先日、鎌倉の町を歩いていたら、首からかわいいカメラをぶら下げてい…
(2013年5月17日掲載)
2011年6月3日掲載
先ごろ発表されたNTTドコモのAndroid搭載スマートフォンの夏モデルは全部で8機種。いずれも最新のAndroid 2.3(Gingerbread)を搭載しており、スペック的には世界基準に並び、デザインも個性的でなかなか魅力あるラインアップがそろっている。その中でもサムスン電子製の「GALAXY S II SC-02C」は、1.2GHzで動作するデュアルコアCPUに1GBのワーキングメモリーを載せた現状では最強ともいえるハイスペックマシンで、ハイエンドユーザーを中心に注目度が高いスマートフォンだ。そんな、大人気が予想される「GALAXY S II SC-02C」の試作機を使い、その実力に迫ってみた!
今月末に発売を予定している「GALAXY S II」は、昨年2010年11月に登場した「GALAXY S」の後継機種にあたる。初代の「GALAXY S」は、有機ELパネルを使った深みのある映像が特徴で、今でも人気が高い。ただ、世界中で展開されるグローバルモデルということもあって、おサイフケータイやワンセグ、赤外線通信といった日本固有のいわゆる「ガラケー機能」は搭載していなかった。ところが、今回その後継機として登場する「GALAXY S II」は、大画面化した有機ELパネルを継承しながら、さらにワンセグチューナーを搭載するなど、従来の利点を発展させつつ、日本固有の使い方にも配慮されたモデルとなっている。
また、ハードウェアのスペックがとても高く、この夏発売されるNTTドコモのAndroid搭載スマートフォン8機種の中でも、処理能力ではもっとも期待できるモデルだ。 このように、利便性と処理能力が大きくアップしているのが「GALAXY S II」のおおまかな特徴なのだ。
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背面の電池カバーには非常に細かい格子模様のプリントが施されている。全体のデザインは初代からあまり変わらないものの、ボディのクオリティアップは随所になされており、特に電池カバーでは明らか。従来の薄いものからカッチリとした素材のものに変わっている |
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まず見た目であるが、「GALAXY S II」のデザインの方向性は、従来の「GALAXY S」とほとんど変わらない。黒を基調にしたボディや、側面を一周するメッキのモール、そしてディスプレイの下には、中央のプッシュ式ボタンと、その左右に配置されたタッチ式ボタンなど、ディテールに至るまで、ほとんど初代から引き継がれている。 ボディサイズは、約66(幅)×約126(高さ)×8.9(厚さ)mmで、もっとも厚い部分でも10.3mm、重量は約120gだ。ディスプレイが4.3型へとやや広くなったことで、さすがに横幅は少々増えたが、それでも9mmを切る厚さと120gの重量に抑えたのは立派なものだ。 手に取ると若干横幅が気になるものの、厚みが抑えられているので持ちにくいというほどではない。また、特に樹脂パーツの厚みや強度が従来の「GALAXY S」よりも向上しており、手にしたときの質感はむしろ向上している。
すでに述べたように「GALAXY S II」の最大の特徴は「有機ELディスプレイ」の搭載だが、そのサイズは従来の4.0型から4.3型へと大きくなった。大画面化によって本体の横幅も2mmほど広がり66mmになっている。この夏発売されるスマートフォンでは、多くのモデルで画面の大型化が進んでおり、NTTドコモから発売される8機種のうち半分の4機種が4.0型を超える画面を搭載する。画面が大きいと、情報が見やすくなるほか、タッチオペレーションの操作性も向上するので、画面は大きいほうが全般的な操作はしやすくなる。
画面の解像度は480×800ドットで従来と変わっていない。国産のスマートフォンは解像度が向上する傾向にあるが、この点では「GALAXY S II」はスペック上ちょっと見劣りするかもしれない。ただ、よほど見比べない限りその差を感じ取るのは難しいし、発色が良好な有機ELパネルには、そのデメリットを補って余りある魅力がある。 また、今回「GALAXY S II」に使われる新型の有機ELパネルは、赤、緑、青の発色を担当するサブピクセルの配列が、液晶と同じRGB縦ストライプ方式に変更された。これによって、従来の有機ELパネルの弱点だった文字のエッジ部分のにじみが解消されている。
ソフトウェアとハードウェアの相乗効果により、この1年でAndroid搭載スマートフォンの処理速度はかなりスピードアップしている。かつてのような、「Android=遅い」というイメージは過去の話だ。
そんな中でも「GALAXY S II」は、国内で販売されるAndroidスマートフォンでは初となるデュアルコアCPUの搭載に加えて、ワーキングメモリーを1GBも積んでいることもあり、スペックの面では、最新スマートフォンの中でも頭ひとつ抜きん出ている。 今回は、ベンチマークアプリの「Quadrant Advanced」を使って、ベンチマークテストを行った。なお、比較対象として、最速のAndroidスマートフォンという呼び声が高かった「HTC Desire HD」および、Android 2.3を搭載する最新モデル「Xperia arc」のスコアも合わせて掲載している。 なお、今回の使用したのは試用機であり、製品版とチューニングが異なっている可能性がある。製品版とかけ離れた結果になることは考えにくいが、スコアはあくまでも参考値ということをご了承いただきたい。
Quadrant Advancedを使ったベンチマークスコア比較表
| 機種名 | CPU | メモリー | I/O | 2D | 3D | 総合スコア |
|---|---|---|---|---|---|---|
| GALAXY S II Android 2.3 RAM:1GB CPU:S5PC110(1.2GHz/デュアルコア) |
6179 | 3374 | 6538 | 873.3 | 1172 | 3627 |
| Desire HD Android 2.2 RAM:768MB CPU:MSM8255(1GHz/シングルコア) |
