バックナンバーを見ておわかりかと思うが、筆者は昨年末にWiMAXのル…
(2012年5月16日掲載)
2012年1月14日掲載
国内最大となるカスタムカーの総合展示会「東京オートサロン2012」が2012年1月13日(金)に開幕となった(開催期間は1月13日〜15日の3日間)。毎年1月のこの時期に行われる「東京オートサロン」は、最新のカスタムカーのトレンドを知ることができる注目のイベントで、国内では、「東京モーターショー」に続く自動車業界をあげてのビッグイベントとなっている。今回、“もう一歩踏み込んだ試乗レポート”をテーマに、注目のクルマを紹介する「クルマ好きのための“弾丸”試乗レポート」を好評連載中のモータージャーナリスト・鈴木ケンイチ氏が、その様子をレポートする。
正月あけの自動車業界恒例のビッグイベント「東京オートサロン」。昨年12月に開催された「東京モーターショー」と並ぶビッグイベントであるが、その内容ははっきりと異なっている。まずは、その特徴を説明したい。
「東京モーターショー」は、未来志向のコンセプトカーや新型車の展示が中心であり、その主役は巨大な自動車メーカーである。一方、チューニングカーやドレスアップカーの展示を行う「東京オートサロン」は、自動車メーカーも参加しているが、真の主役は街の中小のチューニングやドレスアップのショップだ。いつも行くショップのオヤジさんやお兄さんにスポットライトがあたるイベントなのである。
「東京オートサロン」の歴史をふり返れば、その独特の雰囲気の理由も理解できるだろう。そのスタートは、まだチューニングがマイナーであった80年代にまでさかのぼる。「チューニングカーの市民権獲得」を掲げて1983年に「東京エキサイティングカーショー」が開催された。会場は当時、「東京モーターショー」も利用していた晴海の東京国際センターである。当時としてはチューニングカーのイベントが新車系と同じ会場を使うというだけで驚きであった。それだけチューニングが異端の存在であったのだ。
それでもイベントは順調に出展者数、来場者数を伸ばし、1987年に「東京オートサロン」に改名。開催第10回となる1992年には来場者数が24万人に到達。現在とほぼ同程度の来場者を集める人気イベントに成長したのだ。また、時代の流れの中で、チューニングが合法となったこともあり、今では自動車メーカーも積極的に参加する巨大なイベントに認められている。
しかし、そうした草の根から始まったイベントということもあり、今でも「東京モーターショー」とは異なる、フランクで身近な雰囲気が「東京オートサロン」には漂っている。だからこそ、会場を見て歩けば、時代の空気をよりリアルに感じ取ることができるのだ。
そんな今年の「東京オートサロン2012」の規模は、ほぼ例年同等の出展367社、展示630台。事務局関係の人間に話を聞くと「応募が殺到して、出展希望の数十社に辞退してもらった」とか。ちなみにこの数は、出展175社・展示402台であった「東京モーターショー2011」よりも上。「東京モーターショー2011」は10日間の開催で84万人を集めたが、「東京オートサロン2012」の開催は3日間。ここ数年の「東京オートサロン」の成績は3日間で23〜24万人であったが、今年はどんな数字になるのかに注目したい。
次に開幕初日の取材の様子からレポートしよう。会場となる千葉の幕張メッセに到着したのは、開場前となる8時40分ごろ。高速道路の最寄りICとなる湾岸習志野ICの渋滞は、まだ始まっておらず、スムーズに到着。一般来場がスタートする午後になると、IC出口から駐車場まで渋滞が続き1時間以上かかることもあるのだ。とはいえ、幕張メッセまでの道はシンプルであり、混んでいても間違えることはない。東京ビッグサイトで行われた「東京モーターショー2011」での駐車場入りの混乱を思うと、幕張メッセのクルマでのアクセスの容易さがよくわかる。
開場を待つ招待客の列を横目にプレス登録を行い、9時の開場と同時に入場。幕張メッセのメイン会場である8つのホールすべてにぎっしりとカスタムカーが並ぶ。小さなブースやクルマだけを出展する展示社もあり、通路の狭さも手伝ってか、「密度が高い!」というのが印象だ。
開幕日である13日午前は、報道向けのプレスカンファレンスが行われた。ブリヂストンやアバルトなどの発表を見ながら、会場を速歩で回る。午後からは一般来場者が入ってくるので、展示車のチェックと撮影を早めに終わらせておこうという作戦だ。
しかし、入口から奥に向かって撮影しながら歩いてゆくが、時間がたつにつれて、だんだんと人の密度が上がってくる。クルマを見ようという人が多すぎるために、クルマだけを撮影するのが難しくなる。また、展示車の横にキャンペーンガールが立っているのだが、その数が明らかに「東京モーターショー2011」よりも多い印象だ。そのためか彼女たちの撮影を目的とした通称カメコ(カメラ小僧の略)の多さも、困難さに拍車をかける。
昼すぎになると一般来場者が入場。もう、文字通り会場はごった返し。各ブースでは、ダンスパフォーマンスやトークショーが行われる。この数や音量も、「東京モーターショー2011」を上回る勢いだ。さらに見渡せば、あちらこちらに人の群れ。のぞいてみると、クルマの前でポーズを取るキャンギャルと、それを狙うカメコの集まりであった。
つい先月に、会場を東京ビッグサイトに移した「東京モーターショー2011」に連日通っていたのだが、その記憶と比べると「東京オートサロン」は、「展示会」というよりも「お祭り」に近い感覚。熱気だけでいえば、確実にコチラのほうが上だ。