comマガジン編集部/党員四號

一昨年の引越しのドサクサで、スーパーファミコンの怪作ゲーム「ラブクエスト」(新品で購入、箱・マニュアル付き、状態良好)を手放していたことに最近気付いた…。おおかた他の本やゲームといっしょに下取りに出したのだろう。予想以上に査定価格がよかった理由にいまさら納得したが、その金は一皿100円以下の回転寿司で使ったことを思い出して、言葉にならないいら立ち(氷室京介?)を感じる。せめて一皿250円の店に行けよと、当時の自分を問い詰めたくなったが、そういう小規模な自分をメタな視点で振り返り、さらに言葉にならない気持ちにおそわれた。

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