新製品レポート - ニューモデルの詳細情報をいち早くチェック! -

【新製品レポートNo.633】 

ついにiMacにもRetinaディスプレイがやってきた! 「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」

5120×2880という超高解像度な27インチのディスプレイを搭載したアップルの「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」。画面に表示しているのは、アップルがホームページ上で公開している5Kの画像を等倍(100%)表示したもの。フルHDディスプレイを搭載したほかのパソコンだと、画像の一部しか表示されないが、本モデルなら全部表示できる。しかも細かいところがつぶれることなく表示されている

RetinaディスプレイがついにiMacにもやってきた。Retinaディスプレイとは、2010年に発売されたiPhone 4で初めて採用された高精細で美しいディスプレイだ。今ではiPhoneだけでなく、iPadやMacBook Proにも採用されており、アップルの製品を特徴づける重要な要素のひとつとなっている。iMacのRetinaディスプレイモデル、その名も「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」は、標準モデルと同じスリムなボディに、5120×2880という超高解像度な27インチのディスプレイを採用する。現在、テレビやディスプレイで高精細と言われる4Kよりも、さらに上をいく5Kの解像度を誇るのだ。実機を使いながら、iMac Retina 5Kディスプレイモデルのスゴさに迫っていきたい。


記事:価格.comマガジン編集部 三浦善弘

もう戻れない! 一度見ると欲しくなる5Kのディスプレイ

そもそも、5Kと言われてピンとくる人は多くはいないのではないだろうか。4Kテレビが普及してきているとはいえ、大半の人はフルHDで満足いるはずだ。では、5Kでどんなメリットがあるのか、それはすでにiPhoneやiPadでしっかりと証明されている。写真やビデオはもちろん、Webページの閲覧の際も、文字がシャープになり、読みやすさが格段に高まる。iMac Retina 5Kディスプレイモデルを使ってから、毎日に仕事で利用している24インチ(フルHD)のディスプレイに戻ると、文字やアイコンの粗さが気になって仕事に集中できないほどだ。

iMac Retina 5Kディスプレイモデルの解像度は5120×2880。標準の27インチiMac(2560×1440)の4倍のピクセル数だ。画面の細かさを表す画素密度は217.5ppi。MacBook Pro 13インチRetinaディスプレイ(227ppi)、15インチRetinaディスプレイモデル(220ppi)には及ばないが、27インチの大きさで、ここまで高精細なのは驚異的だ。もちろん、高解像度すぎてドットバイドットで利用してしまうと、マウスカーソルや文字が極小となり、使いにくくなってしまう。iMac Retina 5Kディスプレイモデルでは、MacBook ProのRetinaディスプレイモデルと同様、スケーリング解像度を利用し、ディスプレイに適した解像度で利用することになる。初期設定の「標準(Retina)」時は、標準の27インチiMacと同じ、2560×1440となっている。

解像度を5120×2880に設定し、有効3635万画素という超高画素なニコンのD810で撮影した写真を等倍(100%)で表示したもの。写真サイズは7360×4912だが、ここまで大きく見られる。明るさも均一、発色もコントラストも申し分ない

