連載 - ライター・編集部員による定期連載 -

【連載】最新PCパーツラボ 第38回 

AMDのデスクトップ版Richland「A10-6800K」「A10-6700」レビュー

自作PCやPCパワーアップに役立つ情報をお届けする「最新PCパーツラボ」。第38回は、 “Richland”の開発コードで呼ばれてきた、第3世代AシリーズAPUのデスクトップ向けモデル「A10-6800K」と「A10-6700」のをピックアップ。前世代の「A10-5800K」や、インテルの最新CPU「Core i7 4770K」と比較し、その実力をチェックしてみた。

Trinityのクロックアップ版的な“Richland”

今回レビューしたのは、「A10-6800K」と「A10-6700」の2モデル。いずれも、“Richland”の開発コードで呼ばれてきた第3世代AシリーズAPUのデスクトップ向け製品となる。第2世代AシリーズAPU“Trinity”の後継モデルに当たる製品なのだが、CPUに“Piledriver”マイクロアーキテクチャーを採用するなど、CPU部分の基本設計は“Trinity”から変更されていない。GPUコアについても、「Radeon HD 8000」シリーズという名称がついているものの、内部のアーキテクチャーは前世代の“Trinity”と同じ「VLIW4」だ。マルチGPUの「Dual Graphics」をサポートするディスクリートGPUが、“Trinity”と同じく「Radeon HD 6670」「Radeon HD 6570」となっていることからも、「Radeon HD 8000」シリーズが「Radeon HD 6000」シリーズ系のGPUということがわかる。

「A10-6800K」「A10-6700」「A10-5800K」「A10-5700」「Core i7 4770K」の主な仕様

モデル名 A10-6800K A10-6700 A10-5800K A10-5700 Core i7 4770K
CPUソケット Socket FM2 Socket FM2 Socket FM2 Socket FM2 LGA1150
製造プロセスルール 32nm 32nm 32nm 32nm 22nm
CPUコア数/スレッド数 4/4 4/4 4/4 4/4 4/8
CPU定格動作クロック 4.1GHz 3.7GHz 3.8GHz 3.4GHz 3.5GHz
CPU最大動作クロック 4.4GHz 4.3GHz 4.2GHz 4.0GHz 3.9GHz
統合GPU Radeon HD 8670D Radeon HD 8670D Radeon HD 7660D Radeon HD 7660D Intel HD Graphics 4600
GPU動作クロック 844MHz 844MHz 800MHz 760MHz 最大1250MHz
TDP 100W 65W 100W 65W 84W
対応メモリー 2ch DDR3-2133 2ch DDR3-1866 2ch DDR3-1866 2ch DDR3-1866 2ch DDR3-1600


今回使用した「A10-6800K」と「A10-6700」。ソケットは従来と同じSocket FM2を採用しており、Socket FM2採用のマザーボードを引き続き利用できる

いっぽうで、“Trinity”からの変更点もいくつかある。そのひとつが、クロックアップだ。今回取り上げる「A10-6800K」「A10-6700」を含む第3世代AシリーズAPUは、前世代の同等モデルからCPUコアの動作クロックが大幅に引き上げられており、「Turbo Core 3.0」有効時の最大動作クロックは全モデルで4GHzオーバーとなった。なかでも特に上げ幅がおおきいのが「A10-6700」。前世代の「A10-5700」と同じTDP 65Wの製品ながら、定格動作クロックと最大動作クロックがそれぞれ0.3GHzずつ引き上げられており、前世代のフラッグシップモデルであるTDP 100Wの「A10-5800K」にかなり近いスペックとなっている。また、CPUクロックだけでなく、GPUクロックも若干ではあるがアップしている。

もうひとつの変更点は、メモリーコントローラーの改良だ。第3世代AシリーズAPUも、第2世代AシリーズAPU同様、基本的にDDR3-1866までの対応となっているのだが、フラッグシップモデルの「A10-6800K」のみ、DDR3-2133がサポートされるようになった。このメモリーの違いが、どの程度パフォーマンスに影響するかは気になるところだ。

「CPU-Z」で「A10-6800K」と「A10-6700」の詳細を表示したところ

「GPU-Z」で「A10-6800K」と「A10-6700」の詳細を表示したところ



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