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コンデジ、デジタル一眼カメラ、ビデオカメラの動画撮影機能を比較 

デジカメがあればビデオカメラは必要ない?それとも必要?

カメラは、デジタル化によって、フィルム時代にはなかった多くの機能を手に入れ、より手軽に高画質な静止画を撮影できるようになった。さらに、静止画だけでなく動画撮影に対応するようになったのも大きな進化点である。しかも、最近のデジタルカメラは、多くの製品がフルハイビジョン解像度での動画撮影が可能となっているうえ、動画撮影中のオートフォーカスに対応するなど、基本的な“できること”は、ビデオカメラと遜色のない内容になっているほど。そのため、最近(特にここ1〜2年)では、「ビデオカメラ代わりにデジカメを使う」という利用スタイルが急激に広がっており、「最新のデジカメがあればビデオカメラはもう必要ない」という声が聞こえてきそうなほど、ビデオカメラの存在感は薄らいでいる。


そこで今回の特別企画では、ソニーとパナソニックのコンパクトデジタルカメラ、デジタル一眼カメラ(ミラーレス一眼含む)、ビデオカメラの最新モデルを使って、「最新のデジカメとビデオカメラの動画撮影機能」の違いを徹底検証。基本スペックや、オートフォーカス、ズームなど各製品の動画撮影機能の使い勝手を比較レビューし、ビデオカメラの必要性を考えてみたい。

今回の使用したカメラ製品の一覧。写真左はソニー製品で、左からコンパクトデジカメ「サイバーショット DSC-HX30V」、ミラーレス一眼カメラ「NEX-7」、デジタル一眼カメラ「α77」、ビデオカメラ「ハンディカム HDR-PJ760V」。写真右はパナソニック製品で、左からコンパクトデジカメ「LUMIX DMC-TZ30」、ミラーレス一眼カメラ「LUMIX DMC-GX1」、ビデオカメラ「HC-V700M」。コンパクトデジカメは、光学20倍ズームレンズを搭載する高倍率モデルをチョイスした

※本記事に掲載する動画は、AVCHDV形式で撮影したフルハイビジョン動画をWMV形式に変換したものになります。サムネイル画像をクリックするとWMV形式の動画(1280×720ドットもしくは720×405ドット)が再生されます。ご使用のパソコンによっては再生できない場合がありますのでご了承ください。

※掲載する動画は、撮影動画を圧縮したものとなります。撮影動画の映像をそのままのクオリティでWMV形式に変換できているわけではありません。また、WMV形式に変換した際のビットレート設定などの影響もあって、映像にノイズが乗っているものがありますが、撮影動画ではノイズは発生していません。

記録可能な動画のスペック

コンパクトデジカメ、デジタル一眼カメラ、ビデオカメラで撮影可能な動画の基本的なスペックは、2012年春の最新モデルではその差がかなり狭まっている。コンデジ、デジタル一眼カメラにおいては、各メーカー(特にソニーとパナソニック)の多くの製品が、AVCHD形式でのフルハイビジョン解像度(1920×1080)での撮影が可能となっているうえ、上位機種では、よりなめらかな映像となるフレームレート(60p)での記録にも対応してきているのだ。「フルハイビジョン動画を撮影する」という点においては、スペック上の大きな違いはなくなりつつある。なお、デジタル一眼カメラの中でも一眼レフ製品は、良し悪しは別にして、MOV形式での記録がまだ主流となっている。フレームレートも30p対応にとどまっている。

ソニー製、パナソニック製の最新デジカメは、多くの製品がAVCHD形式での1080/60pフルハイビジョン記録に対応する

動画撮影中のオートフォーカス

ひと昔前のデジタルカメラは、動画撮影には対応するものの「撮影中のオートフォーカス動作は不可」というものが多かったが、最新モデルでは、多くの製品が動画撮影中のオートフォーカスに対応している。特に、ソニーとパナソニックのデジタルカメラは、動画撮影中のオートフォーカス性能にこだわっており、コンパクトデジカメやデジタル一眼カメラであっても、高速・高精度なオートフォーカスを利用できる。また、パナソニック製のデジタルカメラでは、タッチパネル液晶を活用して、動画撮影中のタッチ操作でピント位置を自在に変えられるものも用意されている。さらに、「α77」などのソニーのデジタル一眼カメラでは、一眼レフが採用する高速な位相差オートフォーカスの利用が可能。ビデオカメラ以上に高速なオートフォーカスを利用して動画を撮影できるようになっている。

パナソニック製のデジタルカメラの中には、タッチパネル液晶を採用し、タッチ操作でのオートフォーカスが利用できるものがある。ビデオカメラでも同様の機能は用意されている

透過ミラー構造を採用する「α77」などのソニーのデジタル一眼カメラは、位相差オートフォーカスを利用しての動画撮影が可能

ただし、ここで注意したいのが、動画撮影時のオートフォーカスの動作音だ。ビデオカメラは基本的に動画再生を考慮した挙動になっているが、デジカメは、静止画撮影をメインにしたレンズ機構・動作になっているため、ビデオカメラのそれとは異なっている。表現が難しいが、ビデオカメラはレンズの動作音が小さく、また、マイクがそれを拾わないように設計されている。いっぽう、デジカメでは、よりスピーディーにピントを合わせることを前提に設計されているため、レンズの動きが大きく、音も大きめだ。そのため、動画撮影時にどうしてもその音をマイクが拾ってしまいやすいという傾向がある。屋外での撮影では周囲の音にまぎれるかもしれないが、静かな屋内で子どもの寝顔を撮影するときなどは気になることもある。

