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【新製品レポート No.670】 

ニコン「D5500」は、初のタッチパネル採用や世界最小・最軽量ボディなど見どころ多し!

ニコンからデジタル一眼レフの新モデル「D5500」が2015年2月5日に発売になる。エントリー向けの「D3300」と、中級機「D7100」の間に位置するエントリー上位機で、従来モデル「D5300」以上の小型・軽量化を実現したほか、ニコン製デジタル一眼レフとして初めてタッチパネルモニターを採用するなど、エントリー向けながら注目点の多いカメラとなっている。ボディ単体の市場想定価格は89,000円前後(税込)。新製品発表会でベータ機を触った印象を交えながら特徴をレポートしよう。


取材・記事:価格.comマガジン編集部 真柄利行

ニコンD5500

ブラックとレッドの2色展開。ボディ単体はブラックのみで、レンズキットにはレッドが用意される

AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VRが付属するレンズキットも用意される。市場想定価格は130,000円前後(税込)

ボディの小型化・薄型化を図ることで、ホールド性とバッテリー性が大幅に向上

D5500の大きな特徴となるのが小型・軽量ボディだ。ボディサイズは約124(幅)×97(高さ)×70(奥行)mmで、重量は約470g(バッテリーおよびSDメモリーカードを含む、ボディーキャップを除く)。バリアングル液晶モニター搭載のデジタル一眼レフカメラとして世界最小・最軽量ボディ(2015年1月6日時点)を実現している。

バリアングル液晶モニター搭載のデジタル一眼レフカメラとして世界最小・最軽量ボディを実現

従来モデルD5300の約125(幅)×98(高さ)×76(奥行)mm・約530g(バッテリーおよびSDメモリーカードを含む、ボディーキャップを除く)と比べると、重量が約60gも軽くなった。さらに、スペックからはボディサイズはそれほど変わらないという印象を受けるかもしれないが、グリップ部を除いたボディの厚さを見てみると、約48mmから約31.2mmと17mm近くも薄くなっている。これにより、最近のニコン製デジタル一眼レフの多くがそうであるように、より細くて深いグリップ形状になり、ホールド性が大幅に向上しているのだ。実際に新旧モデルを持ち比べてみたが、D5500のほうが深くしっかりと握れるので、ホールド時のバランスもよいと感じた。


※2015年1月26日修正:ホールド感の紹介部で機種名の表記が間違っておりました。「D5500のほうが深くしっかりと握れる」に修正いたしました。誤った情報を掲載し、申し訳ありませんでした。

ボディの厚さが17mm近くも薄くなり、ホールド性が向上

深くて細いグリップ形状

ここまでボディを小型化できたのは、カーボン繊維を用いた強化プラスチック素材の採用と、金属シャーシを廃止し、カバー構成を箱型の一体的な構造体とするモノコック構造を採用したことが大きい。D5300でも、この素材と構造を採用していたが、D5500では適用範囲が広がり、前カバー、前ボディ、背面カバーに新素材を用いることで、さらなる小型・軽量化を達成した。さらに、電子部品を実装する統合基板とセンサーユニットをほぼ同一面に配置したり、駆動系ユニットの配置を見直すなど、内部構造を大幅にリニューアルすることで薄型化も実現している。

また、内部構造の見直しにあわせて、従来以上の低消費電力設計を実現したのもポイントで、撮影可能コマ数が大きく向上。従来と同じバッテリー「EN-EL14a」を採用しながらも、1回の充電で撮影できるコマ数は、約600コマから約820コマまでアップしている。一般的なエントリー向けデジタル一眼レフの撮影可能枚数は400〜600コマ程度なので、クラスナンバーワンのバッテリー性と言ってもいいだろう。ちなみに、ニコンの試験条件でのテストでは、内蔵フラッシュを発光させない条件で約3110コマの撮影が可能という結果が出ている。

ファインダー撮影でも活用できるタッチ操作がユニーク

D5500のもうひとつの大きな特徴となるのが、ニコン製デジタル一眼レフとして初めてタッチパネルモニターを採用していることだ。左右180度、上180度/下90度に回転可能な3.2型バリアングル液晶モニター(約104万ドット)上をタッチすることで、各種操作が行えるようになっている。タッチ操作に対応するのは、メニュー設定やinfo画面、ライブビュー撮影時、再生時など。新製品発表会で試してみた限りでは、メニュー設定ではスライド/フリックでの画面スクロールが可能で、再生時はピンチアウト・ピンチインでのサムネイルの拡大・縮小が可能だ。後述する「タッチFn」でもスライド操作を行うが、全体的には、シンプルなタップ操作が多いように感じた。凝ったユーザーインターフェイスで視覚的に楽しむというよりも、どちらかというと確実なタッチ操作を採用しているような印象を受けた。

