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より軽く、より薄く進化! 「A7チップ」搭載でパフォーマンスも大幅アップ 

「iPad Air」登場! 初代&第3世代iPadと徹底比較

アップルの新型タブレット「iPad Air」が本日、2013年11月1日より発売となった。旗艦店のアップルストア銀座には早朝に300人の行列ができるなど、やはり注目度は高い。価格.comマガジンでも「iPad Air」のWi-Fi+Cellularモデルを入手することができたので、2010年に発売された初代および2012年3月に発売された第3世代の「iPad」と比較しながら、気になるサイズ感や重量、新プロセッサー「A7チップ」のパワーなどをチェックしたい。

今回使用したのはソフトバンク版「iPad Air」のWi-Fi+Cellularモデル。Wi-Fiモデルより重いが500gを切る軽さで、片手で楽に持てる

より軽く、より薄く進化! 幅が狭くなって両手持ちの文字入力が快適に

本日発売された「iPad Air」は、2010年に初代「iPad」が登場してから第5世代のモデルだ。最大の売りは、従来モデルの「iPad Retinaディスプレイモデル」(第4世代)より薄く、軽くなったこと。重量は、Wi-Fiモデルが469g、Wi-Fi+Cellularモデルが478g。ボディのサイズは169.5(幅)×240(高さ)×7.5(厚さ)mm。従来モデルと比べると28%軽く、20%薄くなっている。ディスプレイのサイズは9.7型で変わらない。もちろん、解像度が2048×1536ドットのRetinaディスプレイだ。人によって重さの感じ方は違うが、ほかの「iPad」を使っている人なら、だいぶ軽くなったことがわかるはずだ。片手でも楽に持てる。「iPad」は家の中専用という人も、「iPad Air」なら外に持ち出す頻度が高まるのではないだろうか。

側面のボタンや背面のデザインは、「iPad mini」の要素を取り入れている。ダイヤモンドカットされたエッジは高級感があり、アルミのボディは質感が高い。従来モデルと比べると、「iPad mini」と同じように左右の額縁(ベゼル)がかなり細くなっているのもポイント。これにより見た目がスッキリし、より画面に集中できるようになった。片手で持ったときに、ベゼルが細いため画面に指が触れてしまうが、誤操作しないようにソフトウェアが調整されているので問題はない。横幅が縮まったメリットは、両手で持って親指で文字入力する場合だ。これまではキーボードを左右に分割するか、持ちかえないと中央のキーをタッチできなかったが、これくらい横幅が縮まると持ち変えなくても文字入力できる。

初代「iPad」(右)、第3世代「iPad」(中央)との比較。一番左の「iPad Air」のベゼルがかなり細いのがわかる。高さは第3世代「iPad」とほとんど変わらない

厚さもかなり薄くなった。第3世代「iPad」と比べて1.9mm、初代「iPad」と比べて5.9mmも薄くなっている。これだけシェイプアップしながら、バッテリー駆動時間は最大10時間をキープしている

横幅が縮まったおかげで、両手で持って親指で文字が入力しやすくなった

手の大きな人なら、片手でつかめるほど横幅が縮まっている

左が「iPad Air」(Wi-Fi+Cellularモデル)、右が第3世代「iPad」(Wi-Fiモデル)。「iPad Air」は、「iPad mini」のデザインテイストを取り込み、薄さが際立つフラットでスクエアなスタイルとなった

ダイヤモンドカットされたエッジ(左が「iPad Air」、右が第3世代「iPad」)

第3世代「iPad」ユーザーなら、パフォーマンスアップの恩恵を十分受けられる

「iPad Air」は、プロセッサーに、先日発売された「iPhone 5s」と同じ、64bitアーキテクチャーを採用した「A7チップ」を搭載する。初代「iPad」に比べてCPUのパフォーマンスは8倍アップしているというパワフルなプロセッサーだ。10月23日のスペシャルイベントで触れた際には、劇的な変化は感じられなかったが、第3世代「iPad」と並べていっしょに使ってみると、アプリの起動、マルチタスクの切り替えが速く、パフォーマンスのアップを体感できた。第3世代の「iPad」ユーザーであれば、負荷の高いゲームや映像編集だけでなく、日々の利用でも違いを感じることだろう。さらに、「iPad Air」には「M7センサーコプロセッサ」も搭載されており、各種センサーを使ったアプリが登場すれば、使い方の幅が広がるはずだ。無線LANは、IEEE802.11acをサポートしなかったのは残念だが、2本のアンテナを使ったMIMOテクノロジーを搭載。Wi-Fiのパフォーマンスもアップしている。第4世代を見送ったユーザーにとっては、買い替えるメリットは十分にある。

