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【特別企画No.263】 

カシオのセパレート型デジカメ「EXILIM EX-FR10」を持って秋の立山黒部アルペンルートを歩く

カシオ計算機が2014年9月19日に発売したセパレート型デジカメ「EXILIM EX-FR10」。価格.com最安価格は37,747円(2014年10月10日時点)

カシオ計算機からレンズ部とコントローラー部が分離するセパレート型デジタルカメラ「EXILIM EX-FR10」が登場した。レンズ部を衣類に付けたり、離れた場所に置いたりして、手元のコントローラー部のモニターを見ながら撮影できるユニークなカメラだ。2m落下の耐衝撃性能や防水・防塵性能を備えており、アクションカム的な使い方もできる。日常使いというよりは、アウトドアやアクティビティでこそ、楽しく使えるデジカメだ。そこで今回は、EXILIM EX-FR10を持って秋の立山黒部アルペンルートを散策してきた。


取材・記事:価格.comマガジン編集部 MIURA☆

普通のデジカメでは難しいアングルから撮影できるセパレート型デジカメ

EXILIM EX-FR10の最大の特徴は、なんと言ってもレンズ部とコントローラー部が分離すること。カメラ部を持って自分撮りをしたり、カメラ部を離れた場所に置いて、コントローラー部の2型液晶で画像を確認しながらリモート撮影したりできる。極端なローアングルや、いわゆる“自撮り棒”を使ってのハイアングルからの撮影など、普通のデジカメでは難しい撮影を楽しめるのだ。また、普通のカメラでは入れない狭い所にカメラ部を設置して撮影したり、コントローラー部とカメラ部を別の人が持って撮影したりと、アイデア次第で面白い撮影を楽しめる。カメラ部だけで撮影できるため、アクションカム的な使い方も可能。その際に便利な「インターバル撮影」機能も備える。

撮像素子には有効1400万画素の1/2.3型裏面照射型CMOSセンサーを搭載。レンズは35mm判換算21mm相当の単焦点レンズを採用する。F2.8と明るいレンズだ。シャッターは電子式で、光学式の手ブレ補正は搭載しない。カメラとしては、アクションカムほど極端ではないが、広角のレンズを採用しているのがポイントだ。カメラ部を地面などに置いて、数人で記念写真を撮るといった場合に、広角レンズが役に立つ。重量は、カメラ部が約63g(ヒンジ含まず、microSDカード含む)、コントローラー部が約80g。合体時の重量は約175g(ヒンジ含む)。どちらも小型軽量で、アタッチメントやカラビナを使って身につけても気にならないサイズと重さだ。

ヒンジがスタンドになるので、三脚なしでもOK。撮影時はカメラ上部のLEDが点灯する。動画撮影時はLEDが赤色に光る。丸くて、なかなかかわいいフォルムだ

レンズ部とコントローラー部を合体させて、一体型としても利用できる。ヒンジが180度折れ曲がり、レンズの裏側にモニターがくる、通常のデジカメスタイルでも撮影可能。レンズ部はフレーム内が90度回転する仕組みで、横位置撮影と縦位置撮影を切り替えられる

カメラ部をザックに取り付ければ、自分目線で撮影が可能。アクションカム的な使い方ができる

コントローラー部に2型液晶を搭載し、離れた場所から構図チェックが可能

レンズ部とコントローラー部には、それぞれ電源スイッチがあり、両方の電源を入れると、Bluetoothで接続される。ペアリング済みで出荷されるため、接続する手間はかからない。通信しながら使うとなると、電池の持ちが気になるところだが、EXILIM EX-FR10では、「スリープモード」にくわえ、Bluetoothの通信部だけが作動する「ディープスリープモード」を搭載することで、常時接続と省電力を両立しているという。つまり、いちいちカメラ部とコントローラー部の電源をオフ・オンせずに、長く使えるということだ。静止画撮影枚数は公称値で約255枚(CIPA規格準拠)だが、今回はモニターを見ずに撮影したカットが多かったため、640枚(そのうち内、動画が8)も撮影できた。時間としては、7時から17時まで使えたので、スタミナは十分と言えるのではないだろうか。

