連載 - ライター・編集部員による定期連載 -

【編集部通信】「DigiFi」が卵型スピーカーで有名なOlasonicとコラボレーション 

雑誌付録のOlasonic製USB DAC付アンプを使ってみた

こんにちは、好きな雑誌は後ろから読む派のYMD-Iです。女性ファッション誌にバッグやポーチなどの付録が付くようになって久しい昨今、「もはや雑誌に何が付いてきても驚かないし、そう簡単にはなびかない」なんて思っていた私ですが、先日久々に“付録欲しさ”で雑誌を買いました。雑誌の名前は「DigiFi」(デジファイ)。オーディオファンの中にはご存じの方も多いかと思いますが、オーディオマガジン「Stereo Sound」やAVマガジン「HiVi」で知られるステレオサウンドが出版する、デジタル系のオーディオ雑誌です。


その「DigiFi」の最新号(7月号だけど8月29日発売)には、なんとOlasonic(東和電気)製のUSB DAC付デジタルパワーアンプが付録で付いているのです。“雑誌にアンプが付く”というだけでも十分わくわくするのに、それが小型&パワフルで評判の高かった卵型スピーカー「Olasonic TW-S7」を生み出したOlasonicとのコラボレーションだなんて、オーディオ好きなら気にならないわけがないですよね。というわけで、発売された日の週末に都内の書店をかけまわり、8店舗目でようやくゲットした「DigiFi」の付録アンプ、実際に自宅で使ってみましたので編集部通信としてレポートします。

まずは組み立て&設置

まずはアンプの組み立てです。といっても、雑誌には完成品が入っているので、自分でやることと言ったら基盤の4隅にドライバーで支柱を固定することくらい。一瞬で終了です。

なお、この付録アンプは、基盤むき出しの状態が完成品です。ケースやカバーは自分で作るべし、ということらしく、雑誌の中では「DigiFi」スタッフがサクマ式ドロップスの缶でケースを作ったり、ヌメ革でカバーを作ったりしている様子が掲載されていました。さながら夏休みの自由工作です。一応、ステレオサウンドストアでは専用アクリルカバーを販売しているそうですが、せっかくだから自作したくなっちゃいますね。

手のひらサイズの基盤に、1cm程度の支柱を固定したら完成です。基盤の青い色がキレイなので、クリアケースにしてもかっこいいかもしれません。なんにせよ、発熱の少ないデジタルアンプなので、ケースを作る際に排熱のことを気にしなくていいのがうれしいです

さて。組み立てが簡単なら、設置も簡単です。USBケーブル(Type B)とオーディオケーブルを用意して、それぞれをPCとスピーカーに接続するだけ。こちらもやはり一瞬で終了です。

今回はいたって普通のUSBケーブルとオーディオケーブルを使用しましたが、よりよいサウンドを追求するのであれば、オーディオ用の高品質なUSBケーブルなどを用います。雑誌では、「HiVi」9月号の付録であるゾノトーン製オーディオ用USBケーブルと組み合わせて使用する例が紹介されていました。アンプとケーブルを同時多発的に付録として付けてくるなんて、ステレオサウンドもやりますね……。ここに、スピーカーユニットやエンクロージャーのムック本を購入してくれば、もはや雑誌の付録だけでオーディオ環境がフル構築できてしまいます。すごい時代になったものです。

USB入力とスピーカー出力は反対側に付いています。開発陣インタビューによれば、高音質を実現するために、入力から出力までがストレートなものになるように配置したのだとか。“キャビネットに納める”という一般製品につきまとう制約がないからこそ実現できた、高音質を追求した設計のようです

鳴らしてみます

それでは、いよいよスピーカーを鳴らします。今回は、普段リビングでCD再生に使用しているオンキヨー「D-052A」をPCに接続し、デジタル音源を再生してみました。

 

PCはアップル「MacBook Pro」、スピーカーはオンキヨー「D-052A」(2Wayバスレフ方式、ブックシェルフ型、インピーダンス6Ω、最大出力70W、再生周波数50Hz〜30000Hz)、音源は44.1KHz/16bitのWAVファイル(アンプ自体は48KHz/16bitに対応)を使用。USB DAC付きなので信号変換は行えますが、パワーアンプなので音量調整などは行えません

再生してみて、その音のボリューム感と厚みに感心。こんなに小さなアンプなのに、スピーカーの持ち味である中域の豊かさやきめ細かさをしっかりと聴かせてくれました。低音の量感もほどよくあって、聴きごたえもなかなか。とても2.5WのUSBバスパワーで駆動しているとは思えない音です。この“コンパクトなのにパワフル”なところは、ベースとなっている「Olasonic TW-S7」と同様に、電力を蓄えて必要な時にだけ放出する「SCDS(スーパーチャージドドライブシステム)」を採用しているためでしょう。SCDSによって、各チャンネル10Wの出力が確保できているそうです。そのおかげで、日頃ヘッドホンで聴いていたデジタルファイルミュージックたちが空間いっぱいに広がり、いつもと違った表情をたくさん見せてくれました。

ちなみにこのスピーカー、1995年発売という比較的古いモデルです。スピーカー自身、まさかPCに接続されてデジタルファイルを再生する日がくるなんて、思ってもみなかったことでしょう。今回、こうして愛用スピーカーがPCオーディオ用に生まれ変わった様子は、なんだか感慨深いものがありました。ヘッドホンやアクティブスピーカーも気軽でいいものですが、今持っている財産を生かすことのできるDACおよびDAC付きアンプは、PCオーディオやネットワークオーディオが主流となりつつある中で過去と未来をつなぐ重要なポジションにいるのだと、今回の付録アンプに気付かされた気がします。

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