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搭載Androidタブレット端末「Eee Pad TF201」がついに発売 

世界初の4コアモバイルプロセッサー「Tegra 3」のココに注目!

世界初の4コアモバイルプロセッサー「Tegra 3」のココに注目!

2012年1月21日、ASUSからAndroidタブレット端末の新モデル「Eee Pad TF201」が発表された。同製品には、NVIDIAが開発した世界初のモバイル向けクアッドコアプロセッサー「Tegra 3」が搭載されており、従来のタブレット端末を凌駕するパワフルな処理能力とすぐれた省電力性能を実現している。本稿では、そんな「Eee Pad TF201」のハイパフォーマンスを支える「Tegra 3」の実力に迫ってみた。

「Core 2 Duo」に匹敵する高性能プロセッサー

「Tegra 3」は、NVIDIAが2011年11月に発表した、モバイル向けプロセッサー「Tegra」シリーズの最新モデルだ。最大の特徴は、モバイル向けとしては世界で初めて4つのCPUコア(4+1コア)を搭載したこと。CPUコアのアーキテクチャー自体は、前世代の「Tegra 2」と同じ「CorTex A9 ARMアーキテクチャー」だが、処理能力は「Tegra 2」と比較して約5倍とされている。同社によると、「Tegra 3」のパフォーマンスは、5年前に発売されたインテルのモバイル向けCPU「Core 2 Duo T7200」に匹敵するという。

Tegra 3 解説スライド(Tegra 3の概要)

世界初のモバイル向けクアッドコアプロセッサー「Tegra 3」。動作クロックは最高1.3GHz(シングルコア時1.4GHz)となる

コアッドコアになった「Tegra 3」の処理能力は、デュアルコアの「Tegra 2」と比べて約5倍に向上しているという

解説スライド(Web系ベンチマーク) 解説スライド(アプリ系ベンチマーク)

他社製のモバイル向けデュアルコアプロセッサーとの比較でも、Web系のベンチマークで最大4倍、アプリ系ベンチマークで最大2倍の性能を実証している



NVIDIAは「GeForce」や「Quadro」といったPC用GPUを開発するメーカーだけあり、グラフィックパフォーマンスもピカイチだ。従来の「Tegra 2」でもかなりのグラフィック性能を備えていたが、「Tegra 3」では内蔵するGeForce GPUコア数を12基に引き上げ、「Tegra 2」に比べて3倍の性能を実現している。ゲーム画面に飛び散る水しぶきの表現や、ゲーム中のモーションブラーなど、従来のタブレット端末では難しかった負荷の高いエフェクト効果も可能となり、よりリアルなゲーム体験が可能となっている。

解説スライド(モーションブラーOFF) 解説スライド(モーションブラーON)

グラフィックパフォーマンスが強化された「Tegra 3」では、3Dゲーム時にモーションブラーなどのエフェクトもかけられるようになった


さらに、「3D Vision」の技術を活用した3D出力もサポート。対応する液晶テレビや液晶モニターにHDMIで接続することで、3Dコンテンツも楽しむことができるのだ。

3D動画のHDMI出力 2D動画のHDMI出力

「3D Vision」対応の液晶モニターや、3D対応薄型テレビとHDMI 1.4ケーブルで接続することで、3D立体視も楽しめる

HDMIからは、1080p・最大40Mbpsという高画質動画を出力することも可能

「Tegra 3」はパフォーマンスだけでなく、省電力性能もすごい!

