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HD解像度の有機ELディスプレイ搭載。NFCにも正式対応! 

人気のハイエンドスマホ、au版「GALAXY S II WiMAX」に迫る!

2012年1月20日に発売されたauのAndroidスマートフォン「GALAXY S II WiMAX ISW11SC」は、auとしては初めてとなるサムスン製のスマートフォンだ。「GALAXY S」シリーズは、高速なCPUと、コントラストの高い有機ELディスプレイの組み合わせが人気を呼んでいるが、本機もそれらの特徴を受け継いでおり、価格.comのスマートフォン人気ランキングでも2位という好位置につけるなど(2012年2月8日現在)、早くもこの春の人気モデルとなっている。加えて、近距離無線通信技術「NFC」もサポートするなど、新たな試みもなされており、技術的にも見るべきところは多い。そんな注目モデル「GALAXY S II WiMAX ISW11SC」の魅力について、詳細なレビューをお贈りしよう。

720×1280のHD対応有機ELディスプレイを採用!

まずは、「GALAXY S II WiMAX ISW11SC」のボディから解説しよう。ボディサイズは、約69(幅)×133(高さ)×9.5(厚さ)mmで、重量は約139gとかなり大型だ。特に、約69mmという横幅は、手の小さな人では片手で持ちにくいかもしれないくらい。ボディデザインは、これまでのGALAXYシリーズのモチーフを踏襲。メッキされたフレームで囲まれた黒いボディや、真ん中に配置されるプッシュ式のホームボタンと、その左右に備わるタッチセンサー式のボタンなども共通している。


4.7型という大画面の有機ELディスプレイ「HD SUPER AMOLED」は、本機の大きな特徴だ。有機ELディスプレイは、液晶ディスプレイに比べると高解像度化が遅れており、現在でも480×800のWVGA表示が主流だ。しかし、本機のディスプレイは720×1280のHD表示に対応している。このディスプレイは、Android 4.0搭載機の「GALAXY NEXUS」と同じものだ。HD表示はさすがに解像度が高く、従来の有機ELでは見られなかった緻密さがある。また、本機のディスプレイで採用されるサブピクセルの配列はペンタイル配列であるため、構造的に、細かい文字の表示などでにじみが出やすいのだが、これだけ解像度が高いため、文字のにじみを肉眼で確認することは難しい。小さな文字の視認性を、同じくHD対応の液晶ディスプレイを採用するスマートフォンと比べてみたが、高いコントラストが作用して、むしろ液晶よりも視認性は良好だった。もちろん、有機ELらしい発色の濃厚さや高速な応答速度はそのままで、映像や動画の表示などにも強い。


しかし、高解像度化のデメリットも存在する。それは、高解像度化によってサブピクセルひとつひとつの面積が小さくなるため、輝度が低くなることだ。輝度を最大にした場合でも画面はさほど明るくはならない。そのため直射日光下の屋外などでの視認性はやや悪い。


しかしながら、画面の面積が大きいため、タッチパネルの操作性はなかなか良好だ。特に文字入力のような細かなタッチ操作は、キーのサイズが大きくなるので行いやすい。また、タッチ感度も敏感すぎず鈍感すぎず、こちらが望んだ操作をそのままトレースしてくれる。しばらく使ってみたが、ほかのAndroidスマートフォンに比べて、タッチミスは少ないように感じた。

中央のプッシュボタンの左右にタッチセンサーを配する、「GALAXY S II」シリーズではおなじみのキー配列を継承。なおタッチセンサーのアイコンはプリントされており、電源オフ時でもアイコンは消えない

有機ELディスプレイを備えた「GALAXY S II WiMAX ISW11SC」(左)と、液晶ディスプレイを備えた「ARROWS F ISW11F」(右)で、イルミネーションを撮影した同じ写真を表示してみた。コントラストが高い有機ELディスプレイは、暗い部分と明るい部分の差が大きい映像の表示では特に美しく映える。また、バックライトがないため、背景の黒が引き締まっていることもわかる

同じく、「GALAXY S II WiMAX ISW11SC」(左)と「ARROWS Z ISW11F」(右)で、Webページを表示して、画面の明るさを比べてみた(いずれも最大輝度)。写真では、「GALAXY S II WiMAX ISW11SC」のほうが、やや画面は暗くなっている。光の当たり方によっては視認性が少し悪くなる可能性がある

なお、本機はWiMAXと3Gのふたつの通信回線に対応している。WiMAXは最近、東京郊外エリアなどでの電波状況がかなり改善されており、以前よりも対応エリアが広くなった。また、回線速度はダウンロード時40Mbps、アップロード時で15.4Mbpsというハイスピードで、特にアップロード時のスピードが速い。クラウドサービスと密接に連携するAndroidスマートフォンでは、アップロードの速度が速いことも大きな要素となるだけに、WiMAXに対応しているというアドバンテージは非常に大きい。

