バックナンバーを見ておわかりかと思うが、筆者は昨年末にWiMAXのル…
(2012年5月16日掲載)
2011年10月7日掲載
「GR DIGITAL IV」の機能面では、「GR DIGITAL」シリーズとして初めて手ブレ補正機能(イメージセンサーシフト方式)を搭載したのがトピックだ。シャッタースピード換算で最大約3.2段分の補正効果を得られるという。今回、「GR DIGITAL IV」と「GR DIGITAL III」を使って、「GR DIGITAL」シリーズ初の手ブレ補正機能をくわしく検証してみた。
検証は、「GR DIGITAL IV」を使って、「両手でホールド」した状態と、「片手でホールド」した状態で実施。1/50秒〜1/2.5秒のシャッタースピードの間で、10枚連続で撮影を行い、ピクセル等倍で細かく写真をチェックして、手ブレのない成功写真の枚数をカウント。このテストを3回続けて、成功枚数の平均値(※小数第2位を四捨五入)を換算してみた。あわせて、手ブレ補正機能のない「GR DIGITAL III」でも「両手でホールド」した状態で同様のテストを行った。なお、撮影は明るい室内で行い、被写体とカメラとの距離は50cm程度となっている。
手ブレ補正機能の検証結果(1/50〜1/13秒)
| モデル | ホールド | シャッタースピード | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1/50秒 | 1/40秒 | 1/30秒 | 1/25秒 | 1/20秒 | 1/15秒 | 1/13秒 | ||
| GR DIGITAL IV | 両手 | 10枚 | 9.7枚 | 9枚 | 7.7枚 | 5.3枚 | 5枚 | 5.3枚 |
| 片手 | 9.7枚 | 8.7枚 | 7.7枚 | 7.7枚 | 2.3枚 | 2.3枚 | 2枚 | |
| GR DIGITAL III | 両手 | 9.7枚 | 9.3枚 | 7.7枚 | 6.3枚 | 1.7枚 | 1.3枚 | 0.7枚 |
手ブレ補正機能の検証結果(1/10〜1/2.5秒)
| モデル | ホールド | シャッタースピード | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1/10秒 | 1/8秒 | 1/6秒 | 1/5秒 | 1/4秒 | 1/3秒 | 1/2.5秒 | ||
| GR DIGITAL IV | 両手 | 4枚 | 2.3枚 | 1.7枚 | 0.7枚 | 0.7枚 | 0.3枚 | 0枚 |
| 片手 | 1.7枚 | 1枚 | 0.7枚 | 0枚 | 0枚 | 0枚 | 0枚 | |
| GR DIGITAL III | 両手 | 0枚 | 0枚 | 0枚 | 0枚 | 0枚 | 0枚 | 0枚 |
フィルムカメラ時代からよく言われているのは、35mm判のカメラにおいて手ブレしないシャッタースピードの限界値は「1/焦点距離 秒」ということ。デジタル時代に入って高解像度の写真データをピクセル等倍で閲覧できるようになったため、手ブレの限界シャッタースピードはもう少し上がっている印象もあるが、今回はこの「1/焦点距離 秒」を基準に結果を報告してみたい。
「GR DIGITAL」シリーズは、35mm判換算で28mmの焦点距離のレンズを採用しているため、「1/焦点距離 秒」に従うと、「1/30秒」程度が限界値となるはずだ。これをベースにして、シャッタースピード換算で最大約3.2段分の補正効果があるとすると、「GR DIGITAL IV」では、「1/3秒」程度でも手ブレのない写真を撮影できることとなる。
結果は、「GR DIGITAL IV」では「両手でホールド」状態において、1/4秒で「0.7枚」、1/3秒で「0.3枚」成功という数値になった。1/3秒程度でも手ブレ補正を確認できたので、「最大約3.2段」というスペックに偽りはない。ただ、両手でホールドした状態でも、10枚撮影して成功が1枚に達しないことを考えると、「約3.2段」というのはあまり実用的な値とは考えないほうがいいだろう。ピクセル等倍でブレをチェックしたということもあり、やや厳しい検証ではあるが、他の手ブレ補正付きコンデジと比べると、「GR DIGITAL IV」の手ブレ補正効果は“それなり”というレベルであるような印象を受けた。
ただし、1/20〜1/10秒程度の低速シャッタースピードでも、半分くらいがヒットするのは、手ブレ補正機能がないと不可能。片手でラフに撮っても、従来では両手でホールドした状態とほぼ同じ感覚でブレのない写真が撮れるのは、スナップ撮影においては高ポイントなのではないだろうか。
「GR DIGITAL IV」では、初代「GR DIGITAL」に搭載されていた外部AFセンサー(パッシブAFセンサー)が復活。外部AFセンサー(パッシブAFセンサー)とコントラストAFを併用する「ハイブリッドAFシステム」を採用している。
仕組み的には、リコーのスタンダードコンデジ「CX5」と同じシステムとなっており、シャッターボタンを半押しする前に外部AFセンサー(パッシブAFセンサー)が事前におおまかなピントを合わせてくれるのがポイント。これにより、半押し時のコントラストAFのスキャン範囲が限定されるため、よりスピーディーなピント合わせが可能となっている。
リコーによると、「GR DIGITAL IV」は、「ハイブリッドAFシステム」の採用により、最短合焦時間約0.2秒というオートフォーカス速度を実現。「GR DIGITAL III」と比べると、最大約1/2の時間短縮を実現している。さらに、「GR DIGITAL IV」では、アルゴリズムの改良により、コントラストAF方式のみで行うマクロ撮影時においても、最大約2倍のオートフォーカスの高速化を達成している。
では、「GR DIGITAL IV」と「GR DIGITAL III」とではどのくらいオートフォーカス速度に差があるのであろうか。以下、「GR DIGITAL IV」と「GR DIGITAL III」で、同じ被写体に対してオートフォーカスを使った様子を収めた動画を掲載する。「GR DIGITAL IV」のほうがワンテンポ速く合焦するのがわかるはずだ。
※以下の動画は、「GR DIGITAL IV」と「GR DIGITAL III」を使用して、「AE/AFターゲット」でフォーカス位置を変更しながら、距離の異なる被写体に対してオートフォーカスを動作させた様子を収めたものになります。
また、外部AFセンサー(パッシブAFセンサー)を搭載した「GR DIGITAL IV」では、シャッターボタンを一気押しすることで、設定したフォーカス距離で撮影が行える「フルプレススナップ」がさらに便利になった。「フルプレススナップ」の距離設定に新たに「AUTO」が追加されており、一気押し撮影でも、外部AFセンサー(パッシブAFセンサー)を使っての簡易オートフォーカス撮影が可能になったのだ。俊敏性が求められることが多いスナップ撮影ではかなり重宝する機能である。
以下、「GR DIGITAL IV」で、距離設定を「AUTO」に設定して「フルプレススナップ」撮影した作例を掲載する。パンフォーカスは言うに及ばず、1〜3mくらいの距離の被写体であっても、カメラを向けて一気押しするだけでピントの合った写真を撮影することができている。