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渋滞時の豆知識や、夏のドライブに最適なアイデアグッズなど 

お盆の帰省ラッシュ突入前に知っておきたい10のコト

日本列島は太平洋高気圧に覆われ、各地で連日厳しい暑さが続いている。出勤時から気温30度を超える中、スーツ姿で仕事に向かうビジネスマンにとっては、本当につらい季節だ。しかし、そんな日々から解放される束の間の休日、「お盆休み」はすぐそこ。休みに入ったら、郷里に帰って夏を満喫し、ゆっくりと骨休めをしてほしいものである。そして、できることなら郷里までの道のりもスンナリと行ってほしいところだが、「お盆休み」は日本全国ほぼ共通の休暇。それゆえ、郷里到着前には「帰省ラッシュ」という難敵に相対さなければならない。ここでは、クルマを使って帰省する、という人を対象に、知っておいてほしい渋滞時の豆知識や、夏のドライブに持って行きたいアイデアグッズ、出発前に点検しておきたい項目などを紹介していこう。

わかっちゃいるけど行くしかない! いざ、渋滞最後尾へ!

年末年始の帰省ラッシュやゴールデンウィークの行楽渋滞と並んで、毎年、激しい混雑っぷりが繰り広げられているお盆の時期の高速道路。渋滞しているのはわかっているものの、休暇のスケジュールを考えると、そこに突入していかざるを得ないのが実情、という人も多いことだろう。ならば、できるだけ渋滞に遭遇する機会を減らすとともに、たとえ渋滞にハマったとしても、心にゆとりを持って運転できる方法をお伝えしておこう。

知っておきたい10のコト「その1」 事前情報収集で渋滞との遭遇機会を減らす

お盆期間だからといって、高速道路は、朝から晩まで、ずっと混雑しているわけではない。スムーズに流れている日や時間帯もあるのだ。そこで、まず最初にやっておきたいこと。それは、お盆期間中の高速道路の渋滞予測を事前にチェックしておくこと、である。高速道路を管轄する各エリアのNEXCOと財団法人 日本道路交通情報センターでは、お盆期間中の渋滞予測をすでにホームページ上で発表している。たとえば、関越自動車道における下り線の渋滞ピークは、2012年8月12日(日)の午前8時で、「所沢IC〜花園IC」区間において、約45kmの渋滞が発生するとのこと。これは、お盆期間の曜日や過去の統計データをもとに算出した数字で、毎年かなりの高精度で時間や区間、渋滞距離を的中させている。これらを事前にチェックし、ピーク時に渋滞区間を通過しないように、ちょっと出発時間をズラすだけでも大きな効果が期待できるのだ。

NEXCO東日本が提供するドライブ情報サイト「ドラぷら」では、お盆期間中の渋滞箇所や渋滞の距離、通過時間などの予測情報が、わかりやすいマップとともに紹介されており、利用価値は非常に高い

知っておきたい10のコト「その2」 混雑度合いの目安は「1km5分」

事前予測のチェックで、渋滞のピークは回避できても、多少の混雑に遭遇してしまうのは、お盆休みなら仕方のないところ。そんなときに知っておいてほしいのが、「混雑度合い」の目安である。渋滞には、混雑していてもそれなりにクルマが流れていて、運転していてもたいしてつらくない渋滞と、進んでは止まり、止まっては進むを繰り返す、イライラ度の高い渋滞がある。高速道路上の案内表示に「この先 渋滞あり」のサインが出た際、これから自分が遭遇する渋滞はどちらのパターンなのかがわかれば、それなりに心構えもできるというものだ。その目安となるのが、「1km5分」である。

たとえば、高速道路上で「この先 渋滞7km 25分」というサインが出たとしよう。「1km5分」を目安にすれば、この場合、35分以内なら、そこそこ流れている渋滞、35分以上なら、進んでは止まるを繰り返す激しい渋滞という計算になる。つまり、「渋滞7km 25分」は、それなりに距離はあるものの、「全然、動かない!」と嘆くほどの渋滞ではないことが予想される。たいした渋滞ではないことが事前にわかっていると、混雑していても、心にゆとりができるものだ。

「1km5分」を目安にすると、高速道路の渋滞のおおよその混雑具合がわかる。これから突入する渋滞が、たいしたものではないとわかれば、精神的にもゆとりが持てる

この目安は、地方都市に向かう高速道路だけでなく、首都高をはじめとする都市高速でも活用できる。乗り場の手前で、「渋滞3km 20分」などのサインが出ている場合は、一般道を使って渋滞箇所を回避し、次のインターチェンジから乗ったほうがよい、などの判断材料にもなるので、ぜひ覚えておいてほしい。

知っておきたい10のコト「その3」 3車線の高速道路、渋滞中選ぶべきはどの車線?

