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無線LANルーター+PC用チューナーで「iPad」「iPhone」でも地デジが楽しめる 

iPad/iPhone用の地デジ視聴アプリ「テレキングmobile」を使った

2012年2月1日、アイ・オー・データ機器から、「iPad」「iPhone」で地上デジタル放送をワイヤレス視聴できるiPhoneアプリ「テレキングmobile」が登場した(App Storeにて無料ダウンロードが可能)。これまで、「iPad」「iPhone」でテレビ放送をワイヤレスで楽しむには、専用チューナーやパソコンを使う必要があったが、アイ・オー・データ機器が今回リリースした「テレキングmobile」は、同社の既存製品(パソコン用の地上デジタルチューナー「テレキング GV-MVP/FZ」と無線LANルーター「WN-AG450DGR」)を組み合わせることで、無線LAN環境下において、これを実現するのが特徴だ。今回、なかなか便利そうな、この「テレキングmobile」の使い勝手を検証してみた。

無線LANルーターとパソコン用地デジチューナーを組み合わせて利用する

アイ・オー・データ機器が無料でリリースしたiPhoneアプリ「テレキングmobile」の面白いところは、「iPad」「iPhone」専用のチューナーユニットやパソコンを使うのではなく、同社製のパソコン用チューナーと無線LANルーターを組み合わせて使用すること。具体的には、ハードウェアトランスコード機能を備えたパソコン用地上デジタルチューナー「テレキング GV-MVP/FZ」を、最大450Mpsの高速通信に対応する同社製の無線LANルーター「WN-AG450DGR」のUSB端子に装着することで、チューナーで受信した地デジ番組を無線LANルーター経由で「iPad」「iPhone」にストリーミング配信するようになっているのだ。

これまでは、同じチューナー「テレキング GV-MVP/FZ」と無線LANルーター「WN-AG450DGR」の組み合わせにおいて、パソコンへのワイヤレス配信には対応していたが、これを「iPad」「iPhone」にも展開した形となっている。また、これまでは、同じチューナー「テレキング GV-MVP/FZ」において、チューナー+パソコンの組み合わせで「iPad」「iPhone」へのワイヤレス配信が可能であったが、今回、チューナー+無線LANルーターという、パソコンレスの環境でこれを実現したのもポイントだ。なお、「テレキングmobile」は、他のパソコン用チューナーならびに無線LANルーターでの利用には対応していない。また、対応する「iPad」「iPhone」製品は、「iPad/iPad2」「iPhone3GS/4/4S」「第4世代iPod touch」(いずれもiOS4.1以降)となっている。

「テレキングmobile」は、同社製のパソコン用チューナー「テレキング GV-MVP/FZ」と無線LANルーター「WN-AG450DGR」を組み合わせることで利用できるようになる。チューナー「テレキング GV-MVP/FZ」は、ハードウェアトランスコードによる最大10倍のハイビジョン長時間録画に対応。無線LANルーター「WN-AG450DGR」は、IEEE802.11a/b/g/nに準拠し、最大450Mpsの高速通信に対応するほか、デュアルCPU構成により、5GHz帯(11n/a)と2.4GHz帯(11n/g/b)の2つの帯域での通信が同時発生した場合でも、伝送速度を落とさずに通信することが可能となっている

ハード的な設定は、地上デジタル放送のアンテナケーブルを接続したチューナー「テレキング GV-MVP/FZ」を、無線LANルーター「WN-AG450DGR」のUSB端子に装着するだけでいい。ただし、ルーターを縦置きにする場合、チューナーのアンテナ接続口が上向きになるため、アンテナケーブルに引っ張られてチューナーが外れそうになることがあるかもしれない。この場合は、ルーターを横置きにするなどして対処したほうがいいだろう。なお、「テレキングmobile」は、地上デジタル放送のみで、ワンセグ放送の視聴には対応してない

「テレキングmobile」で地デジ視聴を開始するには、チューナー「テレキング GV-MVP/FZ」を無線LANルーター「WN-AG450DGR」に接続してから、「iPad」「iPhone」の無線LANの設定を行えばよい。無線LANルーター側も含めて、それ以外の設定は不要だ。ただ、接続・設定の順番によっては「テレキングmobile」がチューナーを認識しない場合もあるので、うまくいかない場合は、チューナーを接続した状態で、無線LANルーターを一度リセットすればよい。

「テレキングmobile」は、他のチューナーソフト・アプリと同じように、最初の起動時に自動でチャンネルスキャンが行われる。CATVのチャンネルもスキャンされる

マルチタッチ操作に対応し、番組を視聴中に画面の拡大・縮小が可能

「テレキングmobile」の操作性は、「iPad」「iPhone」の特徴をひととおりカバーしており、「iPad」「iPhone」本体の方向によって画面が縦横に自動的に切り替わるほか、タップ、フリック、ピンチイン・アウトといった「iPad」「iPhone」ならではマルチタッチ操作にも対応している。以下に主な機能を紹介しよう。

「iPad」「iPhone」の縦置き・横置きを自動で判断して画面を切り替える

フリックでのチャネル切り替え

「テレキングmobile」は、画面をタップして呼び出すメニューからチャンネルを選択できるほか、画面を左右にフリックすることで順々に切り替えることもできる。ただし、連続してのフリック操作には対応していないので、切り替えは1チャンネルごととなる。なお、画面をタップすると、画面下部に設定ボタンと音量調整バーも表示される