5337.3 | 1033.0 | 2823.7 | 254.0 | 537.7 | 1997.0 |
| Xperia arc Android 2.3 RAM:512MB CPU:MSM8255(1GHz/シングルコア) |
4532.3 | 1509.3 | 733.3 | 235.3 | 591.7 | 1520.3 |
ベンチマークテストの結果を見てみると、今まで国内最速とされていた「HTC Desire HD」のスコアをすべての項目で大きく上回っていることがわかる。また、同じAndroid 2.3採用の最新モデル「Xperia arc」と比較しても倍以上のスコアだ。やはり、デュアルコアCPUや高速な動作クロック、搭載するワーキングメモリーの多さといったハードウェア的なアドバンテージがスコアにも現れているのだろう。現時点で発売が決定しているAndroid搭載スマートフォンの中では、最速である可能性は非常に高い。 いずれのスコアも高いが、特に注目したいのが、2Dと3D両方の描画が非常に高速である点だ。特に3Dのスコアで4桁を記録したのは、国内のAndroidスマートフォンでは初となっている。処理速度が速ければ、将来登場するアプリやサービスにも対応しやすくなるし、それだけ製品を長く使うことができ、最終的な出費を抑えることにもつながる。
「GALAXY S II」は、カタログスペック上は、連続待ち受け時間が約690時間で、連続通話時間は約430分というバッテリー持続時間となっている。Android搭載スマートフォンは、連続待ち受け時間が大体300〜400時間程度、連続通話時間で大体300分前後というモデルが多いので、バッテリーの持続時間には期待したくなる。 今回は検証ということで、満タン充電状態から、待ち受け状態を維持しつつ、普通に電車や自動車、徒歩などで使いつつ持ち歩いていたが、およそ50時間もバッテリーが持続していた。筆者の感覚では、Android搭載スマートフォンは、いずれの機種でも24〜36時間に1回の充電が必要だという認識があったが、「GALAXY S II」なら、使い方によっては2日半充電なしで使うこともできそうだ。スマートフォンとしてはかなりバッテリーが持続する製品と言っていいだろう。もちろん、バッテリーの持続時間は、3G回線を使ったインターネット通信の状況やGPSやWi-Fiなどの無線通信などの使う頻度にも大きく左右されるのだが、「GALAXY S II」のバッテリーは、ほかのスマートフォンよりも2〜3割程度長く持続するという印象である。 さらに、オプションで、外付けのバッテリー内蔵ジャケットが発売される予定となっており、これと組み合わせればさらなる長時間駆動も望める。
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サムスンオリジナルのソーシャルメディアアプリ「Social Hub」。「Gmail」や「Hotmail」、「Twitter」、「Facebook」、「mixi」など13種類の主要なサービスに対応している。Exchangeサーバーにも対応しているので、会社のメールをそのまま読み込んで使うこともできる |
プリインストールされるアプリで注目なのは、メールやSNS、インスタントメッセンジャーを一括で管理できる「Social Hub」だ。「Gmail」や「Facebook」のような世界展開のサービスはもちろんだが、国内のSNSである「mixi」にも対応しているのがユニークだ。 また、日本語入力アプリには「iWnn」が採用されている。テンキー配列やQWERTY配列からソフトウェアキーボードを選べたり、フリック入力に対応するなど、標準的な機能はそろえている。画面が大きいことや処理速度が速いこともあり、動作が軽く、操作性も及第点というレベル。今回は試すことができなかったが「ATOK」のようなサードパーティー製の日本語入力プログラムでも、「GALAXY S II」なら軽快に動作しそうだ。
「GALAXY S II」の通信環境に関して見てみると、3G通信では、この6月より一部地域でスタートする、下り最高14Mbpsの「FOMA ハイスピード」に対応しているほか、Wi-Fiでは、高速なIEEE802.11nに対応している。またBluetooth 3.0にも対応しており、国内外のさまざまな通信環境を利用できる。 また、この夏モデルより解禁となったテザリングにも対応しており、モバイルWi-Fiルーターとしても利用可能だ。エリアが広く高品質なFOMA回線網を使ったテザリングはモバイルユーザーにとっては魅力のサービスだろう。 テザリング機能を使うと、最大5台までのWi-Fi機器を接続できる。セキュリティ方式は「WPA2(PSK)」のみと、機能はとてもシンプル。屋外でとっさに使いたいようなときでも使いやすい。 なお、2時間ほどの電車移動の間にテザリングを使いっぱなしにしていたが、バッテリーは満タンから33%消費の67%程度で済んでいる。この程度のバッテリー消費であれば、テザリングを使用しただけで、バッテリーがなくなってしまったということもなく、有効活用できそうだ。
圧倒的に高い処理能力に加えて、大画面の有機ELディスプレイ、そしてテザリングやFOMA ハイスピードなど最新の通信環境を備えた「GALAXY S II」は、現行のスマートフォンの中では最高レベルの性能を備えたモデルだ。加えて、日本仕様ともいえるワンセグチューナーを備えるなど、従来の携帯電話から乗り換えの敷居も低くなった。さらに、Androidスマートフォンの欠点だったバッテリー持続時間もある程度改善されている点も見逃せない。処理速度の速い「GALAXY S II」なら、Flashコンテンツの動作もスムーズに行える。 このように、「GALAXY S II」は端末としての性能が高いだけでなく、通信インフラを含めたトータルでの性能が高く、Androidスマートフォンのさまざまな機能をいつでもどこでも存分に堪能できるモデルと言っていいだろう。 おサイフケータイと赤外線通信機能を備えていないのが惜しいが、それを補って余りある性能的な優位性を備えた「GALAXY S II」は、この夏スマートフォンを買おうと思っているなら、まずは候補に上げておくべき一台である。