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オートフォーカスの合焦速度を向上させるVersion 2.0.2がリリース 

最新ファームウェアで「EOS M」のAFはどこまで速くなる?

キヤノンは2013年6月27日、ミラーレス一眼カメラ「EOS M」の最新ファームウェア(Version 2.0.2)を公開した。今回のファームウェアアップデートは、オートフォーカスの合焦速度を向上することを最大の目的としたものとなっている。この最新ファームウェアで、「EOS M」のウィークポイントであるオートフォーカス速度がどこまで改善されるのかを検証した。

ワンショットAF時の合焦速度が最大約2.3倍向上

キヤノン初のミラーレス一眼カメラ「EOS M」。発売日は2012年9月29日

2013年6月27日に公開された、「EOS M」用の最新ファームウェア(Version 2.0.2)のポイントは、ずばり「オートフォーカスの合焦速度の向上」だ。


「EOS M」は、APS-CサイズのCMOSセンサー(有効約1800万画素)を搭載し、デジタル一眼レフ「EOS」シリーズゆずりの高画質を手軽に楽しめるミラーレス一眼カメラとして人気を集めている。ただ、オートフォーカスの合焦速度については、正直なところ、他メーカーの高性能なミラーレス一眼に比べると差がある。特に、暗いシーンでの撮影や、コントラストが低い被写体に対しての撮影だと速度が低下し、小気味よくオートフォーカス撮影を行えない場合がある。「EOS M」は、その点がウィークポイントになっているわけだが、キヤノンは今回のファームウェアのアップデートによって、オートフォーカスの駆動制御を全体的に見直し、レスポンスの改善を図っている。その狙いは、「EOS Mのオートフォーカスはそれほど速くない」というユーザーのネガティブな認識を解消することだ。


キヤノンは、今回のファームウェアアップデートによって、「EOS M」のオートフォーカス速度は、従来比で最大約2.3倍向上するとしている(※ワンショットAF、ライブ多点AF、EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM、焦点距離55mmでの撮影時)。選択するレンズやオートフォーカス方式によって改善幅は異なっているものの、ファームウェアのアップデートのみで、最大約2.3倍の速度向上を実現するのはすごい。


「EOS M」には、人の顔を検知してピントを合わせる「顔+追尾優先AF」、最大31点のエリアでピント合わせを行う「ライブ多点AF」、1点のAFフレームでピント合わせを行う「ライブ1点AF」の3種類のオートフォーカス方式が用意されているが、キヤノンによると、今回のファームウェアでの改善幅がもっとも大きいのは「ライブ多点AF」とのこと。先にも紹介したように、「ライブ多点AF」では最大約2.3倍の速度向上を実現している。ちなみに、「ライブ1点AF」では、およそ1.3倍の速度向上となっている。


また、キヤノンによると、今回のファームウェアによる合焦速度の向上は、シャッターボタンを半押しすると1回だけピント合わせを行う「ワンショットAF」時のみとなっている。半押ししている間、ピントを合わせ続ける「サーボAF」では速度に変化がないとのことだ。

オートフォーカスの合焦速度の向上を目的に、「EOS M」用の最新ファームウェア(Version 2.0.2)が2013年6月27日に公開となった

今回のファームウェアでは、「ワンショットAF」時にオートフォーカス速度が向上する。また、「ライブ多点AF」選択時に、改善幅がもっとも大きくなるとのこと

ファームアップ前後のモデルを使って速度向上をチェック

では、最新ファームウェア(Version 2.0.2)によって、「EOS M」のオートフォーカスが実際にどのくらい速くなるのかを動画でチェックしていこう。今回は、ファームアップ前の「EOS M」(ファームウェア Version 1.0.6)と、Version 2.0.2にファームアップした「EOS M」を用意し、ファームアップ前後での速度差を比較検証してみた。レンズには、標準ズームレンズ「EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM」を使用している(焦点距離55mmに固定)。また、「EOS M」は、暗いところでオートフォーカスが遅くなる傾向があるので、明るいシーンだけでなく、薄暗いシーン(真っ暗な部屋で蛍光灯ライトを利用した状況)と暗いシーン(AF補助光ランプが光る状況)でも試してみた。

オートフォーカス方式は、「ライブ1点AF」と「ライブ多点AF」の両方でテスト。「ライブ1点AF」では、タッチ操作でAFフレームの位置を変えながらオートフォーカスを利用。「ライブ多点AF」では、ゾーンを選択しながらオートフォーカスを利用している。また、シャッターボタンを半押ししてから合焦するまでのスピードをチェックするため、常に被写体の近くにピントを合わせ続ける「コンティニュアスAF」はオフに設定している。

カメラからの距離の異なる3つの被写体を使ってオートフォーカス速度を検証した

左から明るいシーン、薄暗いシーン、暗いシーンのイメージ。暗いシーンはオートフォーカス時にAF補助光ランプが光る状況とした

比較1 明るいシーンでの比較(ライブ1点AF)

動画:「EOS M」(ファームウェア Version 2.0.2)

動画:「EOS M」(ファームウェア Version 1.0.6)

比較2 明るいシーンでの比較(ライブ多点AF)

動画:「EOS M」(ファームウェア Version 2.0.2)

動画:「EOS M」(ファームウェア Version 1.0.6)

比較3 薄暗いシーンでの比較(ライブ1点AF)

動画:「EOS M」(ファームウェア Version 2.0.2)

動画:「EOS M」(ファームウェア Version 1.0.6)

比較4 薄暗いシーンでの比較(ライブ多点AF)

動画:「EOS M」(ファームウェア Version 2.0.2)

動画:「EOS M」(ファームウェア Version 1.0.6)

比較5 暗いシーンでの比較(ライブ1点AF)

動画:「EOS M」(ファームウェア Version 2.0.2)

動画:「EOS M」(ファームウェア Version 1.0.6)

比較6 暗いシーンでの比較(ライブ多点AF)

動画:「EOS M」(ファームウェア Version 2.0.2)

動画:「EOS M」(ファームウェア Version 1.0.6)

まとめ

上に掲載したオートフォーカスの動作を収めた動画を見てもわかるように、最新ファームウェア(Version 2.0.2)によって、「EOS M」のオートフォーカス速度は間違いなく向上する。ファームアップ前後のモデルを比較してみて特に差を感じたのは、キヤノンの発表のとおり、「ライブ多点AF」時のオートフォーカスだ。コントラストAFから位相差AFにシステムが変わるほどの劇的な進歩ではないかもしれないが、ひと呼吸以上速くなっている。また、従来は暗いシーンでのオートフォーカスに弱いところがあったが、ファームウェアアップデート後では、それが改善される印象も受けた。迷いが出る場合もあるが、暗いシーンの撮影でもオートフォーカスは速くなるように感じた。さすがに、高速オートフォーカスをウリにする他のミラーレス一眼カメラと比べると速度に差はあるように思うが、最新ファームウェア(Version 2.0.2)によって、「EOS M」は、従来よりもストレスの少ないオートフォーカスで撮影ができるようになったのはのは間違いない。

なお、最新ファームウェア(Version 2.0.2)へのアップデートは、ダウンロードファイルを入手し、初期化したSDメモリーカードを使って行う必要がある。詳細は、以下の「EOS M」のファームウェアについてのページをご確認いただきたい。

検証・記事 価格comマガジン編集部 mkr

今回の検証を終えて、「ザ・ゴールドラッシュキャンペーン」の際に「EOS M」を手に入れておかなかったことをとても後悔しております。

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