バックナンバーを見ておわかりかと思うが、筆者は昨年末にWiMAXのル…
(2012年5月16日掲載)
2011年4月22日掲載
PCを使って仕事をする人は、専門的なソフトウェアを長時間使うことになる。必然的に反復作業も増えるわけだが、キーボードショートカットを覚えるというのは、作業を省力化するための近道であったりする。
毎日使いながら、必要なショートカットを少しずつ覚えていくというのもいいが、そうなると手元にショートカット一覧のようなものが欲しくなる。ハイエンドのソフトウェアにはそういうものが付属するものもあるが、大抵必要な時に限って見つからないか、どっかに無くしてしまうんである。
こういう人のためにあるわけではないが、以前からその筋のプロフェッショナル向けに専用のキーボードを作っているメーカーがある。デンマークに本社を置くLogic Keyboardもその一つだ。
そもそもは既存のキーボードからキートップを取り替えて、専用キーボード化するというキットで知られたところのようだが、最近では専用キーボードそのもののほうが有名になっているようだ。先日、プロフェッショナル映像機器の展示会、NAB SHOWに取材に行ったのだが、そこでもブースを出して、数多くのキーボードを展示していた。
ざっと有名どころを上げただけでも、Adobe Premiere Pro、AfterEffects、Photoshop、Apple Final Cut Pro、Color、Logic、Aperture、Autodesk Smoke、Avid Media Composer、NewsCutter、Xpress Pro、Pro Tools、Davinci Resolve、Grass Valley Aurora、EDIUS、Quantel、Sony Vegas Proなどがある。ビデオ編集だけでなく、グラフィックスやオーディオ用アプリも揃っている。
NAB会場でショープライスとして即売していたので、EDIUS用のPCキーボードを購入した。これまでは見かけはごついが作りはちゃっちいキーボードだったので敬遠していたのだが、昨年Slim Lineという薄型のキーボードをリリースして、だいぶ見栄えが良くなった。
サイト直販では125ドルだが、会場では90ドルで販売していた。ちなみに同じものを日本で買うと、14,800円である。わざわざ海外で買うメリットは、円高を生かして安く買えるということもあるが、日本で売られているものはJISキーボードなので、ショートカットの配列が綺麗に並ばないことがある。特に記号キーにアサインしているショートカットは、本来なら隣り合わせになっているものが遠く離れて使いにくくなったりするので、ショートカットキーボードは英語配列に限る。
天板は一見アルミのように見えるが、樹脂製だ。ただキーボード基板の剛性は結構高いので、たわむようなことはない。キーはノートPCなどで使われているパンタグラフ型だが、若干ストロークは重めである。
知らない人が見ると、キーボードがハデハデでイケテナイと思われるかもしれないが、プロ用のビデオ編集機のキーボードというのは大抵こういう色で、こういう配色なのである。昔の編集機というのはほとんどがUNIX上でうごくソフトウェアで、画面は文字と数字のみ。GUIがなかったので、マウス操作というものがない。従ってキーボードをしっかり色分けしておかないと、もし間違って別のキーを押してしまったら大事なデータや録画を消してしまうことにもなりかねなかったのである。
今はそのような心配はなくなったが、うっかり何かのキーを押してしまって違う編集モードになり、元に戻せなくなるという逆の心配が発生している。こういう時にも、キートップにモードが書いてあると便利だ。
普通の人が買ってもあまり意味がないものだが、業務で編集をする人、グラフィック専門の人などは、「こんなところにこんなショートカットがあったのかー」と新しい発見があって仕事が楽しくなる一品である。
価格.com最安価格(2011年4月21日現在) 13,480円
ライター/小寺信良
AV機器評論家/コラムニスト。デジタル機器、放送、ITといったメディアを独自の視点で分析するコラムで人気を博す。主な連載は、AV Watch「小寺信良の週刊Electric Zooma!」、「-コデラ的-Slow-Life-」など。