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超話題機種の画質、デザイン、操作性をじっくりとレビュー 

「サイバーショット DSC-RX100」はコンデジを超えたコンデジだ!

ソニーは2012年6月15日、コンパクトデジカメ「サイバーショット」シリーズの最上位モデル「DSC-RX100」の発売を開始した。コンデジ製品としてはやや“季節はずれ”の登場となったが、1.0型の大型センサーを採用するなど、同シリーズ初の高級モデルとなっており、2012年7月3日現在の価格.com「デジタルカメラ」カテゴリにおいて、売れ筋ランキング・人気ランキングともに1位に位置する超話題機種だ。ここでは、「サイバーショット DSC-RX100」の実機を試用して、その画質、デザイン、操作性をじっくりとレビューした。



■「サイバーショット DSC-RX100」の主要スペック
・有効約2020万画素の1.0型“Exmor”CMOSセンサー
・光学3.6倍のカールツァイス「バリオ・ゾナーT*」レンズ(35mm判換算で28〜100mm)
・広角端で開放F1.8(望遠端はF4.9)
・光学式手ブレ補正機能
・センサーとレンズに最適化した画像処理エンジン「BIONZ」
・常用感度ISO125〜6400(拡張でISO80/100に対応。マルチショットNR時は最高ISO25600)
・仕上がり設定「クリエイティブスタイル」
・約10コマ/秒の連写性能
・1080/60p記録対応の動画撮影機能
・122.9万ドット表示の3.0型「エクストラファイン液晶」

画質 1.0型の大型センサー&開放F1.8レンズの実力は? 自由作例編

有効約2020万画素の1.0型“Exmor”CMOSセンサーを採用。横縦比3:2のセンサーだ

 

広角端で「開放F1.8」を実現した、光学3.6倍のカールツァイス「バリオ・ゾナーT*」

最初に、「サイバーショット DSC-RX100」の最大の注目点である画質について2ページ(自由作例、感度別作例)にわたってレポートしよう。


「サイバーショット DSC-RX100」の画質スペックでは、何といっても、コンデジとしては大型となる「1.0型」(13.2×8.8mm)の“Exmor”CMOSセンサーを採用しているのがトピックだ。「サイバーショット」シリーズの従来機で採用されている1/2.3型センサーと比べて、約4倍の受光面積を誇っており、より低ノイズでダイナミックレンジの広い画質を期待できるセンサーとなっている。さらに、有効約2020万画素という、コンデジとしてはクラス最高レベルの高画素センサーである点も特徴だ。


また、「サイバーショット DSC-RX100」は、高級モデルらしくレンズにもこだわっており、35mm判換算で広角28mm〜望遠100mmに対応する光学3.6倍のカールツァイス「バリオ・ゾナーT*」レンズを搭載。広角端で「開放F1.8」の明るさを実現した高性能レンズだ。さらに、絞り羽根は円形絞りの7枚羽根を採用。ボケ味にもこだわった仕様となっている。

自由作例

※サムネイル画像をクリックすると、「サイバーショット DSC-RX100」で撮影したJPEG形式の写真(5472×3648、リサイズ・補正は行っていない)が別ウィンドウで開きます。

ISO125、F6.3、1/500秒、EV0.0、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、絞り優先AE、焦点距離10.4mm(35mm判換算約28mm)

ISO125、F6.3、1/500秒、EV-0.3、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、絞り優先AE、焦点距離10.4mm(35mm判換算約28mm)

ISO125、F3.5、1/125秒、EV0.0、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、絞り優先AE、焦点距離10.4mm(35mm判換算約28mm)

ISO125、F5、6秒、EV+1.0、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、絞り優先AE、焦点距離10.4mm(35mm判換算約28mm)

ISO125、F1.8、1/500秒、EV0.0、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、絞り優先AE、焦点距離10.4mm(35mm判換算約28mm)

ISO125、F2.0、1/2000秒、EV0.0、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、絞り優先AE、焦点距離10.9mm(35mm判換算約29mm)

ISO125、F2.5、1/400秒、EV0.0、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、絞り優先AE、焦点距離10.4mm(35mm判換算約28mm)

