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光学14倍ズームや高性能な動画撮影機能を搭載! 

キヤノン「PowerShot SX210 IS」 3大特徴レビュー

多彩な機能が魅力のコンパクトデジタルカメラ、キヤノン「PowerShot」シリーズの新モデル「PowerShot SX210 IS」が、3月12日より発売開始された。従来モデル「PowerShot SX200 IS」と比べて、丸みを帯びたスタイリッシュなボディを採用し、モードダイヤルやズームレバーの位置も変更されるなど、見た目にも大幅な“進化”が感じられる1台となっている。性能・機能でも注目点が多いが、特に「光学14倍ズームレンズ」「高性能な動画撮影機能」「新シーンモード」という3つの特徴に注目して、くわしくレビューしてみた。

奥行31.9oの薄型ボディに光学14倍ズームレンズを搭載する「PowerShot SX210 IS」。ボディカラーは写真のパープルほか、ゴールド、ブラックの全3色。男性だけでなく女性にも受け入れられそうなカラーだ

※本ページに掲載する動画は、「PowerShot SX210 IS」を使って撮影したハイビジョン映像(MOV形式)をWMV形式にエンコードしたものになります(ビットレート3〜6Mbps、フレームレート30fps)。一部を除いて動画はすべて映像のみで音声は未収録となっています。ご使用のパソコンの性能によっては再生できない場合がありますのでご了承ください

特徴1 コンパクトボディに高倍率14倍ズームレンズを搭載

搭載される光学14倍ズームレンズは「PowerShot SX210 IS」用に新規設計されたもの。ボディが5.7oもスリム化されているのに、ズーム倍率はアップしている

キヤノン「PowerShot SX210 IS」の最大の特徴となるのが、コンパクトデジタルカメラの中では非常に高倍率となる、光学14倍ズームレンズである。しかも、従来モデル「PowerShot SX200 IS」と比べて、ボディの奥行きが約5.7oもスリム化しているにも関わらず、搭載レンズは光学12倍から14倍へとアップしているのだ。焦点距離は、35mm判換算で28〜392o。広角から望遠まで幅広い焦点距離をカバーしており、ワイドな画角で撮影したい風景や、被写体までの距離が遠いスポーツ撮影など、さまざまな撮影シーンに対応することができる。


また、14倍の光学ズームに加えて、約4倍のデジタルズーム機能も搭載。デジタルズームを併用すれば、最大約56倍相当(約1568o)の超望遠撮影も可能となっている。

14倍の光学ズームによる作例。(左)ワイド端28o相当、(中)テレ端392o相当、(右)デジタルズーム併用約1568o相当(いずれも35o判換算となる)

「PowerShot SX210 IS」に搭載されるレンズは新規設計されたもので、ズーム速度は2段階に制御することが可能だ。実際にレンズの稼動速度を測定したところ、静止画撮影時に、ズームレバーを強めに押して駆動させた場合は、ワイド端〜テレ端まで約3秒という高速性を見せた。逆にズームレバーを弱めに押して駆動させた場合は約6秒となった。最初は強くレバーを押して、大まかな画角まで移動し、そこから弱めにレバーを押すことで微調整できるのが便利である。また、動画撮影時にも同様なズーム操作をしてみたところ、ワイド端〜テレ端まで約8秒という結果となった。静止画撮影時とは異なり、動画撮影時はズーム時のモーター駆動音をマイクで拾わないように、レンズ駆動がやや遅めに設定されているようだ。

特徴2 撮影シーン認識機能や光学ズームなど高性能な動画撮影機能

最近では、ビデオカメラに匹敵する精細感のある動画を撮影できる「ハイビジョン動画撮影」に対応したデジカメが増えてきているが、「PowerShot SX210 IS」は、このトレンドをしっかりとおさえており、最大1280×720ドットのハイビジョン映像の撮影が可能だ。ポイントは、単にハイビジョン撮影に対応しているのではなく、充実した機能で本格的な動画撮影が楽しめることである。

特に、「PowerShot SX210 IS」は、先に述べたズーム駆動の静音化によって、動画撮影中でも光学ズームの使用が可能になった点が特徴。コンパクトデジカメの多くは、動画撮影時に光学ズームを使用できない製品が多いが、「PowerShot SX210 IS」はそれが可能となっているのだ。さらに、「PowerShot SX210 IS」は、ステレオ記録での音声録音にも対応する。動画と合わせて臨場感あるステレオ音声を収録することが可能だ。

1280×720ドット、WMV形式、7秒(6.3MB)、ステレオ音声収録
「PowerShot SX210 IS」で撮影した動画サンプル。音声がステレオ記録されることで、撮影した動画に臨場感がプラスされる