「Tegra 3」のすごさは、パフォーマンスの高さだけではない。省電力性能に関しても、新技術を多数投入し、従来の「Tegra 2」から大幅に進化している。

その新技術の1つが、「Variable SMP(バリアブル対称型マルチプロセッシング)」と呼ばれるCPUコアを制御する技術だ。具体的には、メインのクアッドコアCPUに加え、動作クロックを抑えて低消費電力で駆動する「Companion core」と呼ばれる第5のコアを搭載。CPUパワーが不要なスリープ時や画面OFF時、専用デコーダーを活用する動画や音楽再生時などにメインのCPUコアから低消費電力に特化した「Companion core」に切り替えることで、従来のモバイルプロセッサーを上回るすぐれた消費電力を実現する。

NVIDIAによると、一般的なタブレット端末は、動作時間のおよそ8割がスリープや画面OFF状態であるという。CPUパワーが不必要なこの状態の時に、動作クロックの高いメインのクアッドコアCPUが動作してしまうと、どうしても消費電力面で不利になってしまう。「Tegra 3」では、タブレット端末を活用する中で一番無駄の多いこの問題を「Variable SMP」で解決しているというわけだ。

Variable SMP(4コア動作) Variable SMP(2コア動作)
Variable SMP(1コア動作) Variable SMP(Companion core)

「Variable SMP(バリアブル対称型マルチプロセッシング)」の解説スライド。ゲームやマルチメディアアプリといった処理の重い動作のときはクアッドコアを、Flashを使用したWebページの表示時などにはクアッドコアのうち2コアを、一般的なWebブラウジング時はシングルコアを、スタンバイ状態や専用デコーダーを使用する動画・音楽再生時は「Companion core」のみを使って動作する


また「Variable SMP」以外では、「PRISM Display Technology」と呼ばれる液晶ディスプレイの省電力化技術が拡張機能として実装されている。タブレット端末の電力消費の中で、液晶ディスプレイのバックライトはかなりのウェイトを占める。バッテリー駆動時間をのばすには、バックライトの輝度を下げるのがもっとも効果的だが、バックライトの輝度を落としてしまうと、画面が見にくくなってしまうという問題がある。「PRISM Display Technology」ではこの問題を、液晶ディスプレイに表示される全てのピクセルを解析し、ピクセル自体の色を調整して補正をかけることで対処。バックライト輝度を抑えた状態でも見やすい画面を実現する。NVIDIAによると、同技術の実装により、最大40%の省電力化を実現しているという。

解説スライド(PRISM Display Technology) ASUS「Eee Pad TF201」

「PRISM Display Technology」では、画面上のピクセルの色を調整して補正をかけることで、バックライト輝度を抑えた状態でも見やすい画面を実現している

ASUS「Eee Pad TF201」。「Tegra 3」の省電力化技術により、「Tegra 2」を搭載する従来モデル「Eee Pad Transformer TF101」に比べ、タブレット単体のバッテリー駆動時間が約12時間に向上している(TF101は約9.5時間)

「Tegra 3」を搭載する製品が続々と登場! スマホや車載システムにも

高い処理能力と低消費電力をバランスよく両立した「Tegra 3」は、現在市場に流通しているタブレット端末向けのモバイルプロセッサーとして、間違いなくトップクラスの性能を備えている。現在のところ、同プロセッサーを搭載する日本国内向け製品はASUSの「Eee Pad TF201」の1機種のみだが、1月10日から米国ラスベガスで行われた世界最大の家電見本市「2012 International CES」では、「Eee Pad TF201」を手がけるASUSのほか、AcerやLenovo、ZTEのタブレット端末や、富士通が手がけた「Tegra 3」を搭載するスマートフォンが展示されていた。これらの製品が市場に出てくる日もそう遠くはなさそうだ。

また、「Tegra 3」はモバイル機器以外にも広がりを見せている。NVIDIAは、ドイツの自動車メーカーであるアウディが、2013年モデル全車種のデジタル式メーターパネルおよび車載インフォテインメント・システムに「Tegra 3」を採用すると発表している。今後は、タブレット端末やスマートフォン以外にも、車載システムといった特定用途向けに「Tegra 3」が採用されてくるかもしれない。

アウディ車 アウディ車の内装

ドイツの自動車メーカーであるアウディは、2013年モデル全車種のデジタル式メーターパネルと車載インフォテインメント・システムに「Tegra 3」を採用することを決定している





「Tegra 3」搭載端末ラインアップ

※価格.com最安価格は2012年1月23日現在のものです

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