散策にはトレッキングポールや“自撮り棒”との組み合わせが便利

今回はEXILIM EX-FR10をアウトドアやハイキングで存分に活用するため、三脚ネジの付いたトレッキングポールと“自撮り棒”を使いながら撮影した。これらを使うことで、背景を含めた自分撮りがしやすくなるのがポイント。少し引きの絵で撮りたいときに重宝する。手元のコントローラー部のモニターを見ながら、構図を微調整できるのもEXILIM EX-FR10ならではの使い方だ。表示のタイムラグも短く、静止画撮影時に構図を調整する分にはストレスなく使えた。ただ、シャッターを押してから、撮影されるまで、ほんの少しタイムラグがあるので、すぐにカメラを動かしてしまうとブレてしまう。この辺りは使いながらコツをつかむようにしたい。なお、通信距離は、コントローラー部のシャッターを押して撮影できる範囲が約10m、コントローラー部のモニター画面に映像を表示できる距離は約5mとなっている。

コントローラー部のモニターは2型で、タッチシャッターやスマホのようなフリック操作が可能だ。フリックすると、スリープモードやディープスリープモードから復帰する。モニターの解像度は23万ドットで表示は正直粗い。画面も小さく、構図を決めるためのものと割り切って使うことになるだろう。撮影した写真の細部を確認したい場合は、スマートフォン用アプリ「EXILIM Link」を使って、スマホにWi-Fi転送してから確認するといいだろう。接続したスマホから遠隔で撮影することも可能だ。

On Aniseの三脚ネジ付きトレッキングポール。女性向けでキュートなデザインだが、運動不足の筆者をしっかりとサポートしてくれた

伸縮式の自撮り棒。最近はワイヤレスシャッター付きのものなどもあるが、EXILIM EX-FR10ではコントローラー部のモニターを手もとに見ながら撮影できる

ぐっと伸ばして、目では見えない黒部ダムの側面を撮影。自撮り棒や三脚ネジ付きトレッキングポールを使えば、いろいろなアングルから撮影できる

ウェアラブルカメラのように使う場合に便利な、アタッチメントも用意する。写真は頭部や腕に取り付けるための「マルチアングルベルトセット」。価格は3,500円(税抜)

三脚ネジ付きトレッキングポールの先にカメラ部を取り付けて自分撮り

小型三脚を取り付けるのもアリだ

2型23万ドットのモニター。太陽光の下での視認性は低い

スマートフォン用アプリ「EXILIM Link」

黒部ダムや立山をEXILIM EX-FR10で撮る

今回は、立山黒部アルペンルートの長野側の出発点である扇沢駅からトローリーバスで黒部ダムへ。そこから黒部ケーブルカーと立山ロープウェイ、立山トンネルトロリーバスで日本最高所に位置する室堂駅を目指した。富山県と長野県の県境に位置する黒部ダムの見どころは、毎秒10立方メートル以上の放水量の観光放水(今年は10月15日まで)。展望台から迫力の放水を楽しめる。周辺は3000m級の山々に囲まれており、春は残雪、夏は新緑、秋は紅葉、冬には雪といった大自然の風景も満喫できる。

黒部ダムでは、橋の欄干からトレッキングポールを少し出して、ダムの放水口を撮影。なかなか迫力のある写真を撮れた。茂みの中の小川の水面付近にカメラ部を近づけて撮影したものなどは、EXILIM EX-FR10ならではの写真だ。

出発前の新宿で、地面にカメラ部を置いて撮影してみた。何気ない景色でもローアングルから狙うと面白い写真になる(ISO100、F2.8、1/1500秒、オート)

黒部ダムの堰堤から撮影した1枚(ISO160、F2.8、1/1000秒、オート)

ダムの堰堤と周囲の山を撮影(ISO100、F2.8、1/1500秒、オート)

トレッキングポールの先にカメラ部を付けて橋の欄干から撮影してみた。放水の迫力がある1枚を撮れた(ISO400、F2.8、1/800秒、オート)

黒部湖(ISO100、F2.8、1/2500秒、オート)

