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大容量バッテリーの充電時間を短縮化! 

最新スマホ&タブレットに搭載される新技術「Quick Charge 2.0」

スマートフォンを使ううえで最大のネックになるのは、バッテリー駆動時間の短さではないだろうか。最近では、大容量バッテリーに、さまざまな省電力技術を組み合わせるスマホが増えてきており、以前よりも長時間駆動を実現しているものが多くなっている。だが、大容量バッテリーの採用によって、充電時間が長くなるという新たな問題も生じている。そんな中で登場したのが、急速充電の新技術「Quick Charge 2.0」だ。詳細を解説しよう。


取材・記事:価格.comマガジン編集部 党員四號

 

従来の急速充電(ACアダプタ04)と比較して約25%のスピードアップを実現する「Quick Charge 2.0」

2014年夏スマホに搭載された「Quick Charge 2.0」とは?

スマートフォンの2014年夏モデルの主要機種には、バッテリー持続性能をさらに高めるため、従来以上の大容量バッテリーが搭載されている。しかし、バッテリーの大容量化は、充電にかかる時間が長くなるというデメリットがある。3000mAhを超えるような大容量バッテリーでは、従来の急速充電を使っても充電時間がかかってしまう。

そうした中で登場したのが、クアルコムが作成した急速充電の新規格「Quick Charge 2.0」だ。この新規格に対応するスマートフォンやタブレットが、NTTドコモやauから登場している。特にNTTドコモでは「急速充電2」という名称を付けて、ユーザーの積極的な認知を図っている。

「急速充電2」は、「ACアダプタ03」と比べておよそ倍、従来の急速充電(ACアダプタ04)と比較しても125%以上のスピードで充電が可能(※「GALAXY S5 SC-04F」を使って充電時間60分で比較した場合)。大容量バッテリーでも充電時間を伸ばさずに使うことができるのだ。

NTTドコモでは「Quick Charge 2.0」を採用した新しい充電規格「急速充電2」を展開。従来の急速充電(ACアダプタ04)と比べて、125%以上のスピードで充電できるとしている(※バッテリー容量約2,800mAhの「GALAXY S5 SC-04F」の場合)。「急速充電2」では、バッテリー残量15%から1時間の充電で約92%まで回復する

Quick Charge 2.0に対応するNTTドコモのスマートフォンおよびタブレット

Quick Charge 2.0に対応するauのスマートフォンおよびタブレット

「Quick Charge 2.0」と従来の充電との技術的な違いを見て見よう。

従来の急速充電は、電流(アンペア)を向上させることでスピードアップを図っていた。だが、この「Quick Charge 2.0」の電流は、従来の急速充電1.8Aから変っていないものの、電圧が従来の最高5Vから9Vに向上している(規格上は12Vも存在する)。そして、バッテリーの直前で、9Vからそれぞれのバッテリーに最適な電圧に降圧されて、実際の充電が行われる。従来の急速充電は、送電中の損失が少なくなかったが、電圧を上昇させることで、よりたくさんの電力をバッテリーに届けられるようになっているのだ。

「Quick Charge 2.0」の流れをより細かく見てみると、充電器を端末に接続した時点で、充電器なのかパソコンなどのUSBポートなのかの判定が行われ、ここで充電器だと判定された場合に、5V対応か9V対応かの判定が入る。こうした制御が行われるため、「Quick Charge 2.0」に対応する充電器は、従来のスマートフォンでもそのまま利用することが可能だ。

なお、従来の充電と同じくフル充電に近づくと、電流を減少させるCC-CV充電が採用されているため、急速充電の効果はバッテリー残量の少ない状態からのほうがより発揮しやすい。逆に、フル充電に近い状態からの継ぎ足し充電では、急速充電の効果は発揮しにくい。

左から「急速充電2(Quick Charge 2.0)」の上が電圧で約9V、下が電流で約1.3A。真ん中が通常の急速充電で、上の電圧が約4.9V、下が電流で約1.7A。右がUSBポートからの充電で、上の電圧計が約5V、下が電流で0.9Aで、それぞれ充電されている

「Quick Charge 2.0(急速充電2)」の利用上のデメリットの有無

「Quick Charge 2.0」では、電圧が向上したことで、熱に弱いリチウムイオンバッテリーにダメージが来るのではないかという懸念を持つユーザーもいるかもしれない。

だが、リチウムイオンバッテリーにはもともと、そのバッテリーが受け入れられる電流の上限が決まっており、3,000mAhのバッテリーなら1時間で3Aまでの充電と放電に対応する余地がある。つまり、最近の大容量バッテリーでは「Quick Charge 2.0」のもたらす大電力を受け入れるキャパシティがもとから存在している。

また、実際の充電においてもリチウムイオンバッテリーには、温度管理センサーが搭載されており、仮に充電中の発熱が高まった場合に、電流を引き下げるなどの対策が施される。リチウムイオンバッテリーの一般的な寿命である700〜800回の充電サイクルの範囲ならば、「Quick Charge 2.0」が原因で、バッテリーに特別なダメージが加わる可能性はほぼないといってよいだろう。

時代の求める急速充電。スマホといっしょに購入したい

「Quick Charge 2.0」に対応する充電器は、現在、NTTドコモの「ACアダプタ 05」、auの「共通ACアダプタ05」のほか、サードパーティ製の製品も登場し始めている。「Quick Charge 2.0」に対応するスマートフォンを購入する場合は、これらの充電器もそろえておきたいところだ。

NTTドコモの「急速充電2」対応ACアダプター「ACアダプタ05」。NTTドコモのスマートフォンで動作保証が確認されたものと組み合わせれば、仮に不具合があった場合にNTTドコモでのサポートが受けられる

auのACアダプター「共通ACアダプタ05」も「Quick Charge 2.0」に対応している。こちらもキャリアの指定する使いかたならば、万一のトラブルの際にサポートを受けることができる

6月下旬に発売が予定されているエレコムの充電器「MPA-ACQA1518W」も、「Quick Charge 2.0」に対応している

価格.comマガジン編集部 党員四號

au対応の格安SIM「mineo」が届きました。パケット容量1か月1GBで乗り切れるか自分でも少々気になりますが、何事もチャレンジ。

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