高速道路で渋滞にハマっている最中に思うこと。それは、「何だか、自分のいる車線だけ、やけに進みが遅くないか?」ではないだろうか。たとえば、3車線ある高速道路で、真ん中のレーンを進んでいたとする。するとなぜだか、右の追越車線だけが、渋滞しつつも流れているように感じるのである。で、ウインカーを出して、右レーンに合流。すると今度は、さっきまでいた真ん中のレーンが流れているように感じるのだ。

では、渋滞中はどのレーンを進むのが正解なのか。この答えに科学的根拠はないのだが、高速バスや観光バス、長距離トラックの運転手などの間で定説となっているのは、意外かも知れないが、いちばん左の車線である。渋滞時ではなく、空いている時の、いちばん左の車線は、「もっとも遅いクルマが走るレーン」という位置付け。また、インターチェンジやサービスエリアからの合流などもあるため、「できれば走行したくないレーン」という意識が多くのドライバーの頭にはあるようだ。それが原因か、渋滞時には右レーンと真ん中のレーンに、よりクルマが集中し、結果として左レーンの流れがもっともよくなることが多いのである。

また、同じ区間で比較すると、クルマが20台いるレーンよりも、クルマが10台しかいないレーンのほうが、ストップ&ゴーの回数からして流れがよくなるのは当然のこと。その点でも、バスやトラックなどの大型車両が比較的多い左レーンは、渋滞時に有利だといわれているのだ。

遅いクルマのためのレーンというイメージの左車線は、渋滞中もドライバーから嫌われがち。でも意外と流れるのはこの車線だったりするのだ

帰省ラッシュを乗り切るためのアイデアグッズを紹介

本格的な渋滞に備えて、ガソリンは満タン、食料や飲料もたっぷりと買い込んだ。でも、それだけでは長期戦への準備としては心もとない。ここでは、激しい帰省ラッシュを快適に乗り切るためのアイデアグッズや、その利用方法をお伝えしていく。いずれのアイテムも、お手ごろ価格で手に入るものばかりなので、旅のおともにぜひ購入を検討してみてほしい。

知っておきたい10のコト「その4」 携帯トイレは“使いやすさ”にこだわって選ぶ

激しい渋滞に巻き込まれている際、もっとも困ること。それはトイレに関することだろう。次のサービスエリアやパーキングエリアまでは、まだかなり距離があるのに、ノロノロ運転でいつたどり着けるかわからない。そんなときに限って、後部座席の子どもが「トイレに行きたい……」と言い出すのである。そんなピンチを乗り切るためのアイテムが、携帯型の簡易トイレだ。

携帯型の簡易トイレは、今やすっかりメジャーなアイテムとなり、レジャー用だけでなく、防災用としても、多くの家庭やクルマに常備されていることと思うが、ここで紹介するのは、従来までの袋型のものではなく、ペットボトル装着型のものである。袋型の簡易トイレは携帯性にすぐれ、使い捨てという便利さはあるが、肝心の「用をたす」際には、容器に“しっかり感”がなく、口も狭いため、使い勝手という面ではやや難があった。その点、ペットボトルのキャップ部分に装着するこちらのタイプは、安心して用がたせるしっかり感と、広い口を備えているため、揺れる車内でも問題なく使用することができるのだ。

ペットボトルは500ml容器だけでなく、2リットル容器も装着でき、男女問わず、大人から子どもまで使用可能。激しい渋滞に遭遇する可能性がありそうだ、という人は、クルマにひとつぜひ積んでおいてほしい。