このほか、「PowerShot SX210 IS」の動画撮影の機能面では、撮影状況に応じてカメラが18種類のシーンから最適なものを自動認識する「こだわりムービー」が話題となっている。「こだわりムービー」は、「明るい」「青空を含む」「夕景」「暗い」「三脚使用」の5パターン計18種類の撮影シーンから最適なものをカメラ側が自動で判別。この機能は、撮影開始時だけでなく撮影中にも有効に働き、光の強さや顔の有無など撮影状況の変化に応じて、自動でシーンを判別し、ピントや露出を細かく調整しながらオート撮影する。実際にこの機能を試してみたところ、人物や風景などの撮影シーンをカメラが自動で判断してくれるため、細かい設定を気にすることなく撮影に集中できた。これは本機の大きなメリットだろう。

シーンに合った設定をカメラが識別する「こだわりムービー」。ディスプレイの右上には、現在選択されている撮影シーンが表示される

新たに、動画撮影用の「ムービーボタン」を配置。これにより、モードダイヤルを変更することなく、手早く動画撮影を開始することが可能になった。静止画撮影中でもワンタッチで動画撮影を開始することができる

マイクは、ボディ上面中央の電源ボタンのとなりに配置されているため、撮影時に誤ってふさいてしまうような心配もない

16:9のワイドサイズ「3.0型クリアライブ液晶G」は、動画撮影中の視認性にもすぐれている

さらに、動画撮影機能では、手ぶれ補正機能にも注目したい。「PowerShot SX210 IS」は、光学14倍という高倍率ズームレンズを搭載しているため、高倍率ズーム時にぶれの少ないキレイな動画を撮影するには、手ぶれ補正機能の性能が重要になってくる。その点、「PowerShot SX210 IS」は、キヤノン独自のレンズシフト式の高性能な手ぶれ補正機構を搭載しており、その性能はかなり高いレベルにあるので安心だ。シャッター速度換算で約4段分の高精度な手ぶれ補正を備えており、望遠ズーム撮影時も手ぶれを抑えた撮影を行うことが可能だ。以下のサンプル動画でその効果を確認していただきたい。さらに、動画専用の手ぶれ補正機能として、歩きながら動画を撮影してもぶれにくい「ダイナミックモード」も搭載している点にも注目だ。

1280×720ドット、WMV形式、10秒(6MB)
焦点距離約392mm(光学ズーム14倍程度)で手持ち撮影した動画サンプル。手持ちで遠くの被写体を撮影しても、手ぶれ補正の効果のおかげでぶれることなく安定した映像を撮影できる

1280×720ドット、WMV形式、10秒(7.1MB)

1280×720ドット、WMV形式、10秒(6.71MB)

「ダイナミックモード」をオフにした状態(左)と、「ダイナミックモード」をオンにした状態(右)で撮影した動画サンプル。いずれも本体を片手でラフに持ちながら、あえて手ぶれを発生させながら撮影してみた。見比べてみると、オフにした状態では歩いている時の細かいぶれが目立つ。オンのほうは細かいぶれなくなっており、見やすい映像に仕上がっている

また、「PowerShot SX210 IS」は、動画撮影時にもオートフォーカスが利用できる。そのオートフォーカス性能だが、今回、動く被写体で試してみた限りでは、ピント精度は十分なものの、速度については最新のビデオカメラと比べるとやや遅いという印象を受けた。また、薄暗い室内での撮影ではオートフォーカスが追尾しない場合があった。ただ、これは、あくまでもビデオカメラと比較しての印象。動画撮影中にオートフォーカスを利用できる製品が少ないうえに、オートフォーカスが可能であったとしても実用レベルにない製品が多いコンパクトデジカメの中では、「PowerShot SX210 IS」のオートフォーカス性能は十分実用的であり、かなり優秀なレベルといえるだろう。

1280×720ドット、WMV形式、13秒(5.65MB)
「PowerShot SX210 IS」で撮影した動画サンプル。室内で動きの速い被写体を撮影してみた。ピントがたまにズレてしまっているが、コンパクトデジカメでこれだけ追随してくれるのなら十分なレベルだ

特徴3 「ジオラマ風」や「魚眼風」などの新シーンモードを追加

「PowerShot SX210 IS」の3つ目の特徴は、シーンモードに、面白い写真を簡単に撮影できる新しいモードがいくつか追加されたことだ。新たに追加されたモードの中では、撮影した写真がミニチュア模型風に仕上がる「ジオラマ風」と、レンズ交換式カメラの魚眼レンズ風に撮影が行える「魚眼風」の2点に注目だ。また、シーンモード「オートシャッター」では、笑顔を検出するとカメラが自動撮影を行う「スマイル」や、ウインクでセルフタイマーのカウントダウンを始められる「ウインクセルフタイマー」の選択が可能になった。

