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(2010年7月31日掲載)
毎日スーツを着用するビジネスマンなら、スーツのズボンはシワなく、折り目をきちんとしておきたいもの。でも、毎日アイロンがけを行うのは面倒だし、こまめにクリーニング店に出すのも金銭的な負担が大きく、ズボンの生地を早く傷めてしまうのでちょっと…。そんな方に役立つのが、ズボンプレッサーです。ホテルの部屋で目にする人も多いと思いますが、自宅でも非常に有用なアイテムなのです。今回の「勝手に注目!」では、木目調のデザインが目を引く英国コルビー社製「3300JA」をピックアップ。その性能や使い勝手などをレポートします!
ズボンプレッサーは、文字通り、ズボンをプレスする製品である。スーツのズボンを温めつつ、圧力をかけることにより、折り目をバッチリつけるものだ。また、雨が降った日などに濡れてしまったズボンは、折り目が崩れやすくなるだけでなく、生地にちょっとしたシワや膨らみができやすくなる。ズボンプレッサーはこうしたちょっとしたシワや膨らみなども解消することができるのだ。
ズボンプレッサーには、立てて使用するスタンドタイプと、床に置いて使用する横置きタイプの2種類がある。スタンドタイプは、どのメーカーのものでもサイズが幅50×奥行50×高さ110cm以内に収まる。高さがあるため、存在感は大きいが、立ったままズボンをセットでき、製品によっては上着用ハンガーや小物入れが装備されているので、スーツ一式をかけておくのには便利。また、時計や携帯電話などの小物も置いておくことができる。いっぽう、横置きタイプは、座ってセッティングできるので、スタンドタイプよりも使いやすいという意見が多い。また、スタンドタイプに比べて厚みがないため、ベッドの下などにも収納できる。しかし、使用するときは、幅85cm×奥行50cmほどのスペースが必要となり、スタンドタイプのように小物入れもない。どちらにも一長一短があり、優劣はつけがたいが、今回はスーツを脱いだ後すぐに使用でき、使用スペースをとらないスタンドタイプを選んだ。
ズボンプレッサーは、国内の家電メーカーも多く販売しており、除菌・消臭機能を備えた高機能モデルもある。しかし、機能がよい半面、筆者的にはどうもデザインがしっくりこない。各社とも色がほぼ黒系で占められているからだ。テレビやブルーレイレコーダーなどのAV機器であれば黒は“当たり前”だが、「生活家電に黒は合わない」と考える筆者にとっては、今ひとつ魅力を感じられないのである。そこで、選んだのが木目調のデザインを採用する英国コルビーのズボンプレッサーだったのである。
ここで、今回選んだコルビー社について説明しておこう。コルビー社は1930年、ジョン・コルビー氏が英国ウィンザー城でズボンプレッサーの製造を目的に設立した会社。創業以来約80年にわたって、ズボンプレッサーを50か国に輸出し、世界中の一流ホテルに納入するなど、累計300万台以上販売してきた老舗メーカーなのである。皆さんの中には、出張先のホテルなどでお目にかかったことのある人もいるだろう。なお、コルビー社はズボンプレッサーのほかにも、ケトル、ドライヤー、アイロンなどの製品も生産しており、「熱」を利用した生活家電を全般的に取り扱っている家電メーカーといえる。
それでは、「3300JA」の機能についてチェックしてみよう。「3300JA」は、独自の引き伸ばし機構「ストレッチャーバー・システム」を搭載している。このシステムは、ズボンをセットしてフロントボードを閉じる際、ズボンを自動的に引き伸ばして折り目をつけながら、ひざの後側にあるシワも取り除けるというもの。ズボンの裾がダブルの場合でも、弾力性のあるヒートパッドで調節して、ズボンを挟みこむことができる。フロントボードを閉じると自動的にズボンを引き上げ、シワを伸ばしつつプレスするという感じだ。
一般的なズボンプレッサーでは、シワを伸ばすために、セットした際にズボンを引き上げて閉じるという手間が生じる。シワができていないか確認するために、プラスチック製の透明シートをはさむものもあるし、フロントボード自体がシースルーになっている製品もある。ちょっとしたことではあるが、ほぼ毎日使うものだけに、このような手間が省けるのは非常に便利。老舗メーカーならではの気遣いと言える
また、機能以外の面では、本体上部にアクセサリー棚を装備するほか、上着用のジャケットハンガーと、本体左側にネクタイハンガーを備えており、帰宅したら、スーツ上下とポケットに入っているものを「3300JA」にまとめて置けるようにできている。なお、ボディカラーは、ブラックとマホガニーの2色が用意されているが、今回は木目調が美しいマホガニーをチョイスした。
