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高感度画質が向上! 「ハイブリッドIS」でマクロ撮影にも強い! 

これぞ“正当進化” キヤノン「PowerShot S95」進化点レビュー

キヤノン「PowerShot S95」は、同社のハイエンド向けコンパクトデジタルカメラの新モデル。価格.comデジタルカメラカテゴリの注目ランキングにおいて、2010年8月26日の発売以降、常に上位に位置する注目機種となっている(2010年9月8日現在、ランキング第2位)。高い人気を誇った前機種「PowerShot S90」と比較しながら、この注目モデルの進化点をくわしくレビューしよう。



キヤノン「PowerShot S95」の主な特徴
・1/1.7型の1000万画素CCD
・映像エンジン「DIGIC 4」
・開放F2で広角28mmの光学3.8倍ズームレンズ
・シフトブレを軽減する「ハイブリッドIS」
・白とび・黒つぶれを防ぐ「ハイダイナミックレンジ」
・ハイビジョン動画撮影
・約46.1万画素表示の3.0型液晶モニター
・コントローラーホイールなどの操作感が向上

高画質システム「HS SYSTEM」を継承し、高感度時のディテールが向上

キヤノン「PowerShot S95」は、同社コンパクトデジタルカメラの上位機種のみが採用する、「高感度センサー」と映像エンジン「DIGIC」を組み合わせた高画質システム「HS SYSTEM」を前機種「PowerShot S90」より継承している。具体的には、1/1.7型の大型CCDセンサー(1000万画素)と、最新の映像エンジン「DIGIC 4」を搭載。さらに、広角端で開放F2という明るさを持つ、広角28mmからの光学3.8倍ズームレンズを搭載しているのもポイントで、「PowerShot S95」は、コンパクトデジカメとしては最高レベルのスペックを備えた機種となっている。

ただし、「PowerShot S95」のセンサー、画像エンジン、レンズのスペックは、2009年10月発売の前機種「PowerShot S90」とまったく同一となっている。スペック上は進化点が見当たらないため、「PowerShot S95の画質は前機種と変わらない」と考える方もいるのではないだろうか。ただ、キヤノンは、「PowerShot S95では、ノイズリダクション処理のアルゴリズムを見直すことで、高感度撮影時の画質が向上した」と発表しており、「画質面で進歩がない」というわけではないようだ。

そこで今回は、「PowerShot S95」と「PowerShot S90」の違いを検証すべく、両機種で画質比較を行ってみた。以下、「PowerShot S95」と前機種「PowerShot S90」の比較作例と、「PowerShot S95」の感度別作例を掲載するので、仕上がり具合をチェックしていただきたい。

「PowerShot S95」と「PowerShot S90」と比較作例

「PowerShot S95」と「PowerShot S90」を使って、同じ被写体(夜景)を撮影。撮影は、両機種ともに、絞り優先モードでF値をF2.8に固定し、記録画素数「ラージ」、圧縮率「ファイン」、測光方式「評価測光」、ホワイトバランス「オート」、露出補正「-1.3」、i-コントラスト「切」、焦点距離「6mm(広角側)」の設定で行った。

■撮影写真のサムネイル画像

※以下に掲載する画像は、撮影した写真から300×300ドットをピクセル等倍で切り抜いた画像となっています。クリックするとリサイズ・補正を行なっていない撮影写真(3648×2736ドット)が別ウィンドウで開きます


ISO80

PowerShot S95 PowerShot S90

F2.8、1秒

F2.8、1秒


ISO100

PowerShot S95 PowerShot S90

F2.8、0.8秒

F2.8、0.8秒


ISO200

PowerShot S95 PowerShot S90

F2.8、0.4秒

F2.8、0.4秒


ISO400

PowerShot S95 PowerShot S90

F2.8、1/4秒

F2.8、1/5秒


ISO800

PowerShot S95 PowerShot S90

F2.8、1/10秒

F2.8、1/10秒


ISO1600

PowerShot S95 PowerShot S90

F2.8、1/20秒

F2.8、1/20秒


ISO3200

PowerShot S95 PowerShot S90

F2.8、1/40秒

F2.8、1/40秒


検証の結論から先に言えば、「PowerShot S95」は、前機種「PowerShot S90」よりも高画質なデジカメに仕上がっている。

同感度で撮影した写真で「PowerShot S95」と「PowerShot S90」を比較すると、高感度画質は、「PowerShot S95」のほうが高いレベルにあることがわかる。ISO400からノイズ量に差が出てくるようで、ISO800以上になると、その差がハッキリと確認できる。「PowerShot S95」は、特に、ISO800とISO1600での画質がすばらしく、ノイズを低減しつつも解像感をキープしているのが高ポイント。さすがにISO3200では色ノイズ・輝度ノイズともに増えるが、前機種よりも解像感は高い。