知っておきたい10のコト「その5」 短時間の駐車でもこまめに使えば燃費効率アップ

続いて紹介したいのは、クルマのフロントガラス内側に装着するサンシェードだ。「なんで今さらサンシェード?」と思われるかも知れないが、ここで紹介したいのはアイテムそのものではなく、サンシェードの使い方。サンシェードは、車内に差し入る直射日光をさえぎり、車内温度の上昇を抑えるもので、一般的にはクルマから長時間離れる際に使用されることが多い。この使い方自体にはなんの問題もないのだが、クルマから短時間離れる際にも、このサンシェードをこまめに活用してほしい、というのが、ここでの提案である。

一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)が行ったテストによれば、外気温30度を超える中にクルマを置いていた場合、車内温度はわずかな時間で40度以上、直射日光が当たる場所は50度以上、そしてダッシュボード付近では最大で80度近くにまで上昇したという。ダッシュボード付近にプラスチック製品や炭酸飲料缶を放置していたら、破裂や変形の恐れも十分にありえる状態だ。だからこそ、サービスエリアやパーキングエリアにクルマを停めた際は、たとえ数分でクルマに戻るとしても、サンシェードを活用してほしい。このひと手間が、わずかな時間で車内がサウナ状態になってしまうことを防ぎ、燃費効率にも大きく貢献してくれるのだから。

夏場の車内はわずかな時間でも温度が急上昇する。サービスエリアやパーキングエリアにクルマを停める際にもサンシェードを活用したい

ちなみに、サンシェードを使用したからといって、夏場の車内に幼い子どもはもちろん、犬などのペットを置いていくのは厳禁だ。サービスエリアやパーキングエリアでのわずか数分が生命の危険を招くこともあるので、くれぐれもご注意いただきたい。

知っておきたい10のコト「その6」 汗ばむ背中に爽快な風を送る快適装備

ロングドライブのさなか、車内はエアコンで快適な温度に保たれているのに、シートに接した背中や太ももの裏は汗でぐっしょり、こんな経験はないだろうか。クルマのシートは、クッション性にすぐれている反面、通気性があまりよくなく、ファブリック素材のシートならまだしも、本革シートの場合には、汗蒸れでじっとりと濡れてしまうことも少なくない。そんな不快感を解消してくれるシートカバーがあるのをご存知だろうか。

ここに取り上げた「爽快クールシート」は、シガーソケットから電源を取って、座面と背もたれから心地よい風を送り込んでくれるユニークなアイテムだ。本体にはコントローラーが装備されており、送り込む風の強弱を無段階で切り替えられるほか、背中や太ももが接する面はハニカム3次元構造の採用により、汗や湿気を素早く拡散し、熱がこもるのを防いでくれる。夏の長時間ドライブにはうってつけの快適装備だ。

備えあれば憂いなし、夏のドライブは事前準備が大切

交通集中による渋滞ならばあきらめもつくが、事故渋滞や故障車渋滞などには、できれば遭遇したくないもの。ましてや、事故や故障の当事者になって渋滞の原因になるなんて、想像しただけでもゾッとする。事故に関しては、とにかく慎重に安全運転を心がけるしかないが、故障に関しては、出かける前の点検が重要になってくる。日頃、メンテナンスにあまり熱心ではないドライバーも、ロングドライブの前には運行前点検を実施してほしいものだ。

知っておきたい10のコト「その7」 トラブル頻度最多のバッテリーは厳重注意が必要

帰省ラッシュに突入する前に、まず点検しておきたいのがバッテリーだ。バッテリーは、エンジンによって回転するオルタネーターによって発電するが、夏場はエアコンの使用によって、発電量よりも消費量のほうが多くなりがち。また、渋滞の際には、ひんぱんにブレーキを踏むことになるが、その際に点灯するブレーキランプのバルブも意外に消費電力が大きいのだ。

一般的にバッテリーの寿命は3年から4年程度と言われているが、製品によっても異なるし、日々のクルマの使用状況によっても寿命は大きく異なってくる。年間走行距離が5000km以下の場合は、単純に充電機会が少ないので、こまめに点検する必要があるほか、クルマに乗るのは夜間が多い、いつも渋滞路を走行している、クルマは雨の日の送り迎え専用、エアコンのスイッチをオフにすることはほぼない、などの項目に当てはまる場合は要注意。帰省中や帰省先でロードサービスのお世話にならないためにも、しっかりとバッテリー残量のチェックをしておくべきだ。