ISO125、F2.8、1/1000秒、EV0.0、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、絞り優先AE、焦点距離10.4mm(35mm判換算約28mm)

ISO125、F2.8、1/30秒、EV+1.0、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、絞り優先AE、焦点距離10.4mm(35mm判換算約28mm)

ISO125、F4、1/200秒、EV0.0、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、絞り優先AE、焦点距離10.4mm(35mm判換算約28mm)

ISO125、F5、1/500秒、EV0.0、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、絞り優先AE、焦点距離10.4mm(35mm判換算約28mm)

ISO125、F5、1/500秒、EV0.0、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、絞り優先AE、焦点距離10.4mm(35mm判換算約28mm)

ISO125、F5.6、1/320秒、EV+0.3、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、プログラムAE、焦点距離10.4mm(35mm判換算約28mm)

ISO125、F5、1/100秒、EV0.0、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:ビビッド、プログラムAE、焦点距離22mm(35mm判換算約59mm)

ISO125、F4、1/125秒、EV0.0、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、絞り優先AE、焦点距離22.3mm(35mm判換算約60mm)

ISO125、F4.9、1/400秒、EV+0.3、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、プログラムAE、焦点距離37.1mm(35mm判換算約100mm)

ISO250、F4.5、1/30秒、EV+0.3、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、プログラムAE、焦点距離10.4mm(35mm判換算約28mm)

ISO400、F3.2、1/50秒、EV-0.3、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、プログラムAE、焦点距離17.6mm(35mm判換算約47mm)

ISO500、F5.6、1/30秒、EV+0.3、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、プログラムAE、焦点距離10.4mm(35mm判換算約28mm)

ISO640、F7.1、1/30秒、EV+0.3、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、プログラムAE、焦点距離10.4mm(35mm判換算約28mm)

ISO800、F3.5、1/30秒、EV+0.3、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、プログラムAE、焦点距離10.4mm(35mm判換算約28mm)

ISO1000、F5.6、1/30秒、EV-0.3、測光モード:マルチ、ホワイトバランス:オート、高感度ノイズリダクション:標準、Dレンジオプティマイザー:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、プログラムAE、焦点距離10.4mm(35mm判換算約28mm)

「サイバーショット DSC-RX100」は、1.0型センサーを採用し、一般的なコンデジよりも低ノイズで高解像度な写真を撮影できる画質スペックを備えている。上記の作例を見ても、これは間違いのないところで、コンデジの領域を超えたレベルの画質を実現している。特に感心させられるのが、エッジの効いた緻密な描写が得られること。輪郭のシャープネスを過度に強めているわけではなく、自然なイメージで高い解像感を実現しているのがポイントだ。周辺部では画像がやや流れる傾向にあるが、中心部の解像感は、「標準ズームレンズを装着したデジタル一眼レフでも、ここまで自然に、かつ緻密に写ることはない」と思わせるほどレベルではないだろうか。特に、F値をF3.5〜F6.3程度に絞って被写体を近接撮影した際の緻密な描写がすばらしい。

また、広角端で「開放F1.8」の明るさを備えているのも「サイバーショット DSC-RX100」の特徴だ。広角端での最短撮影距離が5cmとなっており、一般的なコンデジ並みに被写体に寄って撮影できるのも面白いところで、明るいレンズと短い最短撮影距離を生かし、広角でもボケ味のある写真を撮影することができる。ただ、開放F1.8では、ピントが合っている部分はそれなりにシャープなのだが、全体的にコントラストが低くなり、高輝度側でハロ(にじみ)が発生するのが気になるところ。F2.5〜2.8程度にまで絞ると、描写が一変し、シャープでコントラストの高い描写になる。1段程度絞ってもボケ味は円形を保っているので、開放での描写が気になる場合は、少し絞って撮影するとよいだろう。

さらに、「サイバーショット DSC-RX100」は、同社製デジタル一眼カメラ「α」シリーズの仕上がり設定「クリエイティブスタイル」を「サイバーショット」シリーズとして初めて採用したのも見逃せない。全体的に「α」シリーズの描写を意識した仕上がりとなっており、適度な発色のよさで、より自然な色表現を楽しむことができるようになっている。

「α」シリーズの仕上がり設定「クリエイティブスタイル」を採用


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