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「全画素超解像ズーム」と「ピクチャーエフェクト」を新搭載! 

ソニーの新型サイバーショット「DSC-WX30」新機能レビュー

8月5日に発売される「サイバーショット DSC-WX30」

ソニーのコンパクトデジタルカメラ「サイバーショット」シリーズの最新モデル「DSC-WX30」が2011年8月5日に発売開始される。「DSC-WX30」は、本レビューが公開となる8月3日現在では、2011年春モデルの最上位機「DSC-WX10」の下位機種に位置づけられるモデルではあるが、「サイバーショット」シリーズとして新たに2つの機能を搭載しているのが見逃せないポイントだ。この夏の間に購入して使用することができる最新デジカメとしても注目してほしい1台である。今回は、今後の「サイバーショット」シリーズにも標準搭載されることが予想される、「DSC-WX30」の新機能を中心にレビューする。

「サイバーショット DSC-WX30」の主な特徴
・1620万画素の裏面照射型“Exmor R”CMOSセンサー(1/2.3型)
・光学5倍(35mm判換算で広角25〜望遠125mm)対応のズームレンズ
・10倍相当(35mm判換算250mm相当)の「全画素超解像ズーム」
・画像処理エンジン「BIONZ」
・光学式の手ブレ補正機能
・光学式と電子式を組み合わせた動画撮影用の手ブレ補正機能「アクティブモード」
・連写・合成処理を自動で判断するオート撮影機能「プレミアムおまかせオート」
・エフェクト撮影を楽しめる「ピクチャーエフェクト」
・「スイングパノラマ」「3D撮影」などの撮影機能
・約92.1万ドットの3.0型(16:9)タッチパネル液晶モニター(感圧式)
・AVCHD形式のフルハイビジョン動画撮影機能(60i)

 

「サイバーショット DSC-WX30」は、春モデルの「DSC-WX7」をベースにした機種。1620万画素の裏面照射型CMOSセンサーや光学5倍ズームレンズを継承し、新たに「全画素超解像ズーム」や「ピクチャーエフェクト」といった機能を搭載。光学式と電子式を併用する動画撮影用の手ブレ補正機能「アクティブモード」も備えている。ボディサイズは92.2(幅)× 51.9(高さ)× 19.1(奥行)mmで、重量は約117g(バッテリー、メモリースティック デュオを含む)。「DSC-WX7」とほぼ同サイズのボディとなっている。ボディカラーとして、シルバー、ブラック、ゴールド、ピンク、バイオレットの5色が用意される

独自の「全画素超解像ズーム」を新搭載

「サイバーショット DSC-WX30」のレンズのスペックは、従来モデル「DSC-WX7」と同等。広角25mmスタートの光学5倍ズームのカールツァイス「バリオ・テッサー」を継承し、新たに「全画素超解像ズーム」を搭載している

「サイバーショット DSC-WX30」は、ソニー製コンパクトデジカメとして2つの新しい撮影機能を備えている。そのひとつが、独自の「全画素超解像技術」を用いた「全画素超解像ズーム」だ。この新しいズーム技術は、高度なデジタル補間処理で画像の解像度をアップする「超解像技術」をベースに、デジタルズームでも解像感をキープしたまま最大画素数で撮影が行えるというもの。すでに、パナソニックやカシオ、リコー製のコンデジにも搭載されている、いわゆる「超解像ズーム」と呼ばれる技術である。ソニーも、新モデル「サイバーショット DSC-WX30」において、いよいよこの技術を投入してきたというわけだ。


一般的にデジタルズームは、撮影した画像の中央を切り抜いて拡大するため、光学ズームでの撮影と比べるとどうしても解像感が大きく落ちてしまう。だが、「超解像ズーム」では、高度なデジタル補間技術により、デジタルズーム域であっても、画像の劣化をある程度抑えて撮影できるのが特徴だ。技術的には、パナソニックやカシオ、リコーなどのメーカーによって細かい仕様が異なっているが、画像全体を一様に拡大処理するのではなく、「画像の部分ごとに最適な処理を施すことで解像感をアップさせる」のが基本となる。ソニーの「全画素超解像ズーム」の技術面でのポイントは、すべての画素の周辺画像を解析し、数百パターンのデータベースから最適なもの選択して画像処理を行うこと。光学5倍ズームレンズを搭載する「サイバーショット DSC-WX30」では、有効約1620万画素の最大画素数のまま、光学ズーム望遠端の「2倍」となる「最大10倍」までの「超解像ズーム」撮影が可能となっている。


「超解像ズーム」時のズームの拡大倍率については、パナソニックの「iAズーム」が最大1.3倍、カシオの「超解像ズーム」が最大1.5倍、リコーの「SRズーム」が最大2倍となっており、比較すると、ソニーの「全画素超解像ズーム」は拡大倍率が高くなっている。以下に「全画素超解像ズーム」を利用した作例を掲載するので、解像感をチェックしてみてほしい。