小川の水面にカメラ部を近づけて撮影(ISO400、F2.8、1/400秒、オート)

大観峰の紅葉(ISO100、F2.8、1/640秒、オート)

赤く色づいた葉にカメラ部を近づけて撮影した1枚(ISO200、F2.8、1/1000秒、オート)

室堂の雲海(ISO100、F2.8、1/2500秒、オート)

黒部平の展望台に続く階段にて。高いところから下を撮るのにもEXILIM EX-FR10は便利だ(ISO1600、F2.8、1/100秒、オート)

2日目の早朝に室堂平から一の越を目指した。室堂平と一の越との標高差は約300m。歩いたのは1時間程だが、室堂の標高が2450mと高所のため、なかなかハードな行程だった。残念ながら日の出は見られなかったが、きれいな朝焼けは楽しめた。

一の越での朝焼け(ISO100、F2.8、1/400秒、オート)

一の越山荘の奥に朝日が差し込み、きれいだった(ISO160、F2.8、1/100秒、オート)

立山一の越山荘。標高は2700m

今回はカシオの腕時計「PRO TREK PRW-3000」もあわせて試用させていただいた。高度計やコンパスを備えており、今回は目的地まで、あとどれくらいなのか確認するのに役に立った

一の越から室堂平への帰り道でインターバル撮影を試してみた。カメラ部をリュックに取り付けて、撮影をスタート。EXILIM EX-FR10のインターバル撮影は、撮影間隔(15秒/2分/5分)と撮影パターン(静止画のみ、動画のみ、静止画+動画)を選べる。今回は1時間ほどなので、撮影間隔を2分に設定し、撮影パターンは静止画+動画にしてみた。5枚静止画を撮影した後に、5秒の動画が撮られていた。インターバル撮影中でも、カメラ部のシャッターで静止画・動画を撮影できるので、しっかり撮りたい被写体に出くわしても問題ない。インターバル撮影の利点は、ウェアラブルカメラと同じように、両手が空くこと。足元が悪い道を歩くようなときに助かる。注意点は、取り付け方だろう。カメラ部を水平に付けたとしても、歩くとどうしても傾いてしまう。今回は自分の腕だけが写っている写真が大量に撮れてしまった。また、ブレも発生するので、出たとこ勝負という感じだ。それでも移動中など、写真を撮りにくいシーンでは、インターバル撮影が役立つのは間違いない。旅行の帰りなど、疲れているときに、インターバル撮影に設定しておけば、帰り道の思い出も記録に残せるだろう。

インターバル撮影での1枚。きれいな景色だが、カメラ部の取り付けが甘かったために、斜めになってしまった(ISO400、F2.8、1/1000秒、オート)

こちらもインターバル撮影での1枚。斜めだが、参加者の疲れた後姿を撮影できた1枚(ISO320、F2.8、1/1000秒、オート)

まとめ

EXILIM EX-FR10は、撮影した写真を使ってコラージュ風の画像を作成する機能を備える。SNSなどにサッと、その日の思い出をアップできる便利機能だ。また、静止画と動画をつなげた「ハイライトムービー」も面白い。動画の長さ(短い/通常/長い)とBGM(4種類)を選ぶだけで、自動で動画を作成できる。レーティングしておけば、選んだ写真や動画を優先的に使った動画を作成できる。

2日間、EXILIM EX-FR10とともに立山黒部アルペンルートを散策して、セパレート型の楽しさを存分に体験できた。画質を細かく語るカメラではなく、新しい撮り方を提案するカメラだと感じた。アイデア次第で、いろいろ楽しめるカメラなのは間違いない。細かいを言えば、露出やホワイトバランスを、簡単に調整できると便利なのだが、そうなるとEXILIM EX-FR10の手軽さや自由さが半減してしまうのかもしれない。スマホと比較した場合は、ウェアラブルカメラ的な使い方ができるのがEXILIM EX-FR10の強みだろう。アクションカムを使うほどではないが、旅行やアクティビティを楽しく記録したい人にも向いていそうだ。

撮影した写真を使ったコラージュ風の画像を作成できる

機種 価格.com最安価格
EXILIM EX-FR10 19,499

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