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一家に1台は持っておきたい、緊急時に役立つ便利ツール 

ソニーと東芝の“スマホ対応手回しラジオ”をじっくり比べてみた

昨年2011年3月に発生した東日本大震災をきっかけに、日本中で高まった防災意識。「万が一のときに備えて、水や食料、救急用品、生活用品などを備蓄し始めた」という方も増えたことだろう。こういった備蓄とともに、万が一のときの情報収集ツールとして用意しておきたいのが、内蔵バッテリーや乾電池で動く「携帯ラジオ」だ。なかでも、ハンドルを回すことで内蔵バッテリーを充電できる「手回しラジオ」(手回し充電ラジオ)と呼ばれる製品であれば、インフラ(電気)が寸断された場合や、乾電池が手に入らない場合にも使用することができて便利だ。しかも、最近の手回しラジオは、懐中電灯代わりのライトを装備するだけでなく、携帯電話やスマートフォンの充電にも対応するようになっており、まさに「緊急時に役立つ便利ツール」に進化を遂げている。


ここでは、ソニー「ICF-B03」、東芝「TY-JR50」という、人気の“スマホ対応手回しラジオ”2製品をピックアップ。両製品は、AM/FMラジオ、ライト、携帯電話・スマートフォンへの手回し充電といった基本的な機能は共通になっているが、実際に使ってみないとわからない、細かい機能性や使い勝手の違いをチェックしてみた。

筐体の作り

最初に、ソニー「ICF-B03」と東芝「TY-JR50」の筐体の作りや、パッケージの内容を見ていこう。

ボディサイズを比較すると、ソニー「ICF-B03」が130(幅)×77(高さ)×52(奥行)mmで重量約285g(本体のみ)。東芝「TY-JR50」が148(幅)×85(高さ)×40(奥行)mmで重量約380g(本体のみ)となっている。本体の大きさは、東芝「TY-JR50」のほうがひと回り大きくて重い。携帯性という点では、ソニー「ICF-B03」に軍配があがるが、東芝「TY-JR50」は本体が大きい分、容量の多い内蔵バッテリー(1500mAh)を搭載しているのがポイントだ。

また、両製品とも、外装はプラスチック製となっているが、かなりしっかりした作りになっている。耐衝撃性については明記されていないが、一般的な携帯ラジオよりも頑丈なボディになっていることは間違いない。さすがに、高いところから落としたり、投げたりといった乱暴な使い方をすると壊れてしまうとは思うが、日常生活の範囲において多少ラフに扱っても故障するようなことはないだろう。

防水性能を見ると、ソニー「ICF-B03」は、「少量の雨などの水しぶきから本体を守る」という防滴仕様にとどまっている。いっぽうの東芝「TY-JR50」は、「水中には入れないこと」という前提つきで、JIS IPX4等級相当の防水性能を備えており、スペック上では、東芝「TY-JR50」のほうが防水性は高くなっている。

ソニー「ICF-B03」と東芝「TY-JR50」の筐体を比較。ソニー「ICF-B03」は36mm径のスピーカーを、東芝「TY-JR50」は45mm径のスピーカーを搭載している。東芝「TY-JR50」のほうがひと回り大きくて重いボディになっているが、容量1500mAh の内蔵バッテリーを備えるほか、JIS IPX4等級相当の防水性に対応するのがポイント


ソニー「ICF-B03」の付属品とカラーバリエーション

ソニー「ICF-B03」のパッケージには、プラグ付きコード、携帯電話接続用の変換プラグ(ドコモ・ソフトバンク用、au用の2種類)、スマートフォン接続用の変換プラグ、キャリングポーチ、ハンドストラップが付属。さらに、緊急時用のホイッスルも同梱されている

 

ソニー「ICF-B03」は、カラーバリエーションとして、オレンジ、ホワイト、シルバーの3色が用意されている


東芝「TY-JR50」の付属品とカラーバリエーション

東芝「TY-JR50」のパッケージには、USB端子変換コード、携帯電話接続用の変換プラグ(ドコモ・ソフトバンク用、au用の2種類)、AVアダプター、ストラップが付属する

 

東芝「TY-JR50」は、カラーバリエーションとして、イエロー、レッド、ブラックの3色が用意されている

基本機能と操作性

基本的な機能については、ソニー「ICF-B03」、東芝「TY-JR50」ともに、AM/FMラジオ、ライト(LEDライト)、携帯電話・スマートフォンへの手回し充電に対応し、ほぼ同じ内容となっている。ただし、ソニー「ICF-B03」は、ライト機能で、懐中電灯として利用できるスポットライトに加えて、停電時などに役立つソフトライトも用意されている。また、東芝「TY-JR50」は、AVアダプター接続時に停電を感知すると自動でライトが点灯するモードを備えるほか、サイレンを鳴らす機能も利用できる。

操作性は、両製品とも、ライトとラジオで電源スイッチが別々になっており、それぞれ同時に利用することが可能。手回しで内蔵バッテリーへの充電を行いながら、ライト・ラジオを利用することもできる。また、両製品とも、電源切り替え、ライトのオン・オフ、AM/FMの切り替えなどがハードスイッチとなっているほか、ボリュームとラジオの周波数合わせは、大きめのつまみで行うようになっている。フィルムボタンなど耐久性の低いものは採用していない。スイッチ・つまみの位置が微妙に異なるものの、基本的な操作感は両製品で変わりないと考えてもらっていい。

基本的な操作性は、スイッチやつまみの位置が異なるものの、ソニー「ICF-B03」と東芝「TY-JR50」でほぼ共通。ライトとラジオはスイッチで切り替え、ラジオの周波数とボリュームはつまみで調整するようになっている。ただし、東芝「TY-JR50」は、ボリュームのつまみがラジオの電源オンも兼ねている

両製品とも、手回し充電用のハンドルを装備。左右どちらに回しても充電が可能

両製品とも、AM/FMラジオ用のロッドアンテナを装備。「ラジオの受信感度」「スピーカーの聞こえやすさ」ともに、両製品で大きな違いはないようだ。今回、あまり電波状況のよくないカカクコムのオフィスビル(東京都渋谷区)の6Fで受信感度をチェックしてみたが、AM/FMともにしっかりと受信できた。屋外であればまず問題なく受信できるだろう

両製品のライトの明るさをチェックしてみた。簡易的なライトであるため、一般的な懐中電灯のような明るさではないが、停電時などの緊急時には有益な機能だ。わずかに東芝「TY-JR50」のほうが明るく感じるが、両者で明るさにそれほど大きな差はない。ソニー「ICF-B03」は直進性が強く、やや色温度の高いライトになっていて、比べると、東芝「TY-JR50」のライトはワイドで黄色く見える

ソニー「ICF-B03」は、本体上部に備えたソフトライトも利用できる

東芝「TY-JR50」は、AVアダプターを接続した状態でスイッチを「停電」にしておくと、停電の際に(ACアダプターからの給電がなくなった際に)ライトが自動で点灯する

サイレン音機能も装備。スイッチを入れるとサイレンが鳴り続ける仕様になっている。1分間の手回し充電(回転スピードは約150回転/分)で、約15分間サイレン音が継続する



ソニー「ICF-B03」

モデル 価格.com最安価格
ICF-B03 [オレンジ] 4,578
ICF-B03 [ホワイト] 4,410
ICF-B03 [シルバー] 4,580

東芝「TY-JR50」

モデル 価格.com最安価格
TY-JR50 [イエロー] 6,450
TY-JR50 [レッド] 6,450
TY-JR50 [ブラック] 6,350

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