なお、「サイバーショット DSC-WX30」の「全画素超解像ズーム」は、静止画撮影時のみの利用となる(動画撮影では利用不可)。ただし、「全画素超解像技術」の搭載により、動画撮影中の静止画同時記録が進化しており、動画撮影中にシャッターボタンを押すことで、最大1200万画素相当の高精細画像の記録が可能となっている。

「全画素超解像ズーム」は、光学ズーム換算で5〜10倍のズーム域に対応。このズーム域では、ズームゲージに、「全画素超解像ズーム」を意味する「C」という文字が付いたアイコンが表示される。なお、設定によって「全画素超解像ズーム」の効果をオフにしたり、効果の強弱を選択することはできない


※以下に掲載する画像をクリックするとリサイズ・補正を行なっていない撮影写真が別ウィンドウで開きます。

「全画素超解像ズーム」の作例

約5.3倍(133mm相当) 約5.6倍(140mm相当) 約6.3倍(156mm相当)

ISO100、F6.3、1/500秒、EV0.0

ISO100、F6.3、1/500秒、EV0.0

ISO100、F6.3、1/500秒、EV0.0

 
約6.9倍(171mm相当) 約7.9倍(195mm相当) 約9.1倍(227mm相当)

ISO100、F6.3、1/500秒、EV0.0

ISO100、F6.3、1/500秒、EV0.0

ISO100、F6.3、1/500秒、EV0.0

「全画素超解像ズーム」を使い、同じ被写体を段階的にズームアップしてオート撮影したもの(「プレミアムおまかせオート」を利用)。全体的な解像感については、6〜7倍(光学ズームの望遠端から1.2〜1.4倍)程度まではうまくキープしている印象だ。プリント用途での解像感重視であれば、このあたりの倍率までが常用できるレベルではないだろうか。なお、さすがに7倍を超えてくると、特に輪郭部の描写において劣化が目立ってくるが、細かいところのディテールはそれなりに残っている。一般的なデジタルズームに比べれば解像感は間違いなく高い。

「全画素超解像ズーム」の作例

約5.9倍(148mm相当)、ISO100、F6.3、1/250秒、EV0.0

約6.6倍(164mm相当)、ISO100、F20、1/60秒、EV0.0

約7.1倍(180mm相当)、ISO100、F6.3、1/320秒、EV0.0

約9.1倍(227mm相当)、ISO100、F6.3、1/200秒、EV0.0

動画撮影中の静止画撮影の作例

ISO100、F2.6、1/1000秒、EV0.0、焦点距離25mm(35mm判換算)

ISO100、F4、1/125秒、EV0.0、焦点距離55mm(35mm判換算)

7種類のエフェクト撮影が楽しめる「ピクチャーエフェクト」を新搭載

「サイバーショット DSC-WX30」のもうひとつの新機能となるのが、エフェクト効果を活用して“遊び心”のある写真を撮影できる「ピクチャーエフェクト」だ。「ピクチャーエフェクト」自体は、2011年6月発売のソニー製ミラーレス一眼の最新モデル「NEX-C3」にも搭載されているが、ソニー製のコンデジでこういった充実したエフェクト撮影機能を備えるのは「DSC-WX30」が初めてとなる。

こちらの機能も、「全画素超解像ズーム」と同様に、キヤノンやニコン、カシオなどの他メーカーが先駆けて搭載してきた機能ではあるが、「サイバーショット DSC-WX30」の「ピクチャーエフェクト」では、以下のユニークな7種類(絵画調HDR、ミニチュア、トイカメラ、パートカラー、ポップカラー、リッチトーンモノクロ、ソフトハイキー)の効果を選択することができる。作例を交えながら紹介しよう。

「ピクチャーエフェクト」は、「プレミアムおまかせオート」や「スイングパノラマ」などと同じように撮影モードとして用意される。計7種類のエフェクトが選択可能。静止画撮影時のみに利用できる機能となっており、エフェクトを選択した状態で動画を撮影してもエフェクトは施されない


※以下に掲載する画像をクリックするとリサイズ・補正を行なっていない撮影写真が別ウィンドウで開きます。

絵画調HDR

色彩やディテールを強調することで絵画のような色合いに仕上がる。絵画効果を「低」「中」「高」から選択可能。

ミニチュア

鮮やかさと大きなボケを生かすことで、ミニチュア模型を撮影したような写真となる。ピントが合う領域を「上」「中(横)」「下」「左」「中(縦)」「右」から選べる。

トイカメラ

画像周辺を暗くし、シャープネスを抑えることでやわらかな雰囲気の写真に仕上がる。「ノーマル」「クール」「ウォーム」「グリーン」「マゼンタ」の5種類の色調子を選択できる。

パートカラー

特定の色のみをカラーで残し、その他の部分はモノクロにする。抽出できる色は「レッド」「グリーン」「ブルー」「イエロー」の4色。

ポップカラー

色合いを強調することでポップな印象の写真に仕上がる。

リッチトーンモノクロ

豊かな階調性が特徴のモノクロ写真に仕上がる。

ソフトハイキー

明るさを強調することで、透明感のあるソフトな写真に仕上がる。

※価格.com最安価格は2011年8月3日現在のものです

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