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Xi(クロッシィ)対応スマホ4機種を含む14機種のスマホが登場! 

進むガラケー化? NTTドコモのXi対応スマホとサービスに迫った

10月18日に、NTTドコモは2011−2012年冬春の端末モデルと、サービスや料金の発表を行った。auのiPhone参入で激変する携帯電話市場だが、NTTドコモからは、スマートフォンが、Android13機種、BlackBerry1機種の合計14機種が登場。そのうち4機種は、次世代通信網「Xi(クロッシィ)」対応となった。また、デザインコラボ機として、「Q-pot.Phone SH-04D」や、ティーン雑誌「Popteen」とのコラボによる「F-03D Girls」なども登場している。


そのうち今回は、Xi対応端末を中心に解説を行う。また、Xiの新料金やサービスなどからNTTドコモの戦略の狙いにも迫ってみよう。

デザインコラボモデルも豊富。ローティーン向けの人気雑誌「ニコラ」とコラボしたiモードケータイや、「Popteen」とコラボしたスマートフォンなどが登場している

スピードとレスポンスにすぐれたXi対応端末は4機種登場

今回発表された端末には、次世代通信規格「Xi(クロッシィ)」に対応するAndroidスマートフォン4機種が含まれている。Xiは、屋外で下り最大37.5Mbps、一部屋内では最大75Mbpsという高速通信が行えるのが魅力だが、ワイヤレス通信の欠点だった遅延問題も改善されており、使ってみると非常にサクサクとした、レスポンスのよい使い勝手が特徴だ。

また、従来のFOMAモジュールも合わせて搭載しているため、Xi圏外では従来の3G通信でフォローする。まだXiのサービスエリアは大都会近郊に限られるが、結果として、Xi対応端末ではFOMA端末と同様に、日本全国でデータ通信を利用できるのである。

さらに大型化した画面と処理能力「GALAXY S II LTE SC-03D」(サムスン電子)

人気の「GALAXY S」の第3世代となる「GALAXY S II LTE SC-03D」が登場。1.5GHzで動作するデュアルコアCPU「APQ8060」や1GBのワーキングメモリーを搭載する

4.5型に大型化した有機ELパネルの解像度はWVGAのまま。写真左の従来モデル「GALAXY S II」と比べて、画面が明るくなり、欠点だったシアン系の色かぶりも抑えられている

グローバルモデルそのままの仕様となっており、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信は未搭載。近距離無線通信規格「NFC」モジュールを搭載しているが、NTTドコモ版では利用できない


全部入りスマートフォン「ARROWS X LTE F-05D」(富士通)

富士通の「ARROWS X LTE F-05D」は、4.3型で1280×720ドット対応のHD液晶を搭載するXi対応モデル。CPUには1.2GHzで動作するデュアルコアCPU「OMAP 4430」を採用。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、防水ボディを備えた、いわゆる”全部入り”モデルだ

背面のカメラは1310万画素のハイスペック。インカメラは130万画素で十分な性能を備える。ボディの厚みは8.7mm、最厚部でも9.8mmに抑えられている


広視野角のHD液晶を搭載「Optimus LTE L-01D」(LG)

1280×720ドットのHD表示に対応する4.5型のIPS液晶を備えた「Optimus LTE L-01D」。CPUには1.5GHzで動作するデュアルコアCPU「APQ 8060」を搭載する

おサイフケータイとワンセグに対応。ディスプレイが大きいため横幅は68mmで重量は140gと若干大ぶり。810万画素のアウトカメラと130万画素のインカメラを搭載している


HD液晶に防水・防塵ボディを備える「MEDIAS LTE N-04D」(NECカシオ)

薄型軽量というイメージの強い「MEDIAS」だが、「MEDIAS LTE N-04D」はXi対応のオーソドックスなボディを持つ高性能マシンである。4.3型のHD液晶や、1.2GHzで動作するデュアルコアCPU「APQ 8060」を備える。ボディは防水に加えて防塵にも対応。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信といった従来のガラケー機能にも対応している