808万画素のメインカメラと、207万画素のインカメラを装備。メインカメラでは手ブレ補正機能はもちろん、風景など13個のシーンを選んで撮影が行えるシーンモードも搭載する。なお、動画撮影はフルHD解像度まで対応している

左側面には、ボリュームコントロールのボタンが備わる

右の側面には電源スイッチが備わる

上側面には、ヘッドホン端子が配置されている

ボディの下側面には、データ転送や充電に使われるmicroUSBポートが配置される。端子はカバーのないむき出しだ

背面は凹凸が抑えられている。ボディの質感も以前の「GALAXY S」シリーズとは比較にならないほど向上している

裏ブタを外すと、1850mAhという大容量のバッテリーが現れる。microSDメモリーカードはバッテリーを取り外さなくても着脱が可能

au製とサムスン製が混在する独自のソフト環境。国内向けの基本的なメール機能は完備

次にプリインストールされるアプリを見てみると、「au one Friends note」や「Skype|au」などのau独自のアプリと、サムスン製のアプリが混在しているのが大きな特徴だ。Androidの操作の中核を占めるホームアプリは、au独自の「Ocean Observation UI」ではなく、サムスン製のものが使われる。そのため、ホーム画面の基本的デザインは、ほかのサムスン製スマートフォンとよく似ている。

「au one Friends note」は、各種ソーシャルメディアを一括して管理できるアプリだ。これと似たようなアプリはほかにも存在するが、「mixi」など国内のソーシャルメディアにも幅広く対応している点と、データの受信をサーバー側で一括して行うため、たくさんのソーシャルメディアを登録しても軽快な動作が保たれる点がすぐれている。 また、メール機能では「@ezweb.ne.jp」ドメインのメールアドレスに加えて、Cメールにも対応している。デコレーションメールや緊急地震速報にも対応しているので、従来のケータイで対応してきた基本的なメール機能は一通り揃っているといえる。

日本語入力では、「Samsung日本語キーボード」に加えて、ソフトウェアキーボードをなぞる軌跡で文字入力を行う「Swype」が採用されている。「Swipe」は、フリックを行わずに文字入力が行えるという個性的な操作が特徴だが、狙ったキーをなぞるには少々慣れが必要だ。ただし、国内メーカー製のスマートフォンで搭載が進んでいる手書き入力には対応していない。この点はちょっと残念だ。

キーの上をなぞるだけの独特な操作感覚で文字入力を行える「Swype」がプリインストールされる

auの2012年冬春モデルでは最速レベルの非常に高い処理能力

次に処理能力の面をチェックしてみよう。搭載されるCPUは、「C210」と「QSC6085」のデュアルコア構成で、動作クロックは1.4GHzというスペックだ。これに1GBのワーキングメモリー(RAM)が組み合わされる。なお、このCPU構成は、NTTドコモ版の「GALAXY S II LTE SC-03D」とはまったく違うもので、両機は名前こそ同じ「GALAXY II」ではあるが、中身は大きく異なっている。

GALAXY S II LTEとのおもなスペック比較

機種名 GALAXY S II WiMAX ISW11SC GALAXY S II LTE SC-03D
搭載CPU C210+QSC6085(1.4GHz) APQ8060(1.5GHz)
ディスプレイ HD解像度(720×1280)
HD SUPER AMOLED
(ペンタイル配列)
WVGA解像度(480×800)
SUPER AMOLED Plus
(ストライプ配列)
通信方式 CDMA2000+WiMAX LTE(Xi)+WCDMA
回線速度(理論値) ダウンロード時:40Mbps
アップロード時:15.4Mbps
(WiMAXの値)
ダウンロード時:75Mbps
アップロード時:25Mbps
(Xiの一部室内での値)

今回は「GALAXY S II WiMAX ISW11SC」の実際の処理能力を計測するため、定番のベンチマークアプリ「Quadrant Advanced」に加えて「AnTuTu Benchmark」の2種類のアプリを使って速度を計測してみた。

いずれも、停止できるアプリは可能な限り停止させ、WiMAX、テザリング、データ同期、Wi-Fiを停止させた状態で5回立て続けに計測し、最高値と最低値を除外した3個の数値の平均値を掲載している。なお、比較対象として、NTTドコモの「GALAXY S II LTE SC-03D」と、WiMAX搭載のハイスペック機「ARROWS Z ISW11F」のスコアもあわせて掲載している。

Quadrant Advanceベンチマークスコア

機種名 総合スコア CPU メモリー I/O 2D 3D
GALAXY S II WiMAX ISW11SC
CPU:C210+QSC6085
(1.4GHz、デュアルコア)
RAM:1GB
画面解像度:720×1280
Android 2.3
4397.3 8009.0 4532.0 7552.3 258.0 1271.7
GALAXY S II LTE SC-03D
CPU:APQ8060
(1.5GHz、デュアルコア)
RAM:1GB
画面解像度:720×1280
Android 2.3
3903 6483.7 2937.7 8475.7 596.0 1022.3
ARROWS Z
CPU:OMAP 4430
(1.2GHz、デュアルコア)
RAM:1GB
画面解像度:720×1280
Android 2.3
2652.7 6143.7 2405.0 4216.7 467.7 492.7

