連載 - ライター・編集部員による定期連載 -

小寺信良のGadget 2 Go! 第53回 

どこでも原稿書き、バッファローコクヨのBluetoothキーボード

ネットでも高評価のBSKBB07BK

11月から週刊のメルマガを始めることになった。最初は週刊の連載が1本増えるぐらいのことだと軽く考えていたのだが、実際には数本分のコラムを書くのに匹敵する作業量だということがわかった。隔週にしておけばよかったと思ったが、もう後の祭り。話はとんとん拍子に決まっていってしまい、もはや逃れられない状況に至るというわけである。


さてそうなってくると、なるべくメルマガの執筆作業を空いている時間に分散する必要があるのだが、取材にも行かなければならないし、そうそう落ち着いて原稿を書く時間というのも取れない。そこで思いついたのが、電車での移動中をもっと原稿を書く時間に割り当てられないか、という作戦である。


電車の中も運良く座れればノートPCなどを広げることも可能だが、立って書くとなるともうiPhoneを相手に格闘するしかない。以前もiPhone用Bluetoothキーボードを買ったことがあるが、それはどちらかと言えば取材先でノートPCなしでメモを取るためのものであり、電車内で立って使うようなものではない。ソフトウェアキーボードを使えばいいだろうと思われるかもしれないが、キーボードが結構面積を食うので、書いている文章が少ししか見えないのが辛いのだ。


そこでiPhoneケースと一体になったキーボードで何かいいものがないかと探したところ、バッファローコクヨサプライの「BSKBB07BK」というのが評判がいいことがわかった。実はずいぶん前にアキバでこの手の適当なものを買ってみたことがあるのだが、キーが打ちづらくて全然ダメだった。このキーボードはキーピッチが結構空いているので、なんとかなりそうだ。早速購入してみた。

なかなか使えるキーボード

iPhoneケースと一体型、とは言うものの、実際はキーボードをiPhoneに固定するための金具と一体になっていると言う表現のほうがしっくりくるだろう。確かに周囲はガードするものの、金属製なのでバンパー的なクッションの役割は期待できない。

キーボードは下からスライドさせる方式だ。電源はMiniUSB端子から充電し、最大50時間の連続使用が可能だという。横に電源スイッチがあるが、使わなければ勝手に電源が切れ、タイプし始めると復帰するという機構だ。電源スイッチを入れっぱなしでも、充電切れで困るということは今のところない。

電源スイッチはあるが、自動で省電力モードに

キーはこの手のものにありがちなゴム製ではなく、しっかりした樹脂製である。タッチは若干堅めで、個人的にはもう少し柔らかいと楽に入力できるように思う。基板はかなりしっかり作られており、たわみなどはほとんどない。中国・台湾あたりのメーカーのOEMだろうが、さすがにバッファローコクヨサプライが売るだけあって、モノはしっかりしている。

キー配列はこの手のミニキーボードではおなじみの縦横まっすぐ配列。ホンモノのキーボードはキーの列が少しずれているものだが、若干この点だけは慣れが必要である。ただ所詮は親指しか使わないので、これまでのキーボードのホームポジションとの慣れで悩むということはない。

背面には十分な広さのカメラホールもある

日本語と英語の入力切り替えは、fn+スペースまたはコマンド+スペースだ。ただしATOK Padを使う場合はこのショートカットは効かず、画面上で切り替えることになる。コマンドキーがあるので、カット&ペーストもキーボードショートカットで素早くできるのもポイントだ。

地味ながら便利なのは、音楽再生のコントロールもショートカットでできるところだ。電車内では必ず音楽を聴きながらというのが習慣になっているので、原稿を書きながらでも、もう一度同じ曲を聴きたいとかスキップができる。

唯一の難点は、一番上の列のキーがiPhone本体のボディからギリギリなので、ここ押すときに親指だと若干キツイところである。あと1mm余裕があるだけでずいぶん違うはずなので、ぜひ次期モデルでは改善して欲しい。

この手のキーボードは妙に人の足下見やがって的な高値が付いているものが多かったが、BSKBB07BKは最安値では4,000円を切っており、良心的だ。ホワイトモデルもあるので、白iPhone所有者も安心である。

このキーボードを使うようになってから、原稿の効率も上がった、と書きたいところだが、実際にはツイッターの発言効率が上がったというぐらいしかまだ威力を発揮していないところが、我ながら情けない話である。

ライター/小寺信良

AV機器評論家/コラムニスト。デジタル機器、放送、ITといったメディアを独自の視点で分析するコラムで人気を博す。主な連載は、AV Watch「小寺信良の週刊Electric Zooma!」ITmedia「ケータイの力学」など。週刊メルマガ「金曜ランチボックス」も好評配信中。

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