「PowerShot SX210 IS」のモードダイヤルには、あらかじめ使用頻度の高い5つのシーンモードが入っている。それ以外のモードは、モードダイヤルの「SCN」から選択することになる

(左)「ジオラマ風」では、ピントの合う範囲を任意に変更することができる。(右)の写真はピントを真ん中に合わせて撮影を行った

バスターミナルを「ジオラマ風」で撮影してみたところ、思った以上にミニチュア模型風に仕上げることができた

通常撮影の写真(左)と、「魚眼風」を利用した写真(右)。一眼レフカメラの魚眼レンズに近いイメージで撮影できる「魚眼風」は、非常にユーモラスな撮影が行える

実用的な動画撮影機能が魅力の製品

以上、「PowerShot SX210 IS」の3つの特徴それぞれについてくわしく検証してきたが、なかでもっとも印象に残ったのが、「高性能な動画撮影機能」だ。光学14倍という高倍率のズームを駆使しながら多彩な動画を撮影できるのが高ポイント。しかも、細かい設定を気にせずにカメラまかせで動画を撮影できる「こだわりムービー」や、歩きながらの動画撮影時に手ぶれを抑える「ダイナミックモード」などの実用的な機能を備えており、初心者でも簡単にキレイな動画を撮影できるのが魅力だ。さすがに高性能なビデオカメラほどの使い勝手を実現しているわけではないが、コンパクトデジカメとしては十二分の機能性と画質を備えている。

また、キヤノンのコンパクトデジカメらしく、「PowerShot SX210 IS」は、静止画撮影も非常に高いレベルに仕上がっている。撮影状況を自動で判断する「こだわりオート」に加えて、新たに、シーンに応じて自然な明るさでフラッシュ撮影できる「ぴったりフラッシュ」を搭載しており、従来よりもオート撮影機能の精度が進化しているのがポイントだ。「ジオラマ風」や「魚眼風」などユニークなシーンモードも楽しい。

「PowerShot SX210 IS」は、「ビデオカメラとデジカメの両方を買いそろえるとなると予算もかかるし、両方を同時に持ち歩くのは利便性が悪い」と考えている方に注目してほしい製品だ。「PowerShot SX210 IS」であれば、これ1台で動画も静止画もカバーすることができる。しかも、105.8(幅)×59.3(高さ)×31.9(奥行)mmというコンパクトボディを実現しており、手軽に持ち歩いて、フットワークよく動画・静止画を撮影することが可能。入学式やお花見など、これからの春のイベントで大活躍間違いなしの製品といえるだろう。

自由作例(動画)

1280×720ドット、WMV形式、10秒(6.36MB)

1280×720ドット、WMV形式、12秒(4.97MB)

1280×720ドット、WMV形式、10秒(5.65MB)

自由作例(静止画)

※サムネイル画像をクリックするとリサイズ・補正を行なっていない撮影写真(3648×2736ドット)が別ウィンドウで開きます

4320×3240ドット、4.4MB
ISO80、焦点距離28mm

4320×3240ドット、2.19MB
ISO160、焦点距離28mm(35mm判換算)

4320×3240ドット、3.38MB
ISO320、焦点距離28mm(35mm判換算)

4320×3240ドット、4.4MB
ISO800、焦点距離392mm(35mm判換算)

キヤノン「PowerShot SX210 IS」の基本スペック

有効画素数 約1410万画素
撮像素子 1/2.3型CCD
レンズ 光学14倍ズーム(35mm判換算28〜392mm)
開放F値 F3.1(W)-F5.9(T)
撮影距離 通常:5cm〜∞(W)/1m〜∞(T)マクロ:5〜50cm(W)
デジタルズーム 約4倍(光学ズームと合わせて最大約56倍)
ISO感度 オート、ISO80/100/200/400/800/1600(ローライト時は最高ISO6400まで可変)
手ぶれ補正 レンズシフト式手ぶれ補正機構
記録媒体 SDメモリーカード(SDHC/SDXC対応)/MMC/MMCplusカード/HC MMCplusカード
ファイル形式 静止画:JPEG(Exif2.2)、動画:MOV[画像:H.264、音声:リニアPCM(ステレオ)]
液晶モニター 3.0型ワイドTFTカラー液晶(約23万ドット)
インターフェイス USB2.0、AV-OUT、HDMI(ミニコネクター)
撮影可能コマ数 約260枚
サイズ(W×H×D) 105.8×59.3×31.9mm
重量 約215g(バッテリーおよびメモリーカード含む)

※価格.com最安価格は2010年3月18日現在のものです

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