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世界最高のズーム倍率で、月面のクレーターも撮影できる! 

キヤノン「PowerShot SX50 HS」の“光学50倍”の威力を見よ!

9月27日発売の「PowerShot SX50 HS」

2012年秋、光学ズームの倍率で“一線”を超えたスペックを持つデジタルカメラ「PowerShot SX50 HS」がキヤノンから登場した。モデル名の“SX50”から想像できる方もいると思うが、「光学50倍」という、驚異的なズーム倍率を実現したモデルとなっている。これまで、ズームレンズ一体型のデジタルカメラでは、光学40倍程度の高倍率ズーム機は存在したが、光学50倍は初めて。2012年10月10日現在、コンパクトデジカメとして世界最高の光学ズーム倍率となっている。ここでは、実写作例を用いながら、この注目機の特徴と魅力を試用レビューしよう。

光学ズームで1200mm、プログレッシブファインズームで2400mmの超望遠撮影が可能!

「PowerShot SX50 HS」の最大の特徴は、「光学50倍」という、コンパクトデジカメとしては世界最高倍率(※2012年10月10日現在)となる光学ズームレンズを搭載していること。対応する焦点距離は、35mm判換算で広角端24mm〜望遠端1200mm(開放F値:広角端F3.4、望遠端F6.5)。コンデジで1200mmという焦点距離で撮影できるのは驚異的だ。さらに、「PowerShot SX50 HS」は、画像劣化を抑えてデジタルズーム撮影が行える「プログレッシブファインズーム」に対応。このズーム機能を利用すれば、最大で100倍ズーム相当(35mm判換算で2400mm相当)の撮影が可能となる。

しかも、「PowerShot SX50 HS」は、これだけの高倍率ズームレンズを搭載しながらも、122.5(幅)×87.3(高さ)×105.5(奥行)mmで重量約595g(バッテリーおよびメモリーカード含む)という、わりと小さな筐体にまとまっている。レンズもコンパクトで、光学50倍ズーム時でも、レンズがそれほど飛び出さないように設計されている。

コンデジとしては世界最高となる「光学50倍」のズーム倍率を実現。これほどまでの高倍率ズームながらも、レンズは比較的コンパクトにまとめられている。広角が24mmスタートになっているのもポイントだ

光学50倍ズームに加えて、「プログレッシブファインズーム」での最大100倍相当のズーム撮影にも対応

以下の作例は、「PowerShot SX50 HS」を使って、同じ撮影位置からズーム倍率を変えながら撮影したものとなる。光学50倍ズームの威力をご確認いただきたい。いずれも、三脚は利用せずに手持ちで撮影している。


光学50倍&100倍相当で手持ち撮影した作例

※サムネイル画像をクリックすると、「PowerShot SX50 HS」で撮影したJPEG形式の写真(4000×3000、リサイズ・補正は行っていません)が別ウィンドウで開きます。

広角端(24mm) 光学50倍(1200mm) 100倍相当(2400mm)

ISO80、F4、1/640秒、EV0.0

ISO100、F6.5、1/160秒、EV0.0

ISO80、F6.5、1/160秒、EV0.0


動物園のサル山を撮影。撮影地点から50m程度離れたところにいる1匹のサルをズームアップしてみたが、サルの毛やシワまで撮影できた
広角端(24mm) 光学50倍(1200mm) 100倍相当(2400mm)

ISO80、F4、1/640秒、EV0.0

ISO400、F6.5、1/800秒、EV0.0

ISO100、F6.5、1/160秒、EV0.0


300m程度離れた位置にある建設現場のクレーン機材を狙ってみた。送風機の網目や鉄線など細かいところまで撮影できている
広角端(24mm) 光学50倍(1200mm) 100倍相当(2400mm)

ISO80、F4、1/400秒、EV0.0

ISO80、F6.5、1/400秒、EV0.0

ISO80、F6.5、1/400秒、EV0.0


撮影地点から何とか目視できるくらいの小さな被写体(おそらく照明機材)をズームで寄って撮影。撮影距離は150m程度
広角端(24mm) 光学50倍(1200mm) 100倍相当(2400mm)

ISO80、F4、1/800秒、EV0.0

ISO80、F6.5、1/400秒、EV0.0

ISO80、F6.5、1/500秒、EV0.0


撮影地点から遠く離れたところにいる飛行船を撮影。撮影地点から飛行船は目視できるものの、船体に書かれている文字やマークは確認できない状況だったが、「PowerShot SX50 HS」の光学50倍ズームでは、飛行船の中に人がいることまで表現できている(※光学50倍と100倍相当で被写体がゆがんでいるのは陽炎の影響)
広角端(24mm) 光学50倍(1200mm) 100倍相当(2400mm)

