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小さくなっても音は本物。高音質を楽しめる小型PCスピーカー 

人気の“卵型スピーカー”が小さくなった「Olasonic TW-S5」

2010年4月に発売された、東和電子のPCスピーカー「Olasonic TW-S7」は、ユニークな“卵形”のキャビネットを採用し、そのかわいらしい見た目からは想像できない高音質で、「Olasonic」というブランドをオーディオファンに強く印象付けた製品。今回紹介する「Olasonic」の新モデル「TW-S5」は、その「TW-S7」の小型版だ。東和電子の社長・山本喜則氏へのインタビューから得た情報を交えつつ、「TW-S5」の特徴を紹介しよう。

「TW-S7」をひと回りコンパクトにしたサイズ。7色カラバリも魅力

2012年11月上旬に発売された「Olasonic TW-S5」

東和電子は、ロングセラーとなった卵型のPCスピーカー「Olasonic TW-S7」を発売して以降、ウォークマン用ドックスピーカーやiPod用ドックスピーカー、テレビ用スピーカーなど、「TW-S7」をベースにした派生モデルをリリースしてきた。「Olasonic TW-S5」は、ゼロから設計し直した「Olasonic」の新しいモデルで、「TW-S7」をさらにコンパクトにした小型のPCスピーカーだ。「TW-S7」と同様、パソコンのUSB端子に接続して利用するアクティブスピーカーで、価格.com最安価格(2012年12月21日現在)での価格は7,999円となっている。


「TW-S5」の基本的な構造は、「TW-S7」とほぼ同じ。卵形のキャビネットを継承しながら、87(幅)×119(高さ)×87(奥行)mmで重量760gと、「TW-S7」よりもひと回り小さくまとまっているのが最大の魅力だ。キャビネットの容積は「TW-S7」の約半分となっており、デスク上でノートパソコン用のスピーカーとして利用しやすいサイズとなっている。また、専用のキャリングポーチが付属しており、持ち運んでの利用も可能だ。


技術面では、高効率のデジタルアンプに加えて、「TW-S7」にも採用されている「Olasonic」独自の回路「SCDS」(Super Charged Drive System)を搭載するのが特徴。「SCDS」は、内蔵の大容量コンデンサー(キャパシター)を使用し、小音声時には充電しておいて、大音声時に蓄えたパワーを一気に放電することで、連続して大きな実効出力を可能にする技術。これにより、「TW-S5」は、USBパスパワー駆動(消費電力2.5W)ながらも出力10W+10W(ダイナミックパワー)のハイパワーを実現している。さらに、スピーカーユニットの背面同軸上にパッシブラジエーターを配置し、音響的に低音を増強する仕組みも採用。スピーカーユニットは50mm径のコーン型フルレンジで、スピーカーマグネットは55mm高能率フェライトマグネットとなっている。


さらに、「TW-S5」は、7色の豊富なカラーバリエーションが用意されているのも特徴だ。ブリリアントホワイト、ノーブルブラック、イタリアンレッド、コーラルピンク、アクアブルー、ネイビーブルー、カナリアイエローという個性的なカラーを選択できる。

「TW-S5」のサイズは87(幅)×119(高さ)×87(奥行)mmで、重量は760g。ノートパソコンにマッチするコンパクトなPCスピーカーだ

カラーバリエーションは、ブリリアントホワイト、ノーブルブラック、イタリアンレッド、コーラルピンク、アクアブルー、ネイビーブルー、カナリアイエローの7色を用意

左が「TW-S5」で、右がウォークマン用ドックスピーカー「TW-D7WM」に付属するスピーカー(※「TW-S7」と同スペック)。「TW-S5」は、「TW-S7」と比べてキャビネットの容積が半分となっている。あわせて、スピーカーユニットは、「TW-S7」の60mmから50mmに小さくなっている。なお、「TW-S7」を含めて「Olasonic」スピーカーは、見た目のかわいさで卵形のキャビネットを採用しているわけではない。音質を追及した結果、剛性が高く、音の回折が少ないことからこの形状に行きついたという

電源はUSBバスパワーに対応。独自回路「SCDS」の採用により、最大瞬間出力10W+10W(ダイナミックパワー)のハイパワーを実現している

スピーカーユニットの背面にパッシブラジエーターを配置

「TW-S7」はシリコン製インシュレーターが付属し、スピーカーの角度を調整することができるが、「TW-S5」は、スピーカーが台座に固定されている。この台座部分に基板や回路が入っている

持ち運んでの利用を想定し、キャリングポーチが付属する

スピーカーユニットよりも大きいマグネットを採用したのがポイント

東和電子の社長・山本喜則氏の説明によれば、「TW-S5」は、「TW-S7」ユーザーの声を拾って開発された製品となっている。「TW-S7」ユーザーの中には、据え置き用途としてだけではなく、出張や外出時にも利用している方がいたため、持ち運びのニーズにも応えられる小型PCスピーカーの開発を決めたとのこと。開発の最初の段階から「TW-S7の容積を半分にする」とサイズを決め、金型も、台座部分を含めて開発がスタートしてすぐに作ってしまったという。

ただ、肝心の音作りはうまくいかなかった。キャビネットの容積が少なくなったため、音圧が低く、音量感にとぼしい“ものたりない音”になってしまったのだ。山本氏は、「ラウドネスやIC回路を使用するという方法も試してみたが、逆に音が悪くなった。付加回路を入れてもうまくいかなかった」と説明した。そこで東和電子が選んだのが“マグネットの強化”だ。50mm口径のスピーカーユニットに、「TW-S7」と同サイズとなる55mmのマグネットを採用したのである。スピーカーユニットの大きさを上回るマグネットを採用することで、音がグンとよくなったという。

確かに、「TW-S5」の実際の音を聴いてみると、その“鳴りっぷり”に驚かされる。50mm口径のPCスピーカーからは想像できないくらいの豊かなサウンドだ。特に、中高域のクリアで伸びやかな音が印象的。低域については、さすがにユニットの大きい「TW-S7」に比べて量感は少ないものの、サイズを考えると十分に出ており、タイトで力強いサウンドを支えている。この「TW-S5」のサウンド特徴について山本氏は「マグネットの強化だけでなく、キャビネットが小さくなって剛性が上がったことも寄与している」と説明した。低域の量感については「TW-S7」には及ばないものの、全体的なクオリティは「TW-S7」に引けをとらないレベルだ。特に中高域のヌケのよさは「TW-S7」を凌駕していると言っても過言ではない。実売8,000円程度の小型PCスピーカーとしては、非常にクオリティの高いサウンドを楽しめる1台となっている。

「TW-S5」のパッケージ

記事:価格.comマガジン編集部 mkr

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