3.2型(約104万ドット)のバリアングルタッチパネル液晶。モニターを回転させることで自分撮りにも対応する

メニュー設定では、各項目をタッチして選択できるほか、上下スライドで画面のスクロールが可能

i(アイ)ボタンを押して呼び出す設定項目(iボタンメニュー)でもタッチ操作が可能

info画面では、タッチ操作でシャッタースピードや絞り値を変更できる

ライブビュー撮影では、タッチシャッターが可能。シャッタースピードや絞り値を変更できるほか、iボタンメニューも呼び出せる

上の画面から絞り値のところをタップすると、タッチ操作で絞りを設定できるようになる

ライブビュー撮影時のiボタンメニューの画面。タッチ操作で設定を変更できる

ユニークなのは、ファインダー撮影時にモニター上をスライドすることで設定を変更できる「タッチFn」だ。よりスムーズなファインダー撮影を実現する新機能となっている。この機能は、「フォーカスポイント移動」「感度設定」「アクティブD-ライティング設定」「HDR設定」「オートブラケティング」「AFエリアモード設定」「ファインダー内格子線表示」「絞り設定」のいずれかの機能を割り当てておくことが可能だ。たとえば、フォーカスポイント移動を設定した場合、ファインダー撮影をしながら、右手親指を右側にスライドするとファインダー内のフォーカスポイントが右に移動するといった具合だ。斜めの入力にも対応しているので、よりスピーディーにポイントを変更することができる。新製品発表会で試してみたところ、左目でファインダーを覗く場合に、鼻がモニターに触れることで発生する誤操作が少し気になったが、慣れればかなり便利に使えるようになるのではないかと感じた。また、アイセンサーを搭載しており、ファインダーを覗くことで自動的に「タッチFn」がオンになるのも便利なところだと感じた。

ユニークな新機能「タッチFn」を搭載。8つの機能の中から割り当てることができる

さらにタッチFnでは、タッチ操作の有効エリアが、バリアングルモニターの収納時と展開時で異なっているのもポイントだ。モニター収納時は、画面右半分を有効エリアとすることで、誤操作を防止するようになっている。いっぽう、モニター展開時は、画面全体が有効エリアとなる。三脚撮影時に、カメラを固定しながらファインダー撮影をする際に、モニターを開いておくことで、左手でのタッチ操作で設定を変更することが可能だ。また、あまりこうした使い方しないかもしれないが、モニターを開きながら手持ちでファインダー撮影をする際にも、同じように左手タッチ操作が行える。なお、タッチFnは、アイセンサーが反応してモニターが消灯したときに有効な機能なので、モニターを反転させて前方に向けた場合は利用できない。ライブビュー撮影中にファインダーを覗いてもアイセンサーは反応しないので、同様に機能はオンにならない。なお、タッチFn機能そのものオン・オフはセットアップメニューで行える。

2416万画素ローパスレスセンサーや「EXPEED 4」を採用するなど基本性能も高い

最後に、従来モデルからの進化点を中心に、D5500の基本性能と機能を紹介しよう。

撮像素子には、光学ローパスフィルターを用いない、有効2416万画素のDXフォーマットCMOSセンサーを採用。画像処理エンジンは最新の「EXPEED 4」で、センサーとエンジンのスペックにアップデートはないが、ノイズ処理性能の向上により、従来は拡張設定だったISO25600が常用域となった(ISO100〜ISO25600に対応)。 撮影機能では、 周辺部の光量落ちを抑える「ヴィネットコントロール」を新たに搭載するほか、ホワイトバランスをA-B方向に0.5段単位、G-M方向に0.25段単位の細かいステップで調整ができるようになった(従来は1段単位)。また、露出のバラつきを平準化できるスムージング制御対応のインターバルタイマー撮影が可能なほか、「タイム撮影」設定モードを使えば、30分を超える長時間露光が行えるようになった。「スペシャルエフェクト」には、「極彩色」「ポップ」「フォトイラスト」が加わり、計10種類に。動画撮影機能は、1920×1080/60pのフルHD記録に対応している。

オートフォーカスシステムには、従来と同様、39点システムを採用。中央9点はクロスタイプセンサーだ。ライブビュー撮影時のコントラストAFは、わずかではあるが従来よりも高速化されているという。2016分割RGBセンサーを使って、カメラが被写体の明るさや色情報を細部まで分析する独自のシーン認識システムも継承する。連写性能は最高約5コマ/秒(JPEG撮影時、12ビットRAW撮影時)。シャッタースピードは1/4000秒対応となっている。内蔵フラッシュは、微妙に仕様が変更になり、ガイドナンバー:約12(マニュアルフル発光時約13)(ISO 100・m、20度)から、ガイドナンバー:約12(マニュアルフル発光時約12)(ISO 100・m、20℃)となっている。要望が高いアドバンストワイヤレスライティングのコマンダー機能は追加されていないようだ。付加機能では、GPS機能が省略になったものの、Wi-Fi機能を内蔵し、スマートフォン/タブレット端末との連携(画像転送、リモート撮影)が可能だ。

取材・記事:価格.comマガジン編集部 真柄利行

製品 価格.com最安価格 付属レンズ
D5500 ボディ 58,030
D5500 18-55 VR II レンズキット 61,684 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II
D5500 18-140 VR レンズキット 80,077 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
D5500 ダブルズームキット 81,300 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II、AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR

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