ISO80、F4、1/1000秒、EV0.0

ISO80、F6.5、1/800秒、EV0.0

ISO80、F6.5、1/800秒、EV0.0


飛行船に続いて、遠くに位置する被写体を撮影。数km先に位置する東京タワーの先端をズームアップしてみた。陽炎の影響で被写体がゆがんでいるものの、塔頂部で改修工事の様子がわかるくらいまで撮影できている
広角端(24mm) 光学50倍(1200mm) 100倍相当(2400mm)

ISO80、F4、1/40秒、EV0.0

ISO400、F6.5、1/160秒、EV0.0

ISO250、F6.5、1/160秒、EV0.0


「PowerShot SX50 HS」の光学50倍は、比較的近い距離の被写体でも威力を発揮する。橋の上から、20mくらい先にある擬宝珠にズームしてみた。こういった被写体はオートフォーカスではピントが合いにくいが、「PowerShot SX50 HS」では問題なくオートフォーカス撮影ができた
広角端(24mm) 光学50倍(1200mm) 100倍相当(2400mm)

ISO125、F3.4、1/30秒、EV0.0

ISO160、F6.5、1/160秒、EV0.0

ISO125、F6.5、1/160秒、EV0.0


こちらも比較的、近距離の被写体(10m程度)を撮影。植物にズームアップしてみたが、葉や茎のディテールもしっかりと描写された
広角端(24mm) 光学50倍(1200mm)

ISO80、F4、1/125秒、EV0.0

ISO800、F6.5、1/125秒、EV0.0


150mくらい離れたところにある建物(塔)にズームアップ。入口に掲げられた板を大きく撮影できた。刻印された文字も写っている
光学50倍(1200mm) 100倍相当(2400mm)

ISO125、F6.5、1/160秒、EV-0.3

ISO80、F6.5、1/160秒、EV-0.3


今回撮影してみて、「PowerShot SX50 HS」の威力をもっとも感じた作例。東京某所で、比較的、雲が少ない夜に月をズーム撮影してみたが、月面のクレーターに肉薄する写真に仕上がった。これが手持ちで撮影できるのだからすごい
広角端(24mm) 光学50倍(1200mm)

ISO80、F4、1/160秒、EV0.0

ISO80、F6.5、1/250秒、EV0.0


「PowerShot SX50 HS」はマクロにも強い。望遠端の光学50倍での最短撮影距離1.3m。ズーム倍率を考慮すると、かなり被写体に近づいて撮影できるようになっている

「PowerShot SX50 HS」を試用する前は、「画質は二の次で、とにかくズーム倍率を稼いでいるデジカメなのでは」という印象を持っていたが、実際に撮影してみると予想以上に“写る”ことに驚いた。光学50倍ズーム時は、画像周辺部の描写が流れる傾向にあるが、ここまで細かいところまで描写できるのは、素直にすごい。「プログレッシブファインズーム」を使った100倍相当での撮影でも、比較的、シャープに写っている。これは、キヤノンが、描写力にこだわったレンズ設計を採用したのが大きい。「PowerShot SX50 HS」の光学50倍ズームレンズは、10群13枚構成で、色収差の補正とシャープな描写を実現するために、UDレンズを3枚採用。しかも、UDレンズは、同社のデジタル一眼レフ「EOS」シリーズ用の交換レンズ「EFレンズ」の高性能モデル「Lレンズ」にも使用されているもので、2枚で蛍石1枚の補正効果に匹敵する高品位なものになっている。光学50倍ズームという世界最高のズーム倍率を実現しながらも、単に「写ればよい」で終わらせていないのが、画質にこだわるキヤノンのデジカメらしいところである。


動画作例

※以下に掲載する動画は、「PowerShot SX50 HS」で撮影したフルハイビジョン動画(MOV形式)をWMV形式に変換したものになります。サムネイル画像をクリックするとWMV形式の動画(1280×720)が再生されます。ご使用のパソコンによっては再生できない場合がありますのでご了承ください。なお、動画の一部箇所でノイズがみられますが、WMV形式への変換時に発生したものになります。


「PowerShot SX50 HS」は、1080/24fpsでのフルハイビジョン動画(MOV形式)の記録が可能。動画撮影中でも光学ズームとオートフォーカスの利用に対応する

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