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「AK100」の音質強化モデル! iriver「AK100 MKII」速攻レビュー

根強い人気を誇るiriverのポータブルHi-Fiオーディオプレーヤー「Astell&Kern AK100」(以下、AK100)。その「AK100」の音質をさらにブラッシュアップしたという新モデル「Astell&Kern AK100 MKII」(以下、AK100 MKII)が、明日9月14日から日本限定で発売されることが発表された。さっそく実機を入手したので、「AK100」からの変更点や音質インプレッションをお届けしよう。

出力インピーダンスを3Ωに変更。付属品も超豪華に

iriverのHi-Fiオーディオブランド「Astell&Kern(アステルアンドケルン)」は、これまでに「AK100」と「AK120」の2モデルを展開している。今回発表された「AK100 MKII」は、「AK100」をベースに、音質をさらにブラッシュアップした音質強化モデルとなっており、位置づけ的には「AK100」と「AK120」の間に入る製品となる。

「Astell&Kern」の第3弾製品として発表された「AK100 MKII」。「AK100」をベースにした製品というだけあり、見た目は「AK100」とまったく同じ。違いは本体背面の刻印だけで、「AK100 MKII」では、新たに「MkII」と本体のシリアルナンバーが刻印されるようになっている

「AK100」に音質強化を施したとうたっているが、ハードウェア的に大きく変わっているのは出力インピーダンスだ。以前、『クチコミでも話題! 究極のAK100に挑む(※注:公式サポート外)』でも取り上げたが、「AK100」の出力インピーダンスは22Ωと極端に高く設定されており、これが音質的に不利に働いていた。これが「AK100 MKII」では、上位モデルの「AK120」と同じ3Ωに変更されているのだ。改造版「AK100」でも、出力インピーダンスを引き下げたことで音質的にかなり有利に働くことは実証されているので、これは期待できそうだ。

音質強化のキモになっているのが、ヘッドホン出力のインピーダンスの変更だ。メーカーが出す正規の製品ということもあり、さすがに改造版「AK100」のように0Ωにはできないが、従来の22Ωに比べれば格段に低くなっている

また、ソフトウェア的には、「AK100」に8月20日に実装されたばかりの「PRO EQ」を、「AK100 MKII」専用チューニング版として実装している。こちらは、ヘッドホン出力を3dBブーストする「Boost機能」と合わせて使用することで、高い効果が得られるという。ちなみに、ファームウェアは「AK100 MKII」と「AK100」で共通のものが提供されるが、本体に適応するときに、その本体が「AK100 MKII」か「AK100」を自動で判断し、パラメーターを設定するという。

「AK100 MKII」では、プロのエンジニアがチューニングを施した専用の「PRO EQ」が搭載される



このほか、付属品が豪華になっているのも見逃せないポイントだ。「AK100 MKII」では、本体に加え、BUTTERO製の限定牛本革ケースやmicroSDHCメモリーカード2枚が標準で付属。付属のmicroSDHCメモリーカードは、 SanDisk製の32GBモデルとなっており、内蔵の32GBメモリーと合わせ、購入後すぐに最大約96GBの大容量を使用できる。ちなみに、BUTTERO製の限定牛本革ケースは、すでに発売されている「Astell&Kern AK100デザイナーズケース」とはデザインが一部異なっており、表部分には「Astell&Kern」の“Aマーク”が押し印されている。画面用、背面用保護シートが標準で2枚付くのも地味にうれしいポイントだ。

左が発売中の「Astell&Kern AK100デザイナーズケース」、右が「AK100 MKII」に付属するBUTTERO製の限定牛本革ケースだ。デザインも細かい部分で変更されている

付属のmicroSDHCメモリーカードは、SanDisk製の32GBモデル。Class 10に対応した高速モデルだ

AVライター 野村ケンジの音質インプレッション

今回、「AK100」、「AK100 MKII」、改造版「AK100」、「AK120」の4台を聴き比べてみた。「AK100」と「AK120」に大きな差があるのは当然だが、「AK100」と「AK100 MKII」も顕著な違いがあった。「AK100 MKII」では、「AK100」よりもダイナミックレンジの幅が広がり、音のダイレクト感や、音の強弱の表現がかなりよくなっていた。ダイナミックレンジが広くなったことで、音の広がりにも違いが出てきており、空間表現も広くなった。もちろん、「AK120」にはまだ届いていないが、ずいぶんと幅広い表現ができるようになっていた。ポテンシャルの高さは改造版「AK100」を聴いてわかっていたが、本来、これだけの実力を備えていたのだと思う。

また、今回の新製品の目玉になっている「PRO EQ」もなかなかよくできていた。「AK100」でも音の違いは出ていたが、「AK100」では、出てくる音がさらにバランスを整えたものになっていて、音の個性やキャラクターがしっかりと現れていた。

「ブースト機能」についても、基本的には「AK100」とまったく同じことをやっているのにもかかわらず、音に違いが出ている。「AK100」の場合、音のメリハリが足らず、抑揚をつけるために多少本来の音から外れてしまってもONにしておいたほうがよかったが、「AK100 MKII」の場合は、どちらかというとバスブーストに近い感じになっていた。ダイナミックレンジが広がったこともあり、好みに応じてON/OFFを使い分けできるようになったのはメリットといえる。

最後に、改造版「AK100」とも比較してみたが、改造版「AK100」の出力インピーダンスが限りなく0Ωに近いこともあり、解像感や階調表現のていねいさ、音のダイレクト感といった部分は改造版「AK100」のほうがクオリティは高かった。とはいえ、メーカーが出す製品としては、かなりよくできている。シンプルではあるが、的確なバージョンアップが果たせており、完成度はかなり高い。

直販サイトでは76,800円というプライスが付いており、どうしても「AK100」に比べると割高に感じてしまう人もいるだろうが、専用ケースや32GBのmicroSDHCメモリーカード×2の価格を加味すると、プレーヤー本体の価格は「AK100」とそれほど差はない。むしろ、実際の音を聞くとお得感さえ覚えてしまう。現在「AK100」を持っているユーザーも、「わざわざ買い替えていいかもしれない…」、そんなふうに思える絶妙な立ち位置の製品なのは間違いない。

音質インプレッション:オーディオ・ビジュアル・ライター 野村ケンジ
取材・記事:価格.comマガジン編集部 金さん(^・x・^)

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