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エラー時の再々読み込みや、設定の本体内記憶が可能になった小型モデル 

CDリッピング能力が高い、パイオニアのBDドライブ「BDR-XD04J」

USB外付けタイプのブルーレイドライブ「BDR-XD04J」

CDリッピング用の高性能なドライブが欲しい。けど、いまさらデッドストックや再生産のCDドライブを買うつもりはないし、せっかくならブルーレイソフトが再生できる最新のBDドライブが欲しい。それでいてCDリッピング能力が高く、ついでにノートパソコン用なので、コンパクトサイズのUSB接続タイプだとベスト。


そんなわがままかつイマドキの要望に応えてくれる製品が、2012年1月にパイオニアから登場した。それが、ここで紹介するポータブルBDドライブ「BDR-XD04J」である。オーディオ・ビジュアル・ライターの野村ケンジ氏が、「BDR-XD04J」の基本性能と「CDリッピング用ドライブ」としての能力をくわしく解説する。

 

小型筐体ながらも最新ブルーレイドライブとして十分な基礎能力

「BDR-XD04J」は、5インチ内蔵ドライブではなく、専用のクラムシェルケースを採用し、133(幅)×133(奥行)×14.8(高さ)mmという、メーカーが「世界最小」と謳うサイズを実現した外付けBDドライブだ。

ポータブル性をとことん追求した製品だが、機能も充実しており、BDXLディスクへの書き込みのほか、Blu-ray 3DビデオやAVC RECディスクの再生などにも対応。機能的には最新のBDドライブとして、他モデルとそん色のない仕様となっている。書き込みスピードで5インチベイ内蔵型にはやや劣るものの、BD-Rディスクへの書き込みで6倍速と、十分に実用的なスペックを持ち合わせている。また、付属ソフト「DiXiM BD Burner 2011 for Pioneer」を使えば、DLNA接続されたHDDレコーダーなどに録画された番組を、ムーブしてBD-Rに書き込むことも可能だ(いわゆる、DTCP-IP ダビングが可能)。パソコン用としてだけでなく、AV用途にも使えるのは大変ありがたい。

また、コンパクトサイズながらも、バスパワー駆動に対応。USBポートを2ポート使用するケーブルが付属する。ACアダプターや電源コードがかさばらないのは、筆者のような、屋外の取材先や屋内の事務所など幅広いところでノートパソコンを利用している人間にとってありがたい限りだ。

133(幅)×133(奥行)×14.8(高さ)のコンパクトサイズを実現

電力供給用にUSBポートを2ポート使用するUSBケーブルが付属

付属ソフト「DiXiM BD Burner 2011 for pioneer」の設定画面

進化した「PureRead 2+」を搭載

とまあ、ブルーレイにまつわる各機能を見ても、「BDR-XD04J」は、十分に魅力ある製品なのだが、今回メインで取り上げたいのは「CDリッピング用ドライブ」としての実力。実は、こちらもかなりのクオリティを持ち合わせているのだ。

以前よりパイオニア製のドライブはCDリッピングの性能の高さに定評があるが、それを支えているのが「PureRead」というシステムだ。こちらは、CDの読み取りエラーが発生した際に、ディスク状況を自動判断して読み取り方法を調整し、再読み取りを行なってエラーデータの訂正を行ってくれるというもの。「BDR-XD04J」にはその最新バージョンである「PureRead 2+」が搭載されており、データの再読み取り時にもエラーが発生した場合には、新アルゴリズムで3度目のトライを行ってくれる。さらにハードウェア面では、特に高性能なBDXL対応ピックアップの搭載もあいまって、CDの読み取り性能が、DVD/CDドライブ時代に対してさらなる向上を果たしているという。

高性能なBDXL対応ピックアップを採用

もうひとつ、「PureRead 2+」には画期的な機能がある。それは、CDリッピングに関する設定などを本体内に記憶してくれることだ。これは、設定ソフトが用意されていないMac(設定ソフト「パイオニアBDドライブユーティリティ」はWindows版のみとなる)で利用する際に特に便利で、一度Windowsパソコンに接続して設定を行ってしまえば、あとはそのままの設定で使い続けることが可能になった。これまでは、Macを起動するたびに仮想Windowsソフトなどで再設定しなければならず、かなり面倒くさかったのだが、これで手軽さは格段に向上した。

ちなみに、「PureRead 2+」の読み込みモードは、「パーフェクトモード」「マスターモード」「標準モード」の3つが用意されており、リッピングのクオリティにこだわる人は、「パーフェクトモード」に設定しておくのがベストだ。

「パイオニアBDドライブユーティリティ」の設定画面。「PureRead 2+」では設定内容をドライブ本体内に記録することができる

実際の使い勝手は?

さて、あまりにも多機能なためずいぶん説明が長くなってしまったが、ここからはCDリッピングの話題を中心に、実際に使用してみた感想を述べていこう。

「BDR-XD04J」をUSBケーブルでパソコンに接続すると、何のためらいもなく普通に認識される。試しに2ポートでなく、1ポートのみで接続したが、それでも認識され、読み込みも問題なかった。ただし、書き込み時は動作が不安定になることがあったので、可能な限り普段も2ポート接続しておいたほうが無難のようだ。

「PureRead 2+」の設定を行う「パイオニアBDドライブユーティリティ」は、添付されるディスクに収納されているが、設定の途中でディスクをドライブから抜かなければならないので、あらかじめ、ソフトをフォルダごとパソコン内にコピーしておくと便利だ。ちなみに設定項目は、CD読み込みのクオリティをコントロールする「PureRead」のほか、BDやDVDなども含めた読み込みスピードをコントロールする「アドバンス静音機能の設定」というものも用意されている。それぞれ個別にドライブに設定を保存するか否かの項目も用意されており、これにチェックを入れることで設定が有効となる。

この設定さえしてしまえば、あとは「iTunes」や「x-アプリ」といった、使い慣れたソフトからリッピングを行えば、勝手に高精度な読み込みを行ってくれる。専用ソフトによる読み込みは必要ないため、拍子抜けするほどいつもの操作と変わらない。

実際に、数枚のCDをリッピングしてみたが、読み込みエラーはまったく発生しなかった。多少なりキズの入ったディスクでも試してみたものの、元々の読み取り性能が高いのだろう、こちらでも致命的なエラーは発生せず。イコールコンディションでの比較ではないので断言はできないが、感覚的には、確かにDVD/CD時代の5インチベイドライブよりも精度が高まっている気がする。能力の限界ギリギリを引き出すテストができず、境界線がいまひとつ曖昧で申し訳ないが、だからこそCDリッピングマシンとしては十分納得できるクオリティを確保していることは断言しよう。

「DiXiM BD Burner 2011 for pioneer」のディスクと、「パイオニアBDドライブユーティリティ」やBD再生ソフトが入ったディスクが付属する

「BDR-XD04J」のパッケージ外観

ライター/野村ケンジ

ホームシアターやカーオーディオ、音楽・映像関連、クルマ分野など、幅広いジャンルで活躍するフリーライター。100インチスクリーン+TADモニターで6畳間極小ホームシアターを自宅で実践するなど、実験的な試みにも積極的にチャンレンジするこだわり派。サウンドコンテストの審査員なども担当している。

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