ただし、レンズ一体型となるコンデジでは、動画撮影時のオートフォーカスの質はかなり向上している。ソニーやパナソニックの最新モデルでは、上記にあげたレンズの動作音はほぼ聞こえないレベルになっているものもある。いっぽう、音の問題から脱却できないのは、デジタル一眼カメラだ。最新の交換レンズには、動画撮影中のオートフォーカス動作に対応するものが増えているが、古いレンズや動画撮影を考慮していないレンズを使うと、かなり大きな音が録音されてしまうのである。


オートフォーカスの比較サンプル動画1(室内でカメラを動かして撮影)

※レンズの焦点距離を、35mm判換算で70mm〜80mm程度に設定し、手前と奥の被写体に対してカメラを交互に動かして手持ちで撮影しています。

※デジタル一眼カメラでは、各製品のレンズに、「NEX-7」でレンズキット付属の標準ズームレンズ「E18-55mm F3.5-5.6 OSS」、「LUMIX DMC-GX1」でレンズキット付属の電動ズームレンズ「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.」、「α77」でレンズキット付属の標準ズームレンズ「DT16-50mm F2.8 SSM」を使用しています。

コンパクトデジカメ

デジタル一眼カメラ

ビデオカメラ


オートフォーカスの比較サンプル動画2(屋外で撮影)

※レンズの焦点距離を、35mm判換算で50mm程度に設定し、三脚に固定したカメラの前で被写体をゆっくりと動かしながら撮影しています。

※デジタル一眼カメラでは、各製品のレンズに、「NEX-7」でレンズキット付属の標準ズームレンズ「E18-55mm F3.5-5.6 OSS」、「LUMIX DMC-GX1」でレンズキット付属の電動ズームレンズ「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.」、「α77」でレンズキット付属の標準ズームレンズ「DT16-50mm F2.8 SSM」を使用しています。

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動画撮影中の光学ズーム

動画撮影時のズーム動作については、ビデオカメラに一日の長がある。「動画撮影中のオートフォーカス」の項目で説明したとおり、ビデオカメラは、動画撮影用に適したレンズ設計となっているため、高速かつ静かなな光学ズームが可能となっている。ビデオカメラであれば、スムーズで静かなオートフォーカスとズームを使っての撮影が可能だ。

いっぽう、最近では、デジカメでも光学ズームに対応する製品が増えてきている。駆動音も静かになった。屋外での撮影ではほとんど気にならないレベルだ。ただ、動画撮影時には静止画撮影時とは異なり、ズーム動作を遅くすることで音が出ないようにするものがほとんどで、ビデオカメラに比べるとズームイン・アウトの動作が遅い。さらに、レンズ自体が動画撮影をそれほど考慮してないこともあって、ズーム中に画面がカクッと動いてしまうことがある(特に広角端・望遠端からズームイン・アウトする際)。これは、2012年初の最新コンデジでもまだ発生している現象だ。まだまだ改良が必要なところといえる。

なお、デジタル一眼カメラについては、ズーム動作は手動で行うのが基本となっている。手動でズームリングを回して撮影することはできるが、動画撮影に耐えられるほどのスムーズなズーム操作を行うのは、かなり難易度が高い。ただ、パナソニックの「LUMIX G」シリーズやニコンの「Nikon 1」シリーズなどでは、電動ズーム動作が可能な交換レンズが用意されているので、そういったレンズを使えば、光学ズームを使っての動画撮影が可能になる。


ズーム動作の比較サンプル動画1(屋内)

※カメラを三脚に固定して、ズーム操作をしながら撮影しています。

※デジタル一眼カメラの「NEX-7」「LUMIX DMC-GX1」「α77」では、レンズの広角端と望遠端でズームイン・アウトして撮影。コンパクトデジカメとビデオカメラでは、35mm判換算で70〜80mm程度の焦点距離と望遠端でズームイン・アウトして撮影。また、ビデオカメラでは、ズーム速度を調整し、最初のズームイン・アウトは最速で、次のズームイン・アウトは少し遅めで操作しています。

※デジタル一眼カメラでは、各製品のレンズに、「NEX-7」で高倍率ズームレンズ「E18-200mm F3.5-6.3 OSS」、「LUMIX DMC-GX1」でレンズキット付属の電動ズームレンズ「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.」、「α77」で望遠ズームレンズ「DT 55-200mm F4-5.6 SAM」を使用しています。

コンパクトデジカメ

デジタル一眼カメラ

ビデオカメラ


ズーム動作の比較サンプル動画2(屋外)

※カメラを三脚に固定して、広角端と望遠端でズームイン・アウトして撮影しています。

※デジタル一眼カメラでは、各製品のレンズに、「NEX-7」で高倍率ズームレンズ「E18-200mm F3.5-6.3 OSS」、「LUMIX DMC-GX1」でレンズキット付属の電動ズームレンズ「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.」、「α77」でレンズキット付属の標準ズームレンズ「DT16-50mm F2.8 SSM」を使用しています。

コンパクトデジカメ

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今回使用したカメラ一覧

  機種 価格.com
最安価格
特徴
コンパクトデジカメ サイバーショット DSC-HX30V 28,399 広角25mm対応の光学20倍ズームコンデジ
LUMIX DMC-TZ30 16,890 広角24mm対応の光学20倍ズームコンデジ
デジタル一眼カメラ NEX-7 ズームレンズキット 85,000 APS-Cセンサーを採用するミラーレス一眼の上位機
LUMIX DMC-GX1 レンズキット 34,750 マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼の上位機
α77 ズームレンズキット 109,964 動画撮影時の位相差AFに対応するAPS-C機
ビデオカメラ ハンディカム HDR-PJ760V 119,000 空間光学手ブレ補正を搭載する上位機
HC-V700M 44,000 最大46倍のiAズームが可能な小型機

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