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すぐれた画質力で評価を得た人気コンデジの後継モデルが誕生 

“S”の進化系「PowerShot S100」総力レビュー 画質編



2011年12月上旬発売予定の「PowerShot S100」。カラバリエーションとしてブラックとシルバーの2色が用意される

クラスナンバーワンの“画質力”を実現し、ロングセラーとなったキヤノンのハイエンドコンパクトデジカメ「PowerShot S95」(2010年8月発売)。その後継モデル「PowerShot S100」が2011年12月上旬、ついに登場する。この冬、もっとも注目度の高いコンデジと言っても過言ではないだろう。価格.comマガジンは、この注目モデル「PowerShot S100」を、総力をあげてレビュー。「画質編」「デザイン・操作性編」「機能編」の3回に分けて、特徴をくわしく紹介していきたい。まずは、多くの方が注目しているであろう「画質」についてくわしくお届けしよう。


キヤノン「PowerShot S100」の主な特徴

・1/1.7型の1210万画素CMOSセンサー
・新しい映像エンジン「DIGIC 5」
・開放F2で広角24mmの光学5倍ズームレンズ
・シーンを判断してブレ補正を切り替える「マルチシーンIS」
・最大約9.6枚/秒の連写が可能な「ハイスピード連写HQ」
・シリーズ初のフルハイビジョン動画撮影
・シリーズ初のGPS機能
・約46.1万ドット表示の3.0型液晶モニター
 

※感度別作例の縮小画像を、ピクセル等倍の切り抜き画像に変更(2011年11月25日)

自社開発のCMOSセンサー&DIGIC 5を採用

キヤノン「PowerShot S100」の性能・機能の中で、注目度・期待度がもっとも高いのが「画質」だ。前モデル「PowerShot S95」も高画質で評判を得たコンパクトデジカメであるが、「PowerShot S100」は、画質スペックがさらに進化。まずは、前モデル「PowerShot S95」との基本的な画質スペックの違いからチェックしていこう。

基本スペック

モデル PowerShot S100 PowerShot S95
撮像素子 1/1.7型CMOSセンサー 1/1.7型CCDセンサー
有効画素数 約1210万画素 約1000万画素
レンズ 広角24mm〜望遠120mmに対応する光学5倍ズームレンズ 広角28mm〜望遠105mmに対応する光学3.8倍ズームレンズ
レンズ開放F値 F2.0(広角端)-F5.9(望遠端) F2.0(広角端)-F4.9(望遠端)
映像エンジン DIGIC 5 DIGIC 4

キヤノン「PowerShot S100」は、同社コンパクトデジタルカメラの上位機種のみが採用する、「高感度センサー」と映像エンジン「DIGIC」を組み合わせた高画質システム「HS SYSTEM」を採用するモデル。前機種「PowerShot S95」も「HS SYSTEM」採用モデルであったが、その中身は大幅に刷新されている。

まず、「PowerShot S100」は、撮像素子に、キヤノンが自社開発した1/1.7型のCMOSセンサーを採用。従来と同様、1/1.7型というコンパクトデジカメとしては大型のセンサーを採用しながら、センサーの種類がCCDからCMOSに変更された。「PowerShot S95」では、CCDセンサーらしい、シャープで解像感の高い画質を実現していたが、新採用のCMOSセンサーが画質にどのような影響を及ぼすのかが気になるところだ。キヤノンによると、今回、「PowerShot S100」に採用したCMOSセンサーには、1画素あたりの受光面積を広げる「オンチップマイクロレンズ技術」など、同社デジタル一眼レフカメラ「EOS」シリーズで培った技術を応用することで、「低ノイズな画質」と「ダイナミックレンジの拡大」を実現しているとのことだ。

さらに、「PowerShot S100」では、映像エンジンが「DIGIC 4」から「DIGIC 5」に進化。「DIGIC 5」は、同社のデジタル一眼レフカメラにもまだ採用されていない新型の映像エンジンで、情報量と処理スピードの向上を実現し、「ノイズリダクション」「ホワイトバランス」「連写性能」のいずれもが大幅に進化しているのが特徴。「DIGIC 5」の性能については、価格.comマガジンの特別企画『キヤノンの新エンジン「DIGIC 5」のノイズリダクションを検証』でもお伝えしたように、特に、ノイズリダクション処理の性能がアップしており、高感度時の画質が大幅に向上しているのがポイントだ。

さらに、「PowerShot S100」はレンズも進化している。従来と同様、広角端で開放F2という明るさをキープしつつ、広角端が24mm、望遠端が120mm(いずれも35mm判換算)の光学5倍ズームレンズを実現。レンズサイズと明るさはそのままに、「PowerShot S95」に比べて広角にも望遠にも強くなったのだ。特に、「広角端でF2.0」という明るさで、広角24mmで撮影できるようになったのはうれしい。