なお、Wi-Fi+Cellularモデルは、「iPhone 5s/5c」と同様、「4G LTE」をサポート。ソフトバンクモバイルとKDDI(au)から発売される。なお、「iPhone」の取り扱いを開始したばかりのNTTドコモは、現時点で「iPad Air」を取り扱っていない。薄く、軽くなった「iPad Air」なら、従来モデルよりもWi-Fi+Cellularモデルを選ぶ人が増えそうだ。

総合ベンチマークアプリ「Geekbench 3」のシステムインフォメーション。左が「iPad Air」、右が第3世代「iPad」。「iPad Air」の「A7チップ」のクロック周波数は1.39GHz、メモリーは976MBとなっている。第3世代の「iPad」の「A5X」のクロック周波数は1.00GHz、メモリーは988MB

「Geekbench 3」のベンチマークテストの結果。「シングルコアスコア」と「マルチコアスコア」ともに「iPad Air」(左)が約6倍も高いスコアとなった。体感に違いがでるのも納得のスコアだ

カメラは「FaceTime HDカメラ」がパワーアップ。「iSightカメラ」は変更なし

カメラ機能では、自分撮り用の「FaceTime HDカメラ」が新型の裏面照射型センサーを採用し、暗い場所でもきれいに撮影できるようになった。ビデオ電話の「FaceTime」の画質もアップしている。ビデオ通話や動画撮影で利用するマイクも2つになり音質も強化された。なお、背面の「iSightカメラ」は、従来モデルと同じ5メガピクセルのままで変更はない。

自分撮り用の「FaceTime HDカメラ」。新型の裏面照射型センサーを採用し、ピクセルサイズが大きくなったことで、暗い室内でも明るい写真や動画を撮影できるようになった

上部に2つのマイクを搭載し、ビデオ電話時やビデオ撮影時の録音品質がアップした。写真の小さな2つの穴がマイクだ

「iSightカメラ」は従来モデルから機能の強化はなし

まとめ

これだけパワフルになった「iPad Air」は、Webページを見たり、メールをしたりするだけではもったいない。アップルのアプリストア「App Store」には、iPad用のアプリが47万5000以上もある。「iPad Air」では、これまで有料だった「iPhoto」「iMovie」「GarageBand」「Pages」「Numbers」「Keynote」が無料で使えるようになったので、使わない手はないだろう。いずれも64bitアーキテクチャーに最適化されており動作は快適だ。音楽作成アプリ「GarageBand」は、取り扱えるトラック数が8から32に増え、文章作成アプリ「Pages」は「iCloud」を使って、WindowsユーザーやMacユーザーとコラボレーションしながら文章を作成できるようになった。9.7型の大画面のRetinaディスプレイとパワフルな「A7チップ」を搭載した「iPad Air」は、コンテンツを見るだけのタブレットではなく、コンテンツに手を加えたり、コンテンツを作り出すための生産性の高いタブレットと言える。

また、「iPad Air」は、より薄く、軽くなり、携帯性が従来モデルから数段アップしている。10インチクラスのタブレットとしては最高クラスの軽さだ。この薄さで、バッテリー駆動時間を犠牲にせずに、パフォーマンスを高めているのも驚きだ。新しい名前が付けられるのも納得できる。なお、「iPad Air」のWi-Fiモデルの価格は、128GBモデルが81,800円、64GBモデルが71,800円、32GBモデルが61,800円、16GBモデルが51,800円(いずれもアップルストアでの価格)。為替の影響もあり、第4世代の「iPad Retinaディスプレイモデル」より高めの設定となっている。「iPad Air」の最大のライバルは、11月中に発売される予定の「iPad mini Retinaディスプレイモデル」だろう。こちらもRetinaディスプレイを搭載し、プロセッサーも「iPad Air」と同じ「A7チップ」を採用して、パフォーマンスの差がなくなった。価格差は1万円ほど。小さくて持ち運びしやすい「iPad mini Retinaディスプレイモデル」にするか、画面は大きいが持ち運びもしやすい「iPad Air」にするか、ユーザーにとっては悩ましい選択になりそうだ。

背面も保護できる「iPad Air Smart Case」(アップルストアでの価格は9,400円)

ディスプレイを保護できる「iPad Air Smart Cover」(アップルストアでの価格は4,080円)

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