ダブルタップでの画面サイズ変更

「テレキングmobile」には、画角モードとして、映像を画面全体に拡大表示する「Fit」と、上下・左右に黒帯を表示して映像のアスペクト比に合わせて表示する「Full」が用意されている。両者は、テレビ視聴中に画面をダブルタップすることでも切り替えられる。

ピンチアウトでの画面拡大

「テレキングmobile」は、ピンチアウト操作で、テレビ視聴中に画面を拡大することが可能。画面拡大は最大で4倍にまで対応している。拡大した画面はピンチイン操作で縮小することも可能。なお、拡大表示中は、フリックすることで画面の表示位置を動かすことができる


「テレキングmobile」を操作してみた動画

※サムネイル画像をクリックするとWMV形式の動画(640×480ドット)が再生されます。ご使用のパソコンによっては再生できない場合がありますのでご了承ください。

初代「iPad」で、ダブルタップでの画面サイズ変更、ピンチアウト・インでの画面拡大・縮小を行ってみた。「非常にスムーズ」というわけではないが、問題ないレベルで動作しているのではないだろうか。拡大表示中にフリックで画面を動かそうとすると、たまにチャンネル切り替えと判断されることがある点には注意

初代「iPad」を使って、チャンネルを切り替えてみた動画。チャネル切り替えには少し待たされる印象で、10秒程度の時間がかかった。これは、チューナー+無線LANルーター側でのトランスコード処理などが原因であると考えられる

画質は3種類から選択可能

「テレキングmobile」には、画質設定として、「高画質」「標準画質」「低画質」の3種類が用意されている。「iPad」で「テレキングmobile」を利用する際に配信される映像の解像度とビットレートは以下のとおり。

・高画質 1024×768 4.3Mbps
・標準画質 1024×768 3Mbps
・低画質 1024×768 1.5Mbps
※ビットレートは映像に左右されるため平均的な値となっています

「iPad」上で「テレキングmobile」を使う場合は、「高画質」「標準画質」「低画質」のいずれにおいても、「iPad」「iPad 2」の画面解像度である「1024×768」で地デジ番組が配信されるようになっている。初代「iPad」で確認した限りでは、「高画質」ではかなりキレイな映像を楽しむことができた。「標準画質」では、動きの速い映像だとシャープさが落ちるものの問題ないレベル。「低画質」だと、かなり映像が粗くなってしまった。この画質設定の違いは、映像のビットレートによるものなので、言い換えるなら、ブルーレイレコーダーのハイビジョン長時間録画機能と同じようなものだと言える。画質が落ちるほど映像の情報量が落ちていき、解像感がなくなっていくイメージだ。

また、「テレキングmobile」の操作動画でも述べたように、初代「iPad」を使った限りでは、チャンネル切り替えに10秒程度の時間がかかるのだが、これは、「高画質」「標準画質」「低画質」のいずれの画質設定でも同様であった。通常、画質が落ちていくことで処理が軽くなるため、「低画質のほうがよりスピーディーな操作が可能となる」と判断しがちだが、初代「iPad」+「テレキングmobile」においては、画質設定を低くすることで、テレビ視聴中の画面サイズ変更や、画面拡大・縮小の操作が速くなる印象はあるものの、どの画質設定でもチャンネル切り替えに10秒程度の時間が必要なことに変わりはなかった。これは、先述したように、「テレキングmobile」では、テレビ番組の映像を、チューナー+無線LAN側でトランスコードして配信しているため、そのタイムラグが生じているだろうことによるもの。使用する「iPad」「iPhone」製品によって多少の差はあるとは思うが、現状では、画質を落とすことでレスポンス面でのメリットはあまりないようなので、基本的には、もっとも画質のよい「高画質」で利用するのがベターだ。

「高画質」「標準画質」「低画質」の3種類の画質設定

主音声、副音声を切り替えることも可能


以上、簡単ではあるが、「テレキングmobile」のレビューをお届けした。このアプリのよさは、既存の同社製品(パソコン用地上デジタルチューナー「テレキング GV-MVP/FZ」と無線LANルーター「WN-AG450DGR」)を利用することで、パソコンレスで「iPad」「iPhone」でのテレビ視聴を実現できること。導入への敷居の低さもポイントで、すでにどちらかの製品を持っている方であれば、ちょっとした投資で、「iPad」「iPhone」が携帯テレビに早変わりするのはうれしい(※両方とも所有していて、パソコンでのワイヤレス視聴を楽しんでいた方は、投資ゼロでさらにうれしい)。気をつけてほしいのは、今のところ、「テレキングmobile」は、パソコン用地上デジタルチューナー「テレキング GV-MVP/FZ」と無線LANルーター「WN-AG450DGR」以外の組み合わせはサポートしていないこと。「アイ・オー・データ機器の製品あれば何でも利用できる」わけではないので注意してほしい。

記事 価格comマガジン mkr

私、いまだに取材ではテープレコーダー(ソニー製のアレです)を使っています。理由は2つ。1つ目は、テープが回っているため、「確実に録音されている」という意味のない安心感が得られること。2つ目は、取材先の方に確実にウケが取れることです(あきれられているかもしれませんが)。

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