上の写真を画面サイズに合わせて表示した場合。これでも写真のディテールまでよく見える

上の写真を960×641に縮小した写真。24インチ(フルHD)のディスプレイだと大きく見えるが、5Kで見るとこれだけ小さい

画面をマクロ撮影したもの。近づくとピクセルは確認できるものの、それでもこれだけ精細な表示だ

Googleマップにて、これだけ広い範囲を表示しても、地名が読めるのが驚きだ

5Kのスゴさは、Webページなどを閲覧しているときも体感できる。文字がシャープで非常に見やすいのだ

動画編集アプリ「Final Cut Pro X」を使えば、4K動画を等倍表示しながら、編集作業ができてしまう

ディスプレイの設定画面。初期設定の「標準(Retina)」では、標準の27インチiMacと同じ2560×1440の疑似解像度に設定されている

commandキーを押しながら、「変更」のラジオボタンをクリックすると5120×2880など、6段階で設定を変えられる

「標準(Retina)」に設定した画面。27インチiMacユーザーにはなじみの解像度だ

「文字を拡大」に設定した画面。文字がかなり大きく表示されるが、表示はシャープなままだ

「スペースを拡大」に設定した画面。デスクトップを広く使える実用的な解像度だ

解像度の比較

これだけ高精細なディスプレイをiMacに搭載するために、多くの新しい技術が使われている。ディスプレイの頭脳である、タイミングコントローラ(TCON)は、既存のものでは1470万ものピクセルを制御することはできず、最大40Gbpsという帯域幅をもつTCONをアップルが自社で開発。ピクセルに電荷を運ぶ、ディスプレイの心臓部である薄膜トランジスタ(TFT)は、かつてないほど精密に製造することで、大画面&高精細でありながら、隅から隅までムラなく均一の明るさを実現したという。さらに、iPad Retinaディスプレイモデルで導入した「有機パッシベーション」というバイパス技術を用いることで、信号の干渉を防ぎ、すぐれた画像のクオリティ維持とエネルギーロスにも成功している。そのほかにも、iPhone 6に採用されている光配向プロセス、どこから見ても忠実な色を映し出す補償フィルムなど、数多くの新技術が盛り込まれているのだ。

スリムでハイスペック!

本体デザインは、標準の27インチiMacと同じだ。ディスプレイのエッジは5mmとスリムで、スタンドの奥行も20.3cmと、大画面でありながらスリムでコンパクトに仕上げられている。前面は、27インチの大きな画面が視界いっぱいに広がり、余分なものが一切排除されたミニマル・デザイン。インターフェイスは背面に集約されているが、本体は軽い力で動かせるので、使いにくいことはない。インターフェイスはUSB3.0ポート×4、SDXCカードスロット、Thunderbolt2ポート×2、LANを備える。

標準モデルはCPUに3.5GHzクアッドコアCore i5を搭載する。CTOでさらに高速な4.0GHzクアッドコアCore i7にアップグレードすることも可能だ。どちらも今年5月に発表された「Haswell Refresh」(開発コード名)である。グラフィックスには、AMDのモバイル向けGPUの最上位である「Radeon R9 M290X」(2GB GDDR5)を採用。こちらもCTOで「Radeon R9 M295X」(4GB GDDR5)にアップグレードできる。メモリーは8GB(4GB×2)で、ユーザーが自分でメモリーを拡張できるスロットを4つ備える。ストレージは、価格と容量のバランスがとれた1TBのFusion Driveを搭載。CTOでは3TBのFusion Drive、高速なフラッシュストレージ(256GB、512GB、1TB)に変更することも可能だ。標準モデルでも十分ハイスペックだが、動作に不満を感じたら、自分でメモリーを追加できるのがうれしいところだ。

つなぎ目のないユニボディは、飽きのこないシンプルなデザイン。背面にはネジ1本使われていない。このシンプルさは初代iMacから変わらない伝統だ

スタンドの奥行は20.3cmと、設置する場所の奥行は狭くても問題ない

ディスプレイのエッジは5mmと非常にスリムだ

上部にはFaceTimeなどで利用するデュアルマイクを搭載する

インターフェイスは従来モデルと同じだが、Thunderboltポートがより高速なThunderbolt2ポートに強化されている

メモリーは利用者の手で増設できる仕組みだ。メモリースロットは4つ

ベンチマークソフト「CINEBENCH」「Unigine Heaven Benchmark」の結果。手持ちのMacBook Pro 13インチモデル(2013Late)とは比べるまでもないハイスコアだ。ちなみに、今回試したのは、CPUが4.0GHzクアッドコアCore i7、メモリーが8GB、ストレージが1TB Fusion Drive、グラフィックスが「Radeon R9 M295X」(4GB GDDR5)というCTOモデルだ

まとめ

発表会で知り合いのカメラマンがiMac Retina 5Kディスプレイモデルは目に毒だと言っていた意味がよくわかった。現状、写真の細部をこれだけ精細に映し出せるパソコンはほかにはない。特に超高画素なカメラを愛用している写真愛好家にとって、iMac Retina 5Kディスプレイモデルは非常に魅力的だろう。写真が趣味の人でなくても、一度、iMac Retina 5Kディスプレイモデルの画面を目にすると、ほかのモデルでは物足りなくなってしまうはずだ。標準モデルの価格.com最安価格は241,393円(2014年11月7日時点)。4K対応ディスプレイは、探せば安いものもあるが、画質にこだわったものだと10万円、20万円はする。5Kディスプレイは、デルが27インチのモデルを発表済みだが、その予想実価格は2,500米ドルと非常に高価だ。そう考えると、iMac Retina 5Kディスプレイモデルは意外と“お買い得”なモデルと言える。設置場所さえ確保できれば……。今回、iMac Retina 5Kディスプレイモデルを試しながら、何度もそう考えてしまった。

関連記事

機種 価格.com最安価格
iMac Retina 5Kディスプレイモデル MF886J/A [3500] 190,137

ページの先頭へ