知っておきたい10のコト「その8」 意外な盲点、エアコンフィルターに注目せよ

せっかくバッテリーを交換したものの、エアコンスイッチをオンにすると、吹き出し口からなにやらいやな臭いがする。これも夏場によく起きる現象のひとつだ。この臭いの原因は、エアコンフィルターに発生したカビ、という場合が多い。本来、エアコンフィルターの交換の目安は年に1度と言われているが、律義にそれを実施しているユーザーはほとんどいないのではないだろうか。車内の快適さを保つためには、非常に重要なパーツであるにもかかわらず、エアコンフィルターはあまり注目されていないのが現状だ。

詳しくは愛車の取扱説明書をご覧いただきたいのだが、最近のクルマは、グローブボックスの奥などにエアコンフィルターが装着されており、比較的簡単に交換ができるようになっているものもある。また、フィルター自体に、花粉をブロックするものや、抗菌・抗カビ仕様のもの、排ガス臭をカットする活性炭配合のものなど、さまざまな機能をもった製品が販売されているので、エアコンフィルターにもこだわって快適な車内空間を実現してみるのもいいだろう。

知っておきたい10のコト「その9」 エンジンオイルの劣化は走行性能に影響あり!

次に気を配りたいのがエンジンオイルだ。「毎年の定期点検時に交換している」や「走行距離1万kmごとに交換している」など、定期的に交換を行っていればなにも心配はないが、「いつ交換したのか記憶にない……」という場合は、遠出の前にぜひオイル交換を実施してほしい。

エンジンオイルは、エンジン内部で動くさまざまな金属部品の摩擦抵抗をやわらげるとともに、エンジン内部の密封や、エンジンから発生した熱の吸収、エンジン内部の汚れや金属カスの洗浄、そしてサビの防止などに活用されている。なかでももっとも重要な役割が、パーツの摩擦低減なのだが、夏場は気温によりオイル粘度が低下し、エンジンノイズの発生や燃費の悪化、出力の低下など、エンジン性能にさまざまな影響を及ぼしてしまうのだ。

エンジンオイルに重要なのは、高価なものを選ぶよりも、交換時期をしっかりと守ること。「いつ交換したのか記憶にない……」というユーザーは、これを機に、毎年お盆前に交換するクセをつけてみてはどうだろうか。

知っておきたい10のコト「その10」 簡単でも効果の大きい空気圧のチェック

最後は、燃費性能向上に役立つ、簡単なメンテナンスをひとつ紹介しておこう。それは、タイヤの空気圧チェックである。クルマのタイヤは、走行していると自然に空気が少しずつ抜けていくもの。しかし、空気圧が低いままにしておくと、転がり抵抗が高くなり、乗り心地が悪くなるのはもちろん、燃費も悪くなってしまうのだ。これが、近所のスーパーまで買い物に行くのであれば、さほど問題はないかも知れないが、お盆の帰省で長距離を走る場合には、燃費にも大きな影響が出てくるのである。

空気圧の適正値は車種によって異なるので、一度自分のクルマの適正値をチェックしておくことをお勧めする。記載されている場所は、運転席ドアの側面だ。そして、給油などでガソリンスタンドに立ち寄った際に、その適正値を告げれば、無料で空気を注入してくれる。もし、自分のクルマの適正値がわからなければ、ガソリンスタンドで、「空気圧を適正値にしてください」と頼めば、快く対応してくれるはずだ。

燃費に大きな影響を及ぼすタイヤの空気圧。その適正値は、ほとんどのクルマの運転席ドア側面に記されているので、一度チェックしてみるといいだろう

以上、「お盆の帰省ラッシュ突入前に知っておきたい10のコト」を紹介してきたが、多くのドライバーにとっては、どれもすでにご存知の、当たり前のことだったかも知れない。しかし、この中にひとつでも役に立つ情報が含まれていたのならば、筆者としては幸甚である。渋滞の中の長時間運転は、体力的にもキツいもの。体調や睡眠不足に気をつけて、とにかく安全運転で楽しい休暇を満喫していただきたいものだ。健闘を祈る。

記事:価格.comマガジン編集部 いの馬

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