このように、「PowerShot S100」は、撮像素子、映像エンジン、レンズという画質を決定する要素のすべてにおいて意欲的な進歩を果たしている。スペックだけを見ると画質面で付け入るすきがないようにも思えるが、「CMOSセンサーの画質」については、不安なところもある。それは「低感度時の画質」だ。一般的に、コンパクトデジカメにおいては、CMOSセンサーはCCDセンサーに比べて低感度でのディテールの再現性において、「もう一歩」というところが少なからずある。「PowerShot S100」は、ハイレベルなノイズリダクション性能を実現した新しい映像エンジン「DIGIC 5」の採用もあって、「高感度時の低ノイズ化」は容易に想像できるにしても、「低感度時の画質」については、やや疑念が残るというのが正直なところだ。一概に「すべてのCMOSセンサー機において」というわけではないのだが、前モデル「PowerShot S95」が解像感にすぐれた画質であった点を考慮すると、「CMOSセンサーでそこまでの解像感に達しているのであろうか?」とかんぐってしまうのである。さらに、レンズに関しては、広角24mm(35mm判換算)とよりワイドな画角に対応したことで、画像周辺部の色収差や流れが発生しないかも気になるところだ。

そこで今回、「PowerShot S100」と前モデル「PowerShot S95」で同じ被写体を撮り比べて画質比較を行ってみた。以下、感度別作例と自由作例を掲載するのでチェックしていただきたい。

左が「PowerShot S100」で右が「PowerShot S95」。「PowerShot S100」は、35mm判換算で広角24mmスタートの光学5倍ズームレンズを搭載。広角端でF2.0という明るさを実現している

画質をチェック1 感度別作例(室内)

※「PowerShot S100」と「PowerShot S95」を使って、室内で同じ被写体を感度別(ISO100〜6400 ※PowerShot S95はISO3200まで)にJPEGで撮影。レンズの焦点距離は7.49mm(35mm判換算35mm相当)となっています。また、撮影は、絞り優先AEモードで絞りをF4に固定し、記録画素数「ラージ(L)」、圧縮率(画質)「ファイン」、測光方式「評価測光」、露出補正「0.0」、ホワイトバランス「オート」、マイカラー「切」、ダイナミックレンジ補正「OFF」の設定で行っています。

感度別に撮影した写真のサムネイル画像

■PowerShot S100 ■PowerShot S95

※以下に掲載する画像は、撮影写真の一部分(155×155ドット)をピクセル等倍で切り抜いた画像となっています。クリックするとリサイズ・補正を行なっていない撮影写真(PowerShot S100:4000×3000ドット、PowerShot S95:3648×2736ドット)が別ウィンドウで開きます。

ISO80

■S100(NR弱) ■S100(NR標準) ■S100(NR強) ■S95

F4、0.6秒

F4、0.6秒

F4、0.6秒

F4、0.6秒

ISO100

■S100(NR弱) ■S100(NR標準) ■S100(NR強) ■S95

F4、0.5秒

F4、0.5秒

F4、0.5秒

F4、0.5秒

ISO200

■S100(NR弱) ■S100(NR標準) ■S100(NR強) ■S95

F4、1/4秒

F4、1/4秒

F4、1/4秒

F4、1/4秒

ISO400

■S100(NR弱) ■S100(NR標準) ■S100(NR強) ■S95

F4、1/8秒

F4、1/8秒

F4、1/8秒

F4、1/8秒

ISO800

■S100(NR弱) ■S100(NR標準) ■S100(NR強) ■S95

F4、1/15秒

F4、1/15秒

F4、1/15秒

F4、1/15秒

ISO1600

■S100(NR弱) ■S100(NR標準) ■S100(NR強) ■S95

F4、1/30秒

F4、1/30秒

F4、1/30秒

F4、1/30秒

ISO3200

■S100(NR弱) ■S100(NR標準) ■S100(NR強) ■S95

F4、1/60秒

F4、1/60秒

F4、1/30秒

F4、1/30秒

ISO6400

■S100(NR弱) ■S100(NR標準) ■S100(NR強)  

F4、1/125秒

F4、1/125秒

F4、1/125秒


「PowerShot S100」は、ISO80〜ISO6400の感度に対応

「弱」「標準(デフォルト設定)」「強」の3段階のノイズリダクション設定(高感度時ノイズリダクション)が用意される



PowerShot S100 [ブラック]

PowerShot S100 [ブラック]

価格.com最安価格(2011年11月22日現在) 45,900

PowerShot S100 [シルバー]

PowerShot S100 [シルバー]

価格.com最安価格(2011年11月22日現在) 45,822

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