「PowerShot S95」は、前機種「PowerShot S90」と同様に、ISO800を常用できる高感度耐性と評価したい(「PowerShot S90」の画質は、価格.comマガジンのレビュー「キヤノン渾身のハイエンドコンデジ「PowerShot S90」をチェック)。ノイズ低減と解像感のバランスにすぐれるため、解像感重視であれば、被写体にもよるが、ISO1000やISO1250程度の常用も可能ではないだろうか。

「PowerShot S95」の感度別作例

ISO80

オート撮影、ISO80、F4、1/640秒、EV0.0、焦点距離:15mm(35mm判換算70mm)、ホワイトバランス:オート

オート撮影、ISO80、F4、1/200秒、EV0.0、焦点距離:10.7mm(35mm判換算50mm)、ホワイトバランス:オート

 

プログラムAE、ISO80、F4、1/500秒、EV+0.3、焦点距離:6mm(35mm判換算28mm)、ホワイトバランス:オート

プログラムAE、ISO80、F4.9、1/800秒、EV-0.3、焦点距離:22.5mm(35mm判換算105mm)、ホワイトバランス:オート


ISO100

オート撮影、ISO100、F4.5、1/1000秒、EV0.0、焦点距離:6mm(35mm判換算28mm)、ホワイトバランス:オート

絞り優先AE、ISO100、F2.8、1/60秒、EV0.0、焦点距離:6mm(35mm判換算28mm)、ホワイトバランス:オート


ISO200/ISO250

オート撮影、ISO200、F4.9、1/160秒、EV0.0、焦点距離:22.5mm(35mm判換算105mm)、ホワイトバランス:オート

オート撮影、ISO250、F4.9、1/320秒、EV0.0、焦点距離:22.5mm(35mm判換算105mm)、ホワイトバランス:オート


ISO400

プログラムAE、ISO400、F4、1/60秒、EV0.0、焦点距離:6mm(35mm判換算28mm)、ホワイトバランス:オート

プログラムAE、ISO400、F4、1/100秒、EV-0.7、焦点距離:15mm(35mm判換算70mm)、ホワイトバランス:オート


ISO800

オート撮影、ISO800、F2.5、1/25秒、EV0.0、焦点距離:7.5mm(35mm判換算35mm)、ホワイトバランス:オート

プログラムAE、ISO800、F4.5、1/80秒、EV+0.7、焦点距離:18.2mm(35mm判換算85mm)、ホワイトバランス:オート


ISO1600/ISO3200

プログラムAE、ISO1600、F2.8、1/60秒、EV+0.3、焦点距離:6mm(35mm判換算28mm)、ホワイトバランス:オート

プログラムAE、ISO3200、F4、1/250秒、EV0.0、焦点距離:6mm(35mm判換算28mm)、ホワイトバランス:オート


本レビューの3ページ目にもいくつかサンプル写真を掲載していますので、そちらもあわせてご覧ください

前機種「PowerShot S90」の画質は、ややソフトな描写傾向にあったが(「PowerShot S90」の画質は、価格.comマガジンのレビュー「キヤノン渾身のハイエンドコンデジ「PowerShot S90」をチェック)、「PowerShot S95」は、前機種と比較すると、全体的な解像感が向上している印象。高感度だけでなく低感度でのディテールの再現性もアップしているように感じる。また、発色にすぐれ、抜けのよい写真に仕上がるのも「PowerShot S95」のポイント。前機種も解像感と発色にすぐれたデジカメであったが、「PowerShot S95」は、これら2点がさらに進化しているようだ。

さらに、写真の周辺部において、色収差は発生しているものの、細かいところまでしっかりと解像しているのも高ポイント。一般的なコンパクトデジタルカメラ(特に高倍率ズームモデル)では、レンズ性能が低いため周辺部の描写がどうしても甘くなってしまうが、「PowerShot S95」は違う。中央部も周辺部も解像感が高い。特に、広角撮影時の解像感にすぐれており、一般的なコンパクトデジカメと比べると、ワンランク上の仕上がりだ。階調性も高く、ハイライト側の白とびが少ないのも好印象。露出は、前機種と同じように、明るめの傾向にあるようだ。


※価格.com最安価格は2010年9月10日現在のものです

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