AnTuTu Benchmarkのスコア

機種名 総合スコア RAM CPU integer CPU Float-point 2D Graphic 3D Graphic Database IO Sdcard Write Sdcard Read
GALAXY S II WiMAX ISW11SC 5968.7 961.7 1647.7 1335.0 313.0 1201.3 401.7 49.7 80.3
GALAXY S II LTE SC-03D 6453.7 1379.3 2101.7 886.0 295.0 1237.0 268.3 112.7 200.3
ARROWS Z 5631.0 832.3 1661.0 1331.0 281.7 895.0 468.3 65.7 124.3

以上の計測結果を見ても、「GALAXY S II WiMAX ISW11SC」の処理速度が非常に高いレベルであることがわかる。特に「Quadrant Advanced」の総合スコアが4000点台をマークし、ドコモ版の「GALAXY S II LTE SC-03D」を大きく上回った。しかし逆に「AnTuTu Benchmark」では少々劣る結果となっており、計測するプログラムによって結果の違いはあるが、いずれにしても、この冬春モデルでは最速のスマートフォンといわれているドコモ版「GALAXY S II LTE SC-03D」と互角の性能を備えているのは間違いのないところだろう。

近距離通信技術「NFC」に正式に対応

「GALAXY S II WiMAX ISW11SC」は、近距離無線通信「NFC(Near Field Communication)」に対応している点にも注目だ。

NFCは、おサイフケータイで使われる「FeliCa」に似た技術として紹介され、電車の切符や、電子マネーなどの用途で「FeliCa」と同様に使える技術だ。しかし、NFCの機能はそれだけにとどまらない。NFC端末同士でデータを交換したり、データを読み取る機能があり、従来のケータイでは一般的な赤外線通信のように、NFC対応端末同士で直接、ファイルやメールアドレスの交換に使うこともできる。また、NFCはユーザーがプログラムを書くことも比較的容易に行えるので、今後いろいろなアプリに応用される可能性が高い。将来、ゲームなどエンターテインメントのジャンルにも使われる可能性も秘めている。また、FeliCaは基本的に日本国内のみの対応だが、グローバル規格のNFCなら世界中で利用することもできる。このようにNFCはまだこれからの技術ではあるが、将来の応用が非常に楽しみな技術なのだ。「GALAXY S II WiMAX ISW11SC」において、このNFCを他メーカーに先駆けて搭載してきたのも、グローバル市場で最先端を走っているサムスンならではの先進性の表れといえる。

NFCは、電子マネーの決済だけでなく、ユーザー間のデータ交換などにも使うことができる。交換できるデータも、メールアドレスや携帯番号、URLなどの情報にとどまらず、写真や動画などの各種ファイルなどに加えて、GPSの位置情報までも交換できるため、応用範囲が広い

この春のauのハイエンドモデルとしては、おそらく最強のスマートフォン

以上、「GALAXY S II WiMAX ISW11SC」は、高速なデュアルコアCPUによる高速な処理速度と、WiMAXにも対応する高速な回線速度による高速なインターネット利用が最大の魅力だ。また、高精細なHD対応の有機ELディスプレイを備え、写真や動画の視聴にも適しているのも大きな魅力。加えて、最先端の技術であるNFCに正式対応するなど、今後の将来性が楽しみな部分もあり、マニア心をくすぐるスペックを備えた一台といえる。 競合するのは、同じくauのWiMAXスマートフォン「HTC EVO 3D ISW12HT」や「MOTOROLA PHOTON ISW11M」、そして「ARROWS Z ISW11F」などの、WiMAX対応のハイエンドモデルになるだろうが、これらと比較しても本機の高性能・高スペックは大きな魅力である。

逆に気になる点としては、画面サイズが大きくタッチ操作が扱いやすい半面、ボディサイズが大きくなってしまっている点と、日本語入力環境が比較的弱いところだ。また、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信といった、いわゆるガラケー機能に対応していない点も、国内向け製品としてはやや残念な部分だ。

とはいえ、総合的に見て、高性能の評価が定着しているNTTドコモの「GALAXY S」シリーズを横目に見ていたauユーザーにとって、au初の「GALAXY S」となる本機は非常に魅力的なモデルであることは間違いない。ハイスペックなマニア向け端末ではあるが、基本性能の高さはスマートフォンを永く使いたい場合にも有利だ。加えて、いち早くAndroid 4.0搭載スマートフォンを開発したサムスン製ということもあり、Android 4.0へのバージョンアップにも期待が持てる。

記事・検証 価格.comマガジン編集部/党員四號

自宅付近がホットスポットなので、放射線の情報は割とチェックしている。チェルノブイリ事故の被害総括や、内部被爆の危険性についていろいろ意見が出ているけど、震災から11か月、百家争鳴状態のオピニオンに振り回されるのは疲れた。ホットスポットの意味も、Wi-Fiから放射線に変わっちゃったよね。

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