以上の特徴を踏まえて、「3300JA」を使ってみた。届いた箱から取り出して、左右の足と付属の上着用ハンガーを取り付けて、コンセントを差し込めばOKだ。届いてから10分もかからずに使用できる。組み立て終えた後、1回着用したズボンをプレスしてみた。ズボンプレッサーにかけたズボンは、4年前に購入した冬物で素材はウール100%。ズボンの前後にある折り目の形はあまり崩れていない。また、前側にシワは見られないが、後側にはひざ裏部分に小さなシワが見られる。このようなズボンがどのくらいきれいになるのだろうか。
まず、フロントボードを開いてズボンを裾から差し込む。折り目がきちんと左右で合っていることを確認したら、フロントボードを閉じてスイッチON! あとは30分間ズボンをプレスするのを待つだけである。
30分経って電源ランプが消えたことを確認したら、ズボンを取り出してもOKだ。しかし、一般的には、帰宅後、ズボンをセットして電源を入れたら一晩そのままにしておく人が多いだろう。そこで、電源ランプが消えてから5時間程度そのままの状態で放置しておいた。その後、ズボンを取り出してみたが、ズボンプレッサーにかける前のズボンとはまったく異なり、崩れかかっていた折り目がしっかりとできており、見栄えが格段とよくなっている。しかも、左右とも折り目部分がそろっており、ズレも見られなかった。また、ひざの後側部分にあるシワも、使用前に比べてだいぶ減っている。
ズボンプレッサーは、製品の構造上、生地が薄めのズボンをプレスするのは、適度な圧力をかけるづらいために苦手とされている。こうした薄めのズボンについては、タオルをいっしょにはさむことを推奨するメーカーもあるくらいだ。また、生地が薄めのズボンは縫製部と足の部分で厚さが異なるため、小さなシワができてしまうこともあり、使用後アイロンがけが必要となることもある。
このように、プレス+αの手間を必要とする製品が多いのだが、「3300JA」はこの難点をクリアできるのだろうか。そこで、次に夏物のズボンをプレスしてみた。なお、検証で使用した夏物ズボンは、冬物と同様一度だけ着用したもの。生地が薄いために、折り目は冬物ズボンよりも崩れているうえ、シワがひざ裏側にできていた。この夏物ズボンを、冬物ズボンと同様に30分プレスした後5時間程度放置した。
5時間後、フロントボードを開くと、きちんと折り目ができており、シワも目立たなくなっていた。しかし、やはり生地が厚い冬物と比べると微細なシワは残ってしまっていた。ただし、これも検証のため凝視してようやくわかるレベルであり、着用してしまえば気にならないようなものである。一般的には苦手とされている薄物のズボンも、手間をかけずかなり高い精度でプレスしてくれた点は評価していいだろう。
ズボンプレッサーは、衣類を温めて折り目を作り、小さなシワを伸ばすという点で、電気代がかかると思う人もいるだろう。しかし、ズボンプレッサーは、ズボンをプレスしても生地を傷めないように作られているため、必要な熱量もそれほど高くなく、消費電力も意外に少ないのである。「3300JA」の場合、消費電力量は0.25kWhで、1回(30分)の使用の電気代は約2.6円(1kWhあたり20.67円で計算)。平日の5日間に毎日2回使用したとしても、電気代は1か月104円で済んでしまうのだ。
以上、コルビー「3300JA」をデザイン、プレス機能、消費電力などの面から見てきた。全体的には、英国の老舗メーカーの製品という満足感やインテリア家具の感覚で置ける点、電気代が安い点など魅力的なポイントは多い。希望小売価格が33,600円と高価ではあるが、性能面やモノとしての完成度を考えれば妥当なところではないだろうか。スーツを着用している人で、「せめてシワだけでも取って毎日パリッと出勤したい!」と思っているならば、購入を検討してみる価値はあるだろう。
| コルビー「3300JA」スペック | |
|---|---|
| 電気定格 | 100V・50/60Hz |
| 消費電力量 | 0.25kWh |
| タイマー | 30分 |
| サーモスタット | 内蔵 |
| 通電ランプ | ○ |
| 本体寸法(WxHxD) | 460×1090×360mm |
| 重量 | 9.8kg |
| 付属品 | ジャケットハンガー |
価格.comマガジン編集部/ツーペー
12月に入り、一段と冷え込んできました。ズボンプレッサーでズボンをプレスすれば温かくはけると思っていましたが、あまり温かくないですね。温かくしたいのであれば、重ね着しかありません。
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