カシオの腕時計「GB-6900」に電話やメールの着信を表示したり、置き忘れ防止の通知なども行える


有機ELディスプレイ採用スマートフォンも増加

4.0型の有機ELパネルを採用する「ARROWS μ F-07D」は、6.9mmという驚きの薄さが特徴。重量も109gと軽く、しかも防水ボディとなっている

1700mAhの大容量バッテリーを備える「MEDIAS PP N-01D」も4.0型有機ELディスプレイを備えている。ワイヤレス給電機能「おくだけ充電」や、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、防水・防塵ボディなどにも対応している


「Q-pot.スマホ」や、「Popteenスマホ」など、デザインコラボモデルも豊富

ティーン向けの人気雑誌「Popteen」とのデザインコラボモデル「F-03D Girl’」。リボン形のボタンやオリジナルアプリなどを採用。CPUは1.4GHzで動作する「MSM8255」で、ワイヤレス給電の「おくだけ充電」、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信などを備える

アクセサリーブランド「Q-pot.」とのコラボモデル「Q-Pot.Phone SH-04D」が登場。板チョコのようなデザインが特徴的だ。こちらのモデルも「おくだけ充電」に対応している。なお、こちらは3万台の限定生産

FOMAよりおトクとなったXiの料金プラン

Xiの料金プランについても、新しいものが発表されている。ひとつは月額5,985円固定の「Xiパケ・ホーダイフラット」と、下限2,100円・上限6510円の2段階プラン「Xiパケ・ホーダイダブル」のふたつである。いずれも来年4月30日まで月額料金を1,575円割り引くキャンペーンを実施するので、「Xiパケ・ホーダイフラット」では月額4,410円というFOMAのデータ通信よりも安い価格に抑えられる。

また、Xi向けに、月額基本料金780円(タイプXiにねん)+通話料金割引サービス700円(Xiカケ・ホーダイ)の合計1,470円で、NTTドコモ同士の国内通話を24時間無料とするプランも発表された。

来年4月までのキャンペーン期間中は、Xiデータ通信料を1,575円割り引く。これにより、「Xiパケ・ホーダイフラット」で4,410円、「Xiパケ・ホーダイダブル」では上限4,935円という月額料金となる

NTTドコモの狙いが見えてきた非常に興深い発表会

今回発表されたスマートフォンやサービスなどを総合的に見ることで、NTTドコモの考えるスマートフォン構想の全体像が見えてきた。

ひとつは、新たにスタートするスマートフォン用ポータルサイト「dmenu」を窓口にして、NTTドコモ自らが配信するコンテンツ配信サービス「dmarket」などによって、月額課金の各種サービスを通信キャリア側が握るという体制を、スマホ時代でも維持・発展させるというもの。もうひとつは、端末ラインアップにおいて、デザインタイアップモデルなども含め、性能だけでなくライフスタイルやファッションなどパーソナリティごとに細分化された製品を多数取り揃えるという姿勢だ。こうした姿勢は、iモードケータイ時代とまったく変わらない。

NTTドコモが求めるのは、グローバルなプラットフォームであるAndroidをベースにしつつ、iモードケータイのようにコンテンツ、端末、サービスをキャリア側がまとめて提供するという姿だ。基本的に1機種だけの展開で、コンテンツや課金などをすべてアップルが握る「iPhone」とはまさに対極。NTTドコモからiPhoneが出ない背景がなんとなく理解できた、そんな新製品およびサービスの発表会となった。

iモードメニューのスマートフォン版「dmenu」を開始する。NTTドコモ認定のコンテンツへの窓口となる

NTTドコモ直営のコンテンツ配信「dmarket」が「dmenu」内に配置される。「dmarket」では動画、音楽、書籍、アプリのダウンロードが行える

記事:価格.